開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
月3~4
その他
10.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1021301005
表現指導法Ⅰ(身体表現)[Expressive Instruction I (Physical Expression)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
川﨑 徳子[KAWASAKI Tokuko]
ー
担当教員[ローマ字表記]
川﨑 徳子 [KAWASAKI Tokuko]
特定科目区分
対象学生
(2015-2022年度以降入学者対象)
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
幼児期の子どもの表現と身体的な表現について考えることから、幼児期の子どもの様々な表現について学ぶとともに、演習を通して、自らの身体的な表現の体験を豊かにし、保育における身体的な表現、遊び、活動等を支援するために必要な知識、技能を習得していく。また、子どもの身体的表現を導くための環境や教材、援助のあり方を学び、身体的な表現を含む子どの育ちを総合的に支えるための保育の実践的な力を養う。
授業の到達目標
・子どもの表現は、多様な相互作用に促され、発達とともに進んでいくことを理解する。また、幼稚園教育要領等における幼児期の教育の基本を踏まえ、領域「表現」のねらい及び内容と幼児期の子どもの身体的な表現について考えるようになる。
・子どもの表現を支えているものを理解し、より豊かな発達を援助する「保育者の役割」について考えるとともに、教材研究から環境構成、指導計画の作成など保育実践へのイメージが持てるようになる。
・身体的な表現の楽しさを知り、保育に必要な技術を身につけるための演習に積極的に参加することができる。
・課題に対して、自分なりのテーマをもって積極的に取り組むとともに、自らが活動を楽しむことができる。
・さまざまな演習を通して、表現をする楽しさを感じ考えるとともに、自分なりに表現することを楽しんだり、活動する仲間と一緒に取り組む意味を考えて動くようになる。また、保育者自身が表現することについて興味・関心を持ち、幼児期の子どもの身体的な表現の楽しさや表現することを通して育つ可能性を支えるために必要な知識と技術を身につける。
授業計画
【全体】
幼児期の子どもの表現と身体的な表現について、実践的な演習を通して考えることから、幼児期の子どもの様々な表現について学ぶ。また、自らの身体的な体験を豊かにし、保育における身体的な表現や遊び、活動を支えるために必要な知識、技能を習得する。授業全体を通して、子どもの身体的な表現を導くための教材、環境構成や援助のあり方など、身体的な表現を含む子どもの育ちを総合的に支えるための保育の実践力を養う。(担当形態:単独)
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション
幼児期の子どもの表現について
授業の概要について
幼児期の子どもの表現と身体的な表現について考えることから、幼稚園教育要領に示された幼稚園教育の基本を踏まえ、領域「表現」のねらい、及び内容について理解する。
Activity:Walking
幼稚園教育要領解説(H30)保育所保育指針解説(H30)幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説(H30)第2章 領域「表現」で、ねらい及び内容について読み、幼児期における表現について自分なりに理解する。(学修時間の目安4時間~)
第2回
表現することや身体的な表現について考える
◇体で表現する、体を使う
身体表現の意味や意義について考える。
遊びや生活の中の表現、音楽とことば、身体とのつながりについて考える。演習を通して、学生自身が体験的に音楽とことば、身体とのつながりについて考えるとともに、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の「健康な心とからだ」「協同性」「言葉による伝え合い」「豊かな表現と感性」につながる子どもの育ちの姿をイメージし、保育の構想への意識をもつ。
Activity:“自分のからだを、いろいろつかってみよう!”
保育所保育指針解説(H30)幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説(H30)第1章総則と、特に「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」「育みたい資質・能力」を読み、理解する。(学修時間の目安4時間~)
第3回
幼児期の子どもの身体的な表現を考える
◇体で表現する 音と動き
子どもの表現と身体的な表現について考える
保育場面における子どもの姿について、資料や視聴覚教材などのICTを活用し、子どもの遊びと身体的な表現、総合的な表現の指導について具体的にイメージしたり、演習を通して体験したりしながら、子どもの表現のあり様について考える。
Activity:音と動き“感じる 動く”
自分の幼児期の頃に触れた表現について思い出し、表現することの楽しさや意味について考えておく。(学修時間の目安4時間~)
第4回
保育における子どもの表現的な活動を考える
◇体で表現する “まねる”
保育実践における身体表現の位置づけについて
乳幼児の日常生活の姿について、事例なども活用しながら、子どもにとっての身体的な表現と環境とのつながりや、保育における身体的な表現の遊びや活動について、領域「表現」を踏まえて考える。
Activity:“まねる、~動き、音、リズム~合わせる ”
授業で扱った内容と幼稚園教育要領解説(H30)保育所保育指針解説(H30)幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説(H30)第2章 領域「表現」で、ねらい及び内容との関連を振り返り、理解する。(学修時間の目安4時間~)
第5回
保育内容「表現」と身体的な表現
◇体で表現することを導く
“わらべうた、あそびうた①”
幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領の領域「表現」における身体的な表現を考える
Activity:“わらべうた、あそびうた①”
授業で扱った教材、及びこれまでの教材について、各自で活動を振り返り、保育の実践で活用できるように習得する。(学修時間の目安4時間~)
第6回
子どもの身体的な表現と環境
◇体で表現することを導く
“わらべうた、あそびうた②”
子どもの身体的な表現と環境のあり方について
身体的な表現活動の実践と教材研究、指導の実際について演習する。
Activity:“わらべうた、あそびうた②”いろいろなものの動きをイメージする。
授業で扱った教材、及びこれまでの教材について、各自で活動を振り返り、保育の実践で活用できるように習得する。課題のグループワークについて準備していく。(学修時間の目安4時間~)
第7回
子どもの身体的な表現と保育者の援助
◇イメージを表現する
‟絵本を使って”
子どもの身体的な表現と保育者の援助のあり方について
身近な環境にある題材を取り入れながら、遊びや遊びから身体的な表現へとつなげていくこと、友達と一緒に表現することを楽しめるような教材や保育の環境構成、援助のあり方を考える
Activity: イメージして表現する。‟絵本を使って”グループワークで表現する
授業で扱った教材、及びこれまでの教材について、各自で活動を振り返り、保育の実践で活用できるように習得する。課題のグループワークの発表ができるように準備する。(学修時間の目安4時間~)
第8回
子どもの身体的な表現と表現技術①
◇イメージを表現する
友達と一緒に表現することを楽しむ
様々な体の動きを体験しながら、体を動かすことの楽しさを知る
Activity:イメージを表現する。友達と一緒に表現することを楽しむ。表現を見る、感じる、一緒に楽しむ。
各グループの表現から考えたことや自分の表現に取り入れたいことなどを振り返り、自分なりのまとめをする。(学修時間の目安4時間~)
第9回
子どもの身体的な表現と表現技術②
◇イメージを表現する
音楽とリズム、ミュージカル、オペレッタに挑戦!
