タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 木5~6 講義 7.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1021301101 教科教育法算数[Methods of Teaching Mathematics in Elementary School] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
鷹岡 亮[TAKAOKA Ryo]
担当教員[ローマ字表記]
鷹岡 亮 [TAKAOKA Ryo]
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
算数科では何を教えれば(何を学んでもらえれば)よいのでしょうか? 「はい. 与えられた計算問題や文章題, 図形問題を解くことができるように, 計算の手続き, 文章題の解き方, 図形の定義や性質を子ども達に教えればよいと思います.」これが解答でよいのでしょうか?

算数科の学習では, 算数的活動を通して, 数量や図形についての基礎的・基本的な知識及び技能を身に付けるだけではなく, 思考力や表現力, さらに, 算数的活動の楽しさ, 数理的な処理の良さに気づいてもらうことが目標になっています. 将来, このような算数科の授業(学習)を実践するために, 皆さんは, 数学的な知識を獲得することはもちろん, 算数科の歴史や教育的価値を学び, 子どもの算数に対する興味・関心や認知特性を心理学的視点から理解し, 算数指導の考え方と知識・スキルを習得することが必要となります. さらに, 算数科の現代的課題に目をむけ, 常に授業を改善しようとする態度を有していかなければなりません.

そこで, この授業では, 最初に, 算数の授業あるいは算数を学んでいる子ども達の興味・関心, 考え方のイメージを具体的な授業実践や事例を通して受講者の皆さんに持ってもらいます. そして, 残りの授業時間で, 4つの領域(数と計算, 量と測定, 図形, 数量関係)の数学的な知識の理解, 子どもの算数の理解の仕方, さらに, 授業づくりや模擬授業などの活動を通して基礎的な算数指導の考え方と知識の習得を行っていきたいと思います.
授業の到達目標
算数的活動を通した数量や図形についての基礎的・基本的な知識及び技能を身に付けるだけではなく、思考力や表現力、さらに、算数的活動の楽しさ、数理的な処理の良さに気づいてもらうための算数科の授業を実現するために、4つの領域(数と計算, 量と測定, 図形, 数量関係)の数学的な知識を獲得できるとともに、算数科の歴史や教育的価値、子どもの算数に対する興味・関心や認知特性の心理学的視点から理解、算数指導の考え方と知識・スキルを習得することができる。さらに、 算数科の現代的課題に目をむけて、常に授業を改善しようとする態度を有することができる。
授業計画
【全体】
・授業形態:単独(鷹岡)

