タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 月1~2 その他 7.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1022101007 総合学習開発演習[Seminar on Program Development of Integrated Study] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
藤上 真弓[FUJIKAMI Mayumi]
担当教員[ローマ字表記]
藤上 真弓 [FUJIKAMI Mayumi], 鷹岡 亮 [TAKAOKA Ryo]
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本授業は、小学校における教職経験を有する教員が実務経験を踏まえ実施する実践的な講義となっている。
総合的な学習の時間の教育理念や教育原理、カリキュラム開発や単元開発、授業づくり等に必要な視点や方法、考え方等について学ぶとともに、授業実践における子どもの学びの事実を分析・考察し、子どもの体験世界に寄り添いながら、総合的な学習の時間における学びへの理解を深めたり、実践化を図っていくための資質や能力を高めたりする講義を行う。また、各教科・領域等と総合的な学習の時間の学びを関連付けながら、探究的な学びを展開していく方途についても模索する講義を行う。
授業の到達目標
小学校における総合的な学習の時間のカリキュラム・マネジメントや「探究」「協働」を具現化するための単元デザイン・授業デザインに必要な視点や方法、考え方を踏まえ、子どもの発達段階や今日的課題、各教科等で身に付ける知識・技能等と関連付けながら、カリキュラム開発や単元開発をすることができる。
授業計画
【全体】
総合的な学習の時間の設立の経緯と背景、総合的な学習の時間の目標・内容・方法・課題等について学び、子どもの一生において総合的な学習の時間の果たすべき役割について考える。また、実践事例、そこにおける児童の学びの事実をもとに,総合的な学習の時間のカリキュラム開発や単元デザイン、授業デザインにおいて必要な視点や方法、考え方等について学ぶ。
(担当形態:複数)  
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 オリエンテーション
総合的な学習の時間の果たす役割
学習指導要領の目標を読み解き、総合的な学習の時間の新設や目標改訂の趣旨、教育理念、教育原理をとらえる。 自分がこれまで体験した総合的な学習の時間において、自分の生き方に影響を及ぼした単元の特徴についてまとめる(4時間程度)
第2回 総合的な学習の時間の単元デザインのポイントと探究課題の設定の在り方 具体的な単元をもとに、発達段階に応じた学びの在り方や子どもが探究し続けることができる課題について考え、単元デザインや探究課題の設定の在り方についてとらえる。 ・総合的な学習の時間が抱える課題や成果について整理する(事後:2時間程度)
・総合的な学習の時間の取組を充実させるポイントについて整理する(事前:2時間程度)
第3回 総合的な学習の時間における授業づくりのポイント①[思いや願いの耕し方] 子どもの思いや願いを耕す手立てについて考え、授業づくりの在り方についてとらえる。 ・総合的な学習の時間の取組を充実させるポイントについて整理する(事後:2時間程度)
・福祉やキャリア教育に関わる単元を開発するための情報を収集し、教材研究する(事前:2時間程度)
第4回 総合的な学習の時間における授業づくりのポイント②[本質的なかかわり合い] 対話的で深い学びを促す教師の手立てについてとらえる ・探究のサイクルを回すためのポイントについて整理する(事後:2時間)
・福祉やキャリア教育に関わる単元を開発するための情報を収集し、教材研究する(事前:2時間程度)
第5回 総合的な学習の時間における授業づくりのポイント③[振り返り] ねらいに応じた振り返りの在り方やポートフォリオ評価等についてとらえる。 子どもの内面や変容が顕在化する手立てについて考える(事前・事後:4時間程度)
第6回 総合的な学習の時間のカリキュラム・マネジメント①(特別活動や道徳との関連) 特別活動や道徳との学びを関連付けながら、探究的な学習を展開するためのカリキュラム・マネジメントについて考える ・総合的な学習の時間における授業づくりのポイントについてまとめる(事後:2時間程度)
・特別活動や道徳と総合的な学習の時間の学びを関連付ける際の留意点について整理する(事後:2時間程度)
第7回 総合的な学習の時間のカリキュラム・マネジメント②(国語や算数等との関連) 国語や算数等、各教科の学びを関連付けながら、対話的で深い学びを展開するためのカリキュラム・マネジメントについて考える ・各教科と総合的な学習の時間の学びを関連付ける際の留意点について整理する(事後:2時間程度)
・特別活動と総合的な学習の時間を関連付けながら、双方の目標を達成するために必要な視点や方法等について整理する(事前:2時間程度)
