開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期集中
集中
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1021903002
道徳教育A[Moral Education A]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
平田 仁胤[HIRATA Yoshitsugu]
ー
担当教員[ローマ字表記]
平田 仁胤 [HIRATA Yoshitsugu], 田中 智輝 [TANAKA Tomoki]
特定科目区分
対象学生
〔理〕
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
本講義では、道徳教育の歴史・理論・実践について学び、その上で実践力の獲得を目指す。道徳教育は「先生」の立場が問われるものであるため、他の教科教育とは異なる難しさを有している。しかし、その難しさゆえの意義もある。本講義では、その難しさおよび意義を理解できる内容を目指す。
授業の到達目標
・道徳教育に関する歴史・理論・実践を理解し、説明できる。
・道徳的であること、道徳教育を行うことの双方を切り結ぶ接点を捉えることができる。
・学校現場に立つ者として、日本の道徳教育の課題に関心を払うことができる。
・講義中に提示された課題について、講義終了後も積極的に取り組むことができる。
・道徳教育の実践例を批判的に吟味し、その改善方法についてディスカッション・プレゼンテーションを行い、自分なりの実践を発案することができる。
授業計画
【全体】
道徳教育の歴史・理論・実践および学習指導要領に示された内容を理解し、子どもをとりまく現代的な課題を踏まえ、道徳教育の実践につなげることのできる基礎的能力の獲得を目的としており、その全体の流れは以下の通りである。
(1)道徳教育の基本的な歴史・理論・実践について理解する。
(2)学習指導要領に示されている、道徳教育の目標、内容、指導計画作成の方法について理解する。
(3)道徳教育の現代的課題を把握する。
(4)道徳教育を実践するための基礎的経験を得る。
*授業担当形態:単独
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
・オリエンテーション
・道徳教育の動向
講義の進め方に関するコントラクトを結び、日本の道徳教育の動向について知る。
配布した講義資料や参考書を参照し、準備学習と復習を行う。学修時間の目安:4時間以上。
第2回
・道徳教育の現代的な意義と課題
・日本における道徳教育の歴史(1):明治期
日本における道徳教育の現代的意義と課題、および明治期における道徳教育の歴史を学ぶ。
配布した講義資料や参考書を参照し、準備学習と復習を行う。学修時間の目安:4時間以上。
第3回
・日本における道徳教育の歴史(2):大正~昭和
・日本における道徳教育の歴史(3):昭和~現在
大正から現在にいたるまでの日本の道徳教育の歴史的展開を学ぶ。
配布した講義資料や参考書を参照し、準備学習と復習を行う。学修時間の目安:4時間以上。
第4回
・道徳教育の理論(1):フロイト、バンデューラ、スキナー
・道徳教育の理論(2):ピアジェ、コールバーグ
道徳教育を支える諸理論である、フロイトの自我論、バンデューラおよびスキナーの学習論、そしてピアジェとコールバーグの発達論について学ぶ。
配布した講義資料や参考書を参照し、準備学習と復習を行う。学修時間の目安:4時間以上。
第5回
・道徳的(倫理的)であるとはどのようなことか:義務倫理学
・道徳的(倫理的)であるとはどのようなことか:功利主義
道徳および倫理を基礎づける義務倫理学および功利主義の立場を学ぶ。
配布した講義資料や参考書を参照し、準備学習と復習を行う。学修時間の目安:4時間以上。
第6回
・道徳教育の目標/内容
学習指導要領にある道徳教育の目標および内容について学ぶ。
配布した講義資料や参考書を参照し、準備学習と復習を行う。学修時間の目安:4時間以上。
第7回
・指導計画の作成と内容の取り扱い
・道徳科の評価
学習指導要領にある指導計画の作成と内容の取り扱い、そして評価について学ぶ。
配布した講義資料や参考書を参照し、準備学習と復習を行う。学修時間の目安:4時間以上。
第8回
・道徳科の指導法(1):基本型
・道徳科の指導法(2):基本型の指導過程(資料活用、発問)
道徳科の基本的な授業展開および資料活用や発問の技術について学ぶ。
配布した講義資料や参考書を参照し、準備学習と復習を行う。学修時間の目安:4時間以上。
第9回
・道徳科の指導法(3):基本型の指導過程(座席配置、板書、ツール、説話)
・学習指導案(略案)作成に向けて:教材研究、指導案の構造
座席配置などを含めた道徳科の指導方法について学び、指導案の構造を理解し、教材研究の仕方について学ぶ。
配布した講義資料や参考書を参照し、準備学習と復習を行う。学修時間の目安:4時間以上。
第10回
・道徳授業の実践例(1):ゲストティーチャー、価値明確化
道徳授業の実践例として、ゲストティーチャーおよび価値明確化があること、それらの意義と課題について学ぶ。
配布した講義資料や参考書を参照し、準備学習と復習を行う。学修時間の目安:4時間以上。
第11回
・道徳授業の実践例(2):モラル・スキル・トレーニング、モラルジレンマ
・意欲的な取り組み事例(1):ニワトリを殺して食べる
道徳授業の実践例として、モラル・スキル・トレーニング、モラル・ジレンマがあること、それらの意義と課題について学ぶ。また、意欲的な実践例(ニワトリを殺して食べる)についての意義と課題を学ぶ。
配布した講義資料や参考書を参照し、準備学習と復習を行う。学修時間の目安:4時間以上。
第12回
・意欲的な取り組み事例(2):青い目茶色い目
・意欲的な取り組み事例(3):子どものための哲学
意欲的な道徳授業の実践例である、青い目茶色い目、および子どものための哲学の意義と課題を学ぶ。
配布した講義資料や参考書を参照し、準備学習と復習を行う。学修時間の目安:4時間以上。
第13回
・模擬授業(1):体験的な授業実践および検討会
体験的な模擬授業の実施を通じて、実践力を獲得する。
配布した講義資料や参考書を参照し、準備学習と復習を行う。学修時間の目安:4時間以上。
第14回
・模擬授業(2):問題解決的な授業実践および検討会
問題解決的な模擬授業の実施を通じて、実践力を獲得する。
配布した講義資料や参考書を参照し、準備学習と復習を行う。学修時間の目安:4時間以上。
第15回
リフレクション:総括と展望
講義全体を振り返って、今までの学習成果を確認するとともに、今からの学習課題を理解する。
配布した講義資料や参考書を参照し、準備学習と復習を行う。学修時間の目安:4時間以上。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
学期末の筆記テスト75%、受講態度(ディスカッションへの貢献および教師としての意欲)25%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別の教科 道徳編』
ISBN
著者名
文部科学省
出版社
教育出版
出版年
2018
備考
講義で使用するため、事前にかならず入手しておくこと。
参考書にかかわる情報
備考
必要に応じて、適宜指示する。
メッセージ
「道徳」という教科においては、とりわけ教師の言動が問われる。教師としてふさわしくない受講態度--「内職」、講義に関連しない動画の視聴、SNS等のアプリの使用、居眠り、遅刻など--が見られる場合、受講を許可しない場合がある。
なお、親族の不幸、避けられない体調不良、教員免許取得、採用試験に関連しない事由による、公欠の対応は原則行わない(たとえばサークル等の大会に参加する場合、公欠として扱ったり、別途課題を出すことはない)。
履修条件等は、まず学内の教務に問い合わせること。
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
教職概論、教育原理
履修条件
連絡先
yoshitsugu@okayama-u.ac.jp
ただし、非常勤講師であるため講義前後に直接対面での問い合わせが望ましい。
オフィスアワー
集中講義であるため、オフィスアワーは設けられていない。
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