開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
金3~4
講義
6.5
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1021301216
家庭科教育法Ⅰ[Methods of Teaching Home Economics I]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
藤井 志保[FUJII Shiho]
ー
担当教員[ローマ字表記]
藤井 志保 [FUJII Shiho]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
中学校家庭科の指導を行うにあたって、家庭科とは何か(家庭科の独自性)、家庭科のカリキュラム(目標、内容、指導方法、評価)、学習指導要領、小学校と中学校の関連性など、基本的事項について学習する。その後、生徒の生活実態を踏まえた上で、先行授業実践例および現職教員の授業を参考にしながら指導案を作成する。
授業の到達目標
中学校家庭科の学習目標、内容、方法、評価について理解し、授業を組み立てる際の基本的観点である教材研究と学習指導法を学習して、指導案を作成することができる。
授業計画
【全体】
前半は、家庭科教育の理論について講義する。また、学習指導要領について解説する。後半は、前半の授業内容を踏まえながら、中学校の授業設計と指導案作成に取り組む。(実施形態:単独)
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
家庭科教育の理論Ⅰ
家庭科で何を学ぶか、KJ法を用いて追究する。
「家庭科で何を教えるか」について、小学校・中学校家庭科の教科書を熟読し理解する。(復習2時間)プレゼンテーションの準備をする。(予習習2時間)。
第2回
家庭科教育の理論Ⅱ(独自性)
家庭科の独自性と育成したい能力についてプレゼンテーションをする。
資料を熟読する。小学校・中学校家庭科の教科書を熟読し理解する。(予習4時間)
第3回
家庭科教育の歴史的変遷Ⅰ
学習指導要領に学ぶ
家庭科成立期~平成20年版学習指導要領まで、家庭科の歩みを知る。
資料を熟読する。(復習2時間)
「中学校学習指導要領 技術・家庭編」を読み、目標と内容を捉える。(予習2時間)
第4回
家庭科教育の歴史的変遷Ⅱ
学習指導要領に学ぶ
平成29年版新学習指導要領の目標と内容を理解し、家庭科に求められている課題を知る。現代的な課題についても考える。
「中学校学習指導要領 技術・家庭編」を熟読し、目標と内容を捉える。(復習4時間)
第5回
家庭科のカリキュラム作り
授業構想の視点について考える。
資料を熟読し、授業設計について理解する。(復習2時間)
資料を読み質問事項をまとめる。(予習2時間)
第6回
家庭科の学習方法の特色
実践的・体験的学習と課題解決学習の進め方を学ぶ。
資料を読み要点をまとめる。(復習2時間)
学習指導法についてプレゼンの準備をする。(予習3時間)
第7回
家庭科の学習指導法Ⅰ:A領域「家族・家庭生活」に関して(発表)
実践的な学習指導法の具体を「家族・家庭生活」を題材に学ぶ。
学習指導法について実践例をまとめる。A「家族・家庭生活」の学習指導要領とも照らし合わせる。(復習2時間)
学習指導法についてプレゼンの準備をする。(予習3時間)
第8回
家庭科の学習指導法Ⅱ:B領域「衣食住の生活」に関して(発表)
実践的な学習指導法の具体を「衣食住の生活」を題材に学ぶ。
学習指導法について実践例をまとめる。B「衣食住の生活」の学習指導要領とも照らし合わせる。(復習2時間)
学習指導法についてプレゼンの準備をする。(予習3時間)
第9回
家庭科の学習指導法Ⅲ:C領域「消費生活・環境」に関して(発表)
実践的な学習指導法の具体を「消費生活・環境」を題材に学ぶ。
学習指導法について実践例をまとめる。C「消費生活・環境」の学習指導要領とも照らし合わせる。(復習2時間)
学習指導法についてプレゼンの準備をする。(予習3時間)
第10回
家庭科の学習指導法Ⅳ:全体を総合的に(発表のまとめ)
実践的な学習指導法の具体を学ぶ。また、情報活用能力に焦点を当てて、ICT機器の活用などによる授業創りについて考察する。
学習指導法について実践例をまとめる。(復習2時間)
改めて「中学校学習指導要領 技術・家庭編」を熟読し、目標と内容を捉える。(予習3時間)
第11回
家庭科授業づくりの視点Ⅰ
(現場の日程調整により、時期が変更になるあるいはDVD視聴になる)
現職教員による授業の観察から授業づくりの示唆をえる。
現職教員による授業観察の視点をまとめる(復習2時間)。
学習評価に関して、調べ学習をしてくる。(予習3時間)
第12回
家庭科授業づくりの視点Ⅱ
授業の構成要素と学習概念、評価について学ぶ。
学習指導案の作成方法を復習する。(復習2時間)
学習指導案について調べてくる。(予習2時間)
第13回
授業設計と学習指導案の作成
学習指導案を作成する。
学習指導案作成のポイントをまとめる(復習1時間)。
学習指導案を作成する(予習3時間)。
第14回
授業設計と学習指導案の作成
学習指導案を発表し協議する。
学習指導案作成のポイントをまとめる。(復習4時間)
第15回
まとめ
家庭科とは何か、家庭科で子どもたちが身に付ける資質・能力とは何か、家庭科教師として必要な資質・能力とは何かについて考える。
これまでの資料を通読して、家庭科学習指導法への理解を深める。(復習4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 25% B: 5% C: 10% D: 25%
成績評価法
小テスト10%、授業内のレポート40%、発表(プレゼンテーション)25%、最終レポート課題25%で評価します。
教科書にかかわる情報
教科書
書名
実践的指導力をつける家庭科教育法
ISBN
9784864299886
著者名
多々納道子、伊藤圭子編著
出版社
大学教育出版
出版年
2018
教科書
書名
中学校学習指導要領解説(平成29年告示) 技術・家庭編
ISBN
9784304021541
著者名
文部科学省
出版社
出版年
備考
適宜資料を配付する
参考書にかかわる情報
参考書
書名
「気になる子ども」と共に学ぶ家庭科
ISBN
9784304021503
著者名
伊藤圭子編著
出版社
開隆堂
出版年
2017
参考書
書名
生活の課題解決能力を育む指導と評価
ISBN
9784491046327
著者名
岡洋子編著
出版社
東洋館出版社
出版年
2021
参考書
書名
コンピテンシー・ベイスの家庭科カリキュラム
ISBN
9784491036328
著者名
鈴木明子編著
出版社
東洋館出版社
出版年
2019
備考
メッセージ
中学校家庭科の教科書、学習指導要領を熟読することを大前提とします。
日常生活の中に、家庭科の教材になるものがたくさんあります。視点を持って、それらを発掘し、オリジナル教材として蓄えていきましょう。
また、授業ではGoogle Classroomを使用します。積極的に見て、自ら活用しましょう。
キーワード
家庭科教育 教材研究 指導法 授業設計 実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
家庭科教育法Ⅱ、Ⅲ、教科教育法家庭
履修条件
連絡先
藤井志保研究室(教育学部A棟221号)
shihofu[at]yamaguchi-u.ac.jp(※[at]を@に換えてメールしてください。)
オフィスアワー
まずは上記連絡先へ問い合わせてください。
ページの先頭へ