開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
火9~10
その他
6.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1021301107
教科教育法生活[Methods of Teaching Life in Society in Elementary School]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
藤上 真弓[FUJIKAMI Mayumi]
ー
担当教員[ローマ字表記]
藤上 真弓 [FUJIKAMI Mayumi]
特定科目区分
対象学生
クラス分ケアリ
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
本授業は、小学校における教職経験を有する教員が実務経験を踏まえ実施する実践的な講義となっている。
低学年児童の発達特性や今日的課題を把握した上で、生活科の設立の経緯と背景、生活科の目標・内容・方法・課題等について学び、生活科教育の重要性について考える。また、実践事例やそこにおける児童の学びの事実をもとにしたり、指導案作成や模擬授業を行ったりすることで、生活科における授業づくりにおいて必要な考え方や具体的な手立て等について学ぶ。
授業の到達目標
生活科教育の教育理念や教育原理と照らし合わせながら、生活科の指導内容や育成を目指す資質・能力の関連をとらえるとともに、主体的・対話的で深い学びを生み出す発問や教師の手立て、評価について考え、指導案を作成したり、模擬授業を行ったりすることができる。
授業計画
【全体】
生活科の教育理念や教育原理、生活科の目標、育成を目指す資質・能力を理解しながら、授業実践における子どもの学びの事実を分析・考察したり、授業場面を想定して授業設計を行う方法を身に付けたりする。(担当形態:単独)
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション
授業をする上で教師に必要な資質・能力、生活科の独自性などについて考え、この講義で目指すことや今求められている教育、授業設計や教材研究の在り方についてとらえる。
自身の生活科の学習の振り返りで用いるグーグルフォームなど、授業における情報機器やツールなどの活用方法についてとらえる。
小学校時代の生活科の学習について振り返り、なぜその単元が心に残っているのか分析・整理する(4時間程度)
ペアトーク
第2回
生活科設立の経緯と趣旨
低学年の子どもの発達特性や児童が抱える今日的課題について考え、生活科の趣旨(目標、全体構造など)と特徴、学問領域との関係、授業設計の在り方についてとらえる。
生活科の学習指導要領の改訂のポイントについての動画を視聴し、レポートをまとめる(4時間程度)
ペアトーク
第3回
生活科教育の教育理念、教育原理
学習指導要領の目標を読み解き、込められた意味や生活科教育の教育理念、教育原理についてとらえる。
・生活科の学習指導要領の改訂のポイントについてのレポートを作成する(4時間程度:事前2時間+事後2時間)
ペアトーク
第4回
生活科の目標・内容・評価
生活科の目標や内容構成について理解し、生活科教育が目指す子ども像や取り扱う対象、生活科における評価、授業設計の在り方についてとらえる。
・事後の振り返り(2時間)
・指導案を作成する際に取り扱ってみたい内容・対象について整理する(2時間程度)
ペアトーク
第5回
生活科の授業づくりのポイントⅠ:生活科における活動や体験の意義
主体的・対話的で深い学びとなる場設定の在り方について考え、生活科における活動や体験の意義についてとらえる。情報機器を用いて作成した生活科の意義を自分なりに分析したポンチ絵を用いて説明し合い、情報機器の適切な活用の仕方や子どもたちに提示する教材作成の仕方についてとらえる。
・気付きの質を高める主体的・対話的で深い学びについて整理する(4時間程度:事前・事後)
ペアトーク
第6回
生活科の授業づくりのポイントⅡ:一人ひとりのよさや可能性を伸ばすために必要な教師の手立て
生活科を生み出すために必要な視点や、授業デザインの在り方について考え、一人ひとりのよさや可能性を伸ばすために必要な教師の手立て(教材の作成・提示、子どもの学びを評価する際の情報機器の活用の在り方、授業設計の在り方など)についてとらえる。
指導案を作成する内容や単元について考え,主体的・対話的で深い学びを促すポイントについてまとめる(4時間程度)
ペアトーク
第7回
生活科の果たすべき役割
[スタートカリキュラム・幼保小架け橋プログラム]
生活科を中心としたスタートカリキュラム・幼保小架け橋プログラムの必要性について考え,低学年の子どもの発達特性やそれに応じた授業設計の在り方、生活科が果たすべき役割についてとらえ直す。
幼児期の様子を写真や動画などで提示するなど、効果的な機器や教材の活用法について学び、授業設計への生かし方についてとらえる。
指導案を作成する内容や単元に関わる教材研究を行う(4時間程度)
ペアトーク
第8回
生活科における指導案作成とその留意点Ⅰ:生活科の教育理念・教育原理に合った授業づくり