音楽やリズムに合わせて体を動かすことの楽しさを知る
友達と一緒に動きを合わせたり、音楽やリズムを感じながらダイナミックに表現する喜びを味わう。また、お互いの表現を見合うことや見てもらう喜びについて考える。
Activity:ミュージカル、オペレッタの役割分担、グループでの動きを考える
課題のグループでの表現を考え練習したり、表現に必要な用具等を整えたりなど、みんなでつくり上げる表現に向けての準備をする。(学修時間の目安4時間~)
第10回
子どもの身体的な表現と表現技術③
◇ミュージカル、オペレッタを作る
みんなで協力して、
一つの目標に向かって
友達と一緒に表現することの楽しさや一つの目標に向かって取り組む活動の意義を理解するとともに、遊びや活動を支える保育者の援助や環境構成等について考える。
Activity:ミュージカル、オペレッタを仕上げる。みんなで合わせる。
課題のグループでの表現を考え練習したり、表現に必要な用具等を整えたりなど、みんなでつくり上げる表現に向けて、発表できるように仕上げていく。(学修時間の目安4時間~)
第11回
子どもの身体的な表現と表現技術④
◇イメージを表現することから、
協同的な活動、体験へ
イメージを体で自由に表現することの喜びや一人一人が表現することを楽しむこと、また、グループで表現する楽しさを体験する。また、みんなで表現する体験が豊かになるような保育者の援助や環境について考える。
Activity:ミュージカル、オペレッタの発表
グループの表現やみんなで一つ目標に向かって進んだ体験の意義や活動全体を通して学んだこと、これからに活かしたいこと等、自分なりにこれまでの取り組みを振り返りまとめる。(学修時間の目安4時間~)
第12回
体で表現することを考える(1)
◇表現することと発達について
イメージを体で自由に表現することと発達的な意味について考える
外部講師(音楽療法士)を迎えて(1)
Activity:表現と楽器、楽器の奏法
授業での学びを振り返りまとめる。(学修時間の目安4時間~)
第13回
体で表現することを考える(2)
◇表現することと発達について
一人一人の表現から、友達と一緒に表現することの意義を考える
外部講師(音楽療法士)を迎えて(2)
Activity:動きと音楽、言葉
授業での学びを振り返りまとめる。(学修時間の目安4時間~)
第14回
子どもの表現と様々な表現の指導法
子どもの表現に関する様々な指導法等について知り、保育実践へのつながりや活用の方法などを考える。
Activity:いろいろな表現と表現技術等
子どもの表現に関する様々な指導法や保育実践へのつながりや活用の方法などを振り返り、自分なりに活用できるようになる。(学修時間の目安4時間~)
第15回
子どもの身体的な表現と遊びを通しての総合的な指導について(まとめ)
これまでの学びを振り返りながら、子どもの身体的な表現と遊びを通しての総合的な指導についての理解を深める。
Activity:遊びの中の表現と指導
子どもの身体的な表現と遊びを通しての総合的な指導について、保育実践に必要な教材研究や技術の習得を自分なりの見通しをもって続けていく。(学修時間の目安4時間~)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 30% B: 20% C: 30% D: 20%
成績評価法
授業内の演習課題等への取り組み状況と振り返り 50%、最終課題レポート等 50%
教科書にかかわる情報
備考
随時資料配布
参考書にかかわる情報
備考
幼稚園教育要領(平成29年3月) 幼稚園教育要領解説(平成30年3月)
保育所保育指針(平成29年3月) 保育所保育指針解説(平成30年3月)
幼保連携型認定こども園教育・保育要領(平成29年3月) 幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説(平成30年3月)
メッセージ
幼児教育、保育内容、子どもの発達についての基本的な事項の学びがなされていること。
キーワード
表現、身体表現、リズム
持続可能な開発目標(SDGs)
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
関連科目
保育内容「表現」、保育内容「環境」、保育内容「言葉」、保育内容「人間関係」
履修条件
連絡先
研究室:教育学部4階 C437室
電話・ファックス:083-933-5441
メールアドレス:tokotoko@yamaguchi-u.ac.jp
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