・教授者が講義(説明)形式で授業を展開するだけでなく, 受講者に積極的に作業を実施してもらったり, グループにおける討論や個人やグループで発表する機会を設けたいと思っています.
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 授業オリエンテーション 本授業の目標や内容, 成績の付け方について説明し, 本授業の一つの進め方を体験してもらう. ・授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
・具体的な内容については授業中に指示
第2回 「算数をなぜ勉強しなくてはいけないの?」に回答する 算数科の学習指導案および資料をもとに, 算数科の歴史や目標, 内容や教育的価値について考える. ・授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
・具体的な内容については授業中に指示
第3回 算数授業における子どもたちの学習イメージをつくる ゲストティーチャとともに, 子どもの算数に対する興味・関心や認知特性について実例を踏まえながら考える. ・授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
・具体的な内容については授業中に指示
第4回 こどもの理解の仕方を考える 算数の概念や技能を子ども達がどのように学習し, 理解するのかを心理学視点を踏まえて考えていく. ・授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
・具体的な内容については授業中に指示
第5回 授業のつくりかた, 1時間の授業で学べる量を考える ゲストティーチャとともに, 学習指導計画のあり方, それを踏まえた授業のつくり方を実例を踏まえながら考える. ・授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
・具体的な内容については授業中に指示
第6回 学習指導計画と学習指導案を考える 学習指導計画成の意義および各指導計画の作成要点を理解し, 学習指導案の作成方法について考える. ・授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
・具体的な内容については授業中に指示
第7回 算数科の指導方法と評価方法を考える 算数科の指導方法や評価方法について説明するとともに, 特に, 主体的な問題解決活動における指導と評価について考える. ・授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
・具体的な内容については授業中に指示
第8回 教育実習における算数指導の課題 教育実習における算数指導の課題について, グループ単位で振返り, 全体で主な課題について議論する. ・授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
・具体的な内容については授業中に指示
第9回 「数と計算」領域を理解する 「数と計算」領域の小学校から中学校までの系統性を踏まえながら、この領域のポイントについて検討して理解する。 ・授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
・具体的な内容については授業中に指示
第10回 「数と計算」領域の授業展開を考える 「数と計算」領域における重要な単元の授業展開について、学習指導案等を作成しながら検討して理解する。 ・授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
・具体的な内容については授業中に指示
第11回 「量と測定」領域を理解する 「量と測定」領域の小学校から中学校までの系統性を踏まえながら、この領域のポイントについて検討して理解する。 ・授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
・具体的な内容については授業中に指示
第12回 「量と測定」領域の授業展開を考える 「量と測定」領域における重要な単元の授業展開について、学習指導案等を作成しながら検討して理解する。 ・授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
・具体的な内容については授業中に指示
第13回 「図形」領域を理解する 「図形」領域の小学校から中学校までの系統性を踏まえながら、この領域のポイントについて検討して理解する。 ・授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
・具体的な内容については授業中に指示
第14回 「図形」領域の授業展開を考える 「図形」領域における重要な単元の授業展開について、学習指導案等を作成しながら検討して理解する。 ・授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
・具体的な内容については授業中に指示
第15回 「数量関係」領域の授業展開を考える 「数量関係」領域における重要な単元の授業展開について、学習指導案等を作成しながら検討して理解する。 ・授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
・具体的な内容については授業中に指示
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 15% B: 15% C: 30% D: 10%
成績評価法
・授業内レポートや課題、授業態度・授業への参加度、発表、通常授業の作業状況等を総合的に評価します。授業内レポート(授業作業点) 60%, 授業外レポート(レポート点) 30%, 発表点 5%, 加点対象 5%.
・なお、欠格事項として、授業は4コマ分までは欠席可にしますが、5回以上欠席した者は単位を認定しません。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 小学校学習指導要領(平成29年告示) ISBN
著者名 文部科学省 出版社 出版年
教科書 書名 小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編 ISBN
著者名 文部科学省 出版社 出版年
備考
本授業利用する教科書は, 授業内で指示します. また, ファイル等で配布します.
参考書にかかわる情報
参考書 書名 新編 算数科教育研究 改訂版 ISBN 9784761604233
著者名 算数科教育学研究会編 出版社 学芸図書 出版年 2010
参考書 書名 授業過程の理解 ISBN 4762821306
著者名 多鹿 秀継 編著 出版社 北大路書房 出版年 2010
参考書 書名 教科理解の認知心理学 ISBN 4788503336
著者名 鈴木宏明 他著 出版社 新曜社 出版年 1992
備考
本授業に関連する参考書に関しては, 授業時間内や授業Webで, 適時, 紹介します.
メッセージ
皆さんには, 積極的に授業に参加して頂けること期待しています.
皆さんが主体的に作業し, 頭を働かし, 行動(発表含む)できるような授業を目指します.

キーワード
算数科の教育的価値, 子どもの算数に対する興味・関心と認知特性, 思考力・表現力, 算数的活動の楽しさ, 数理的な処理の良さ, 授業づくり, 数と計算, 量と測定, 図形, 数量関係, 算数授業(学習)へのICT活用
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
初等科算数, 教育方法学, 授業におけるICT活用
履修条件
連絡先
鷹岡亮
メールアドレス: ryo[アットマーク]yamaguchi-u.ac.jp
研究室電話番号: 083-933-5460
*注意:[アットマーク]は, 記号表記半角(@)に変更して下さい。
オフィスアワー
※質問等に関しては, 基本的に上記のメールアドレスで最初に対応します。遠慮なくどうぞ。

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