他教科等と指導案作成の留意点の共通点や相違点を探りながら、生活科の教育理念・教育原理に合った情報機器や教材の効果的な活用や授業計画、指導案の作成の在り方についてとらえる
・生活科独自の記述の仕方について整理する(事後:2時間程度)
・指導案作成にとりかかる(事後:2時間)
ペアトーク
第9回
生活科における評価
子どもの表現物をもとに、生活科の目標や内容に応じた見取りや価値付けの在り方について考え、生活科の授業における教師の役割や目指す子ども像についてとらえる。
指導案を作成する(4時間程度)
ペアトーク
グループワーク
第10回
生活科における教師の役割
発問や支援、環境構成や情報機器の効果的な活用など、授業設計の在り方について考え、子どもたちに目指す資質・能力を身に付けるための教師の役割についてとらえる。
主体的・対話的で深い学びが展開できるように意識して指導案を作成する(4時間程度)
ペアトーク
第11回
生活科における指導案作成とその留意点Ⅱ:適切な環境設定や情報機器などの活用
具体的な授業場面を取り上げて、適切な環境設定のあり方や情報機器の効果的な活用方法、評価の手法など、具体的な授業設計や教師の手立てについて、模擬授業を通してグループで検討し、授業改善の方向性についてとらえる。
・環境構成を意識して指導案を見直し、見直しのポイントについて整理する(復習+予習 4時間程度)
ペアトーク
第12回
生活科における指導案作成とその留意点Ⅲ:子どもの思いや願いと授業づくり
学校規模や子どもたちが学んできたことなど、子どもたちが置かれた状況や経験を具体的に設定するとともに、具体的な授業場面を取り上げて、各自が指導案を作成し、子どもに寄り添いながら授業のねらいに迫る教師の手立ての在り方について考える。その際に、適切な環境設定のあり方や情報機器の効果的な活用方法、評価方法などについても吟味する。
・児童の思いや願いと授業のねらいの関係を押さえながら,指導案を見直す(事後・事前:4時間程度)
ペアトーク
第13回
模擬授業Ⅰ:授業改善の視点や方法
作成した指導案を模擬授業形式で検討し合い、授業改善の視点や方法をとらえる。その際に、適切な環境設定のあり方や情報機器の効果的な活用方法、評価の在り方などについても吟味する。
グループディスカッションで得た気付きをもとに指導案を見直す(4時間程度)
グループディスカッション
第14回
模擬授業Ⅱ:授業改善の視点や方法
作成した指導案を模擬授業形式で検討し合い、授業改善の視点や方法をとらえる。その際に、適切な環境設定のあり方や情報機器の効果的な活用方法、評価の在り方などについても吟味する。
グループディスカッションで得た気付きをもとに指導案を見直す(4時間程度)
グループディスカッション
第15回
生活科についてまとめ
生活科において起きがちなアクシデントや子どもの反応などを授業に生かす方向性を考え、生活科ならではの授業設計について見つめ直す。これまでの学修内容を踏まえ、自分なりの生活科教育観についてまとめ、議論する。
・試験に向けて、生活科に関する自分の概念を整理する(事前・事後:4時間程度)
ペアトーク
第16回
総括と期末試験
総括と試験を行う
・小学校学習指導要領(平成29年告示)解説を読み、生活科の授業づくりの本質について整理し直す(4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 50% C: 10% D: --%
成績評価法
授業内レポート、授業外レポート、参加度、学期末の筆記テストで評価します。
授業内レポート15%、授業外レポート20%、参加度5%、学期末の筆記テスト60%
教科書にかかわる情報
備考
担当教員が必要に応じてプリント等の教材を作成し、配布する。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説生活編
ISBN
9784491034645
著者名
文部科学省 [編]
出版社
東洋館出版社
出版年
2018
参考書
書名
「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料
ISBN
9784491041247
著者名
国立教育政策研究所教育課程研究センター [編]
出版社
東洋館出版社
出版年
2020
備考
担当教員が必要に応じて紹介する。
メッセージ
レポートは期限内に必ず提出すること。授業内において、積極的に発言したり、他者と関わろうとしたりする姿を求めている。
キーワード
実務家教員,生活科、小学校、低学年、気付き、見取り、価値付け
持続可能な開発目標(SDGs)
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
初等科生活
履修条件
連絡先
藤上 真弓(A棟205号室)
fujikami@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月曜日1コマ、木曜日の2コマ、5コマ、その他学生の都合に合わせて、研究室にて相談を受け付ける。
(会議などで不在の時もあるかもしれないため、メールにて事前に連絡をしてもらえると、対応ができる。)
メールでも対応する。
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