タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 金5~6 講義 10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1021303012 教育相談・進路指導[School Counseling and Guidance(School Counseling and Guidance)] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
田邊 敏明[TANABE Toshiaki]
担当教員[ローマ字表記]
田邊 敏明 [TANABE Toshiaki], 恒吉 徹三 [TSUNEYOSHI Tetsuzoh]
特定科目区分   対象学生 (2018年度以降入学者対象) 対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
現在の学校は、不登校、いじめ、発達障害、非行の問題など、さまざまな問題に直面している。その学校に適応して行く子どもたちにおいては、自己理解を深め、好ましい社会性を築かなければならない。そのために、教師として、教育相談係として、発達に応じた個々の心理的特性を理解し、彼らの個性が伸張し成長していくための支援の方法について考えねばならない。そのために必要とされる教育相談の技術や心理療法の知識を身につけていく。
授業の到達目標
・教育相談の意義、カウンセリングの基本的な姿勢、支援のための心理療法・技法について理解する。
・個々のケースについて、教育相談の基本的な進め方やポイントを探ろうし、どのような組織的な取り組みや関係機関との連携が必要かについても考え判断できるようになる。
・児童や生徒の不適応や問題行動や児童生徒の発するシグナルに関心を持ち、その意味について探ろうとする意欲がある。
・幼児・児童・生徒や保護者に対してのカウンセリングマインドを持ち、発達段階や発達課題に応じた教育相談を進めようとする態度を持つ。
・教育相談における支援のための様々な心理療法・技法があることを理解する。
・児童・生徒の個性に応じた進路指導についての知識と指導の方法を理解する。
授業計画
【全体】
生徒指導の中での教育相談とは、社会の成員としての資質を育成する中で、子どもの個性をいかに伸張させるかを目指すことである。それをサポートする教師にはどのような姿勢が求められるか、またどのような方法を用いて支援していくかを詳しく解説していく。今年度はアセスメントや教育相談体制のあり方、保護者への支援の仕方、教育相談に用いる心理療法などの中に、虐待やヤングケアラーの問題、性格特性HSP(Highly Sensitive Person)の問題にも言及し、さらにキャリアカウンセリングという進路選択における教育相談的な支援も含めて講義していきたい。

授業形態:単独
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 学校における生徒指導の中の教育相談 学校教育において、生徒指導の中で教育相談がどのような位置にあるのかを明らかにしていく
到達目標の(1)の1)
テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
第2回 学校教育相談におけるアセスメント(1) 学校教育相談におけるアセスメントの流れ
到達目標の(2)の1)
テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
第3回 学校教育相談におけるアセスメント(2) 学校に生かせる臨床心理アセスメント-発達障害におけるアセスメントと対応-
到達目標の(2)の1)
テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
発達障害のプリントによる自宅課題学習を予告する
第4回 学校教育相談におけるアセスメント(3) 学校に生かせる臨床心理アセスメント-不登校におけるアセスメントと対応-
到達目標の(2)の1)
テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
第5回 学校教育相談の体制づくり 学校教育相談の体制づくり
到達目標の(3)の1)
テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
教育相談係の活用における自宅課題学習の指示
第6回 学校教育相談の具体的方法 学校教育相談の具体的方法
到達目標の(3)の2)
テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
第7回 気になる子への支援 気になる子への支援-特別支援教育を中心にして- HSPの問題も含めて
到達目標の(2)の1)
テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
第8回 保護者へのかかわり方 保護者へのかかわり方-愛着障害およびその根底にある保護者の自己愛にも言及し、虐待の防止についても考えていく-
到達目標の(3)の1),2),3)
テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
第9回 学校教育相談における具体的問題への対応 学校教育相談における具体的問題への対応
到達目標の(3)の1),2),3)
テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
第10回 教育相談と心理療法(1) 精神分析療法と来談者中心療法
到達目標の(1)の2),(2)の3)
テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
第11回 教育相談と心理療法(2) 行動療法と認知行動療法
到達目標の(1)の2),(2)の3)
テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
第12回 進路指導・キャリア教育の理論  進路指導・キャリア教育の基本的理論
到達目標の(2)の2),(3)の2)
テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
第13回 進路指導・キャリア教育の実践と課題  進路指導・キャリア教育の実践と課題
到達目標の2)の2),(3)の2),4)
テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
第14回 教育相談を生かした進路指導・キャリア教育 キャリアカウンセリングの実践と素朴な疑問点への回答
到達目標の(2)の2),3)
テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
テスト範囲を指示する
第15回 校種に応じた進路指導・キャリア教育 小学・中学・高校へと続くキャリア教育の連続性について
到達目標の(3)の3),4)
テスト範囲を指示する(学習時間の目安:4時間以上)
第16回 試験 教育相談・進路指導に関する筆記試験 試験の前々週と前週に内容についてお知らせします。
持ち込みは許可しませんので、宜しくお願いいたします。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 20% C: --% D: 70%
成績評価法
小テストと自宅課題レポート 30%
学期末の筆記テスト 70%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 明日から教壇に立つ人のための教育心理・教育相談 ISBN 9784762828614
著者名 田邊他 出版社 北大路書房 出版年 2014
備考
教科書「明日から教壇に立つ人のための教育心理・教育相談」(北大路書房)を山口大学生協で購入して下さい。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 キャリアカウンセリング再考 実践に役立つQ & A ISBN 9784779511875
著者名 渡辺三枝子 出版社 ナカニシヤ出版 出版年 2013
参考書 書名 生徒指導の知と心 ISBN 4535561478
著者名 山下一夫 出版社 日本評論社 出版年 1999
備考


メッセージ
授業内容を理解しているかをチェックする小テスト、レポート課題を数回実施します。
期末試験を重視しますが、レポートの提出も怠らないようにしてください。
キーワード
アセスメント、愛着障害、キャリアカウンセリング
持続可能な開発目標(SDGs)

関連科目
教育場面の心理学 発達心理学
履修条件
連絡先
E-mail ttanabe@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
金曜日12:00~12:40

事前にメールにてご連絡ください。

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