タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 月9~10 講義 4.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1021306007 LD等教育総論[General Theory of LD Educational Programs] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
松岡 勝彦[MATSUOKA Katsuhiko]
担当教員[ローマ字表記]
松岡 勝彦 [MATSUOKA Katsuhiko]
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
LD、ADHD、ASD、情緒障害等の児童生徒の心理・生理・病理の基礎的内容について理解し、このような児童生徒に対する行動アセスメントおよび有効な指導法ならびに効果検証法等について複数の事例をもとに検討する。なお、毎回の授業は、スライド資料の解説、映像資料の視聴と補足説明、受講生によるグループワーク、ディスカッション・ディベート、プレゼンテーション、長期研修派遣教員(現職教員)からの関連コメント、まとめの解説などから構成される。
授業の到達目標
LD、ADHD、ASD、情緒障害等のある児童生徒の指導を行う上で必要となるアセスメント、指導介入方法、効果検証法等について基本的な方法を考え出すことができる。
授業計画
【全体】
特別支援教育を支える上できわめて有効な心理学(応用行動分析学を含む)の基礎について解説する。次に、LD、ADHD、ASD、情緒障害等の障害特性、その他について解説する。最後に、これらを踏まえた上で、上記の児童生徒に対する具体的アセスメント方法、指導介入方法、効果検証法、指導上の留意点、指導の改善方法等について検討する。なお、授業の担当形態は単独である。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 特別支援教育の基礎(1) 特別支援教育の現状(概要)/ひとの行動には理由がある(事例1)/ひとの行動には理由がある(事例2)/ひとの行動には理由がある(事例3)/その他 配布した講義資料を参照し、復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。 タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、LD、ADHD、ASD等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第2回 特別支援教育の基礎(2) 特別支援教育の基礎(具体的事例を含む)/目立ちにくい子供/基本的対応方法/悩める人たちを救うには/上手な指示の出し方(基礎)/行動的翻訳/事例検討会の進め方/その他 配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。 タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、LD、ADHD、ASD等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第3回 応用行動分析に基づく指導法の基礎(1) 行動分析学とは/応用行動分析学とは/応用行動分析の守備範囲/行動の定義/死人テスト/ABC分析(先行条件・行動・後続条件)/その他 配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。 タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、LD、ADHD、ASD等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第4回 応用行動分析に基づく指導法の基礎(2) 正の強化/正の強化の日常例/負の強化/負の強化の日常例/子供の行動への理解と対応/負の強化と正の罰が誤解されていることもある/その他 配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。 タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、LD、ADHD、ASD等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第5回 応用行動分析に基づく指導法の基礎(3) 正の罰/正の罰の日常例/負の罰/負の罰の日常例/正の罰と負の罰のどちらを先に考えると良いのか?おもちゃの取り合いでけんかをする事例を参考に/消去(消去抵抗とバースト)/消去手続きに対するある子供からの訴え/その他 配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。 タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、LD、ADHD、ASD等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第6回 発達障害の理解と指導(1)-LDを中心に- LDの基本特性/LDの頻度と原因/LDと学業不振/大人しいタイプのLDの子供への配慮/LDの子供を持つ保護者からの意見/LDと学業不振とは異なる/その他 配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。 タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、LD、ADHD、ASD等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第7回 発達障害の理解と指導(2)-LDを中心に- ある青年からのコメント/LDのある児童生徒への指導/学校で適用できる指導/社会的スキルの指導/大人になってからの困難事例の紹介/その他 配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。 タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、LD、ADHD、ASD等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第8回 発達障害の理解と指導(3)-ADHDを中心に- ADHDの基本特性/3つのタイプ/反抗挑戦性障害・行為障害との関係/ADHDの頻度/ADHDの初期相談/注意力障害・多動性・衝動性/ADHDと発達段階(乳児期、幼児期、学童期、青年期)/その他 配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。 タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、LD、ADHD、ASD等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第9回 発達障害の理解と指導(4)-ADHDを中心に- ADHDのある児童生徒や保護者への誤解/ADHDの介入エビデンス・薬物療法/教師の取るべきスタンス/指導の実際-基礎編/指導の実際-応用編/その他 配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。 タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、LD、ADHD、ASD等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第10回 発達障害の理解と指導(5)-ASDを中心に- 自閉スペクトラム症の基本特性/社会的コミュニケーションの問題/限局された反復的な行動/刺激に対する過敏性/知的障害を伴う自閉スペクトラム症/その他

配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。 タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、LD、ADHD、ASD等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第11回 発達障害の理解と指導(6)-ASDを中心に- 自閉スペクトラム症のある児童生徒へのコミュニケーション指導/自閉スペクトラム症のある児童生徒への社会的スキルの指導/指導の実際-基礎編/指導の実際-応用編/その他 配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。 タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、LD、ADHD、ASD等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第12回 行動問題の理解と指導(1) 行動問題を軽減するための技法-分化強化(他行動分化強化、対立行動分化強化、低頻度行動分化強化、代替行動分化強化)、消去、タイムアウト、レスポンスコストほか 配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。 タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、LD、ADHD、ASD等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第13回 行動問題の理解と指導(2) 行動問題を減らすための技法-嫌悪刺激提示法、回復過剰修正法、積極的練習法)/効果検証法/行動問題を減らす、なくすことだけで十分か/教育の目標を考える/その他 配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。 タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、LD、ADHD、ASD等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第14回 不登校・いじめの理解と対応 不登校、情緒障害、場面緘黙、集団行動に対する不安等により社会的行動がとりにくい等の児童生徒の行動アセスメントと具体的対応法 配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。 タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、LD、ADHD、ASD等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第15回 総まとめ・今後の課題と展望 特別支援教育の視点を生かした学級経営/循環論に陥らないように/罰技法についてよくある質問/まとめと今後の課題/その他 期末レポート課題を指示する(4時間以上)。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 15% B: 15% C: --% D: 10%
成績評価法
グループワーク、ディスカッション・ディベートへの参加の様子5%、期末レポート95%
教科書にかかわる情報
備考
教科書は使用せず、配付資料および映像資料ならびに長期研修派遣教員(現職教員)による話題提供等を通して授業を進める。
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
可能な限り、受講生同士によるグループワーク、ディスカッション・ディベート、プレゼンテーション、映像資料の視聴時間を設定する。
キーワード
LD、ADHD、ASD、情緒障害等、応用行動分析
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
知的障害心理学、重複障害教育総論、特別支援教育心理学演習
履修条件
連絡先
松岡勝彦
083-933-5437
kmatsu@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月曜日 17:50~19:20
上記以外でもメールで適宜受け付けます。

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