第8回 探究的実践研究①−1:特別活動と総合的な学習の時間の関連 社会教育施設や社会教育関係団体等と連携したり、地域の教材や学習環境を活用したりする総合的な学習の時間のあり方について考える
特別活動と総合的な学習の時間を関連付ける際のポイントについて考える
・特別活動と総合的な学習の時間を関連付けながら、双方の目標を達成するために必要な視点や方法等について整理する(事前・事後:4時間程度)
第9回 探究的実践研究①−2:特別活動と総合的な学習の時間を関連付けた単元の開発 特別活動と総合的な学習の時間を関連付けた単元の開発を行う 特別活動と総合的な学習の時間を関連付けた単元デザインを改善する(事前・事後4時間程度)
第10回 探究的実践研究①−3:開発した単元についての説明と吟味 単元の設定意図や単元デザインの工夫等について説明し合い、内容を吟味する 特別活動と総合的な学習の時間を関連付けた単元デザインを改善する(事前・事後:4時間程度)
第11回 探究的実践研究①ー4:開発単元をもとにした模擬授業 単元案を試行する 行った手立ての効果や課題について整理する(事前・事後:4時間程度)
第12回 探究的実践研究①ー5:単元開発の成果と課題 行った手立ての効果や課題について報告し合い、省察する 特別活動と総合的な学習の時間を関連付けた単元デザインのポイントについて整理する(事前・事後:4時間程度)
第13回 探究的実践研究②−1:各教科の見方・考え方を働かせる総合的な学習の時間 各教科の学びを関連付けながら深い学びを展開する教師の指導や支援等について考える 各教科の学びと関連付けられそうな場面や単元について考える(事前・事後:4時間程度)
第14回 探究的実践研究②−2:探究の質を高める手立て 総合的な学習の時間の探究的な学びを深めるために必要な視点や方法について考える 総合的な学習の時間の学びを充実するためのポイント等についてレポートにまとめる(4時間程度)
第15回 まとめと振り返り 総合的な学習の時間のカリキュラム・マネジメント、単元デザイン、授業デザインにおいて必要な視点や方法等についてまとめる 探究課題を設定し、単元アイデアをレポートにまとめる。・小学校学習指導要領総合的な学習の時間編をもとに、探究的な学びを展開する際のポイントについて再度整理する(4時間程度)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 50% C: 5% D: 20%
成績評価法
授業内レポート、授業外レポート、参加度、発表(プレゼンテーション)で評価します。
授業内レポート10%、授業外レポート60%、参加度5%、発表(プレゼンテーション)25%
教科書にかかわる情報
備考
担当教員が必要に応じてプリント等の教材を作成し、配布する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 小学校学習指導要領(平成29年告示)解説総合的な学習の時間編 ISBN 9784491034683
著者名 文部科学省 [編] 出版社 東洋館出版社 出版年 2018
参考書 書名 (小学校編)今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開 : 未来社会を切り拓く確かな資質・能力の育成に向けた探究的な学習の充実とカリキュラム・マネジメントの実現 ISBN 9784908007354
著者名 文部科学省 [編] 出版社 アイフィス 出版年 2021
参考書 書名 小学校キャリア教育の手引き ISBN 9784408416793
著者名 文部科学省著 出版社 実業之日本社 出版年 2023
参考書 書名 みんなで,よりよい学級・学校生活をつくる特別活動 : 特別活動指導資料 ISBN 9784799903209
著者名 文部科学省国立教育政策研究所教育課程研究センター [編] 出版社 文溪堂 出版年 2019
参考書 書名 5つの視点で授業をつくる! : AFPY(アフピー)で変わる子どもと授業 ISBN 9784181209162
著者名 山口市教育委員会著 出版社 明治図書出版 出版年 2014
参考書 書名 「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料(小学校) ISBN 9784491041315
著者名 国立教育政策研究所教育課程研究センター [編] 出版社 東洋館出版社 出版年 2020
備考
担当教員が必要に応じて紹介する。
メッセージ
レポートは期限内に必ず提出すること。授業内において、積極的に発言したり、他者と関わろうとしたりする姿を求めている。
キーワード
実務家教員,総合的な学習の時間、探究課題、探究的な見方・考え方、見取り、価値付け
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 働きがいも経済成長も
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
総合的な学習の時間指導法
教科教育法生活
初等科生活
履修条件
連絡先
藤上真弓(A205)
fujikami@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
木曜日の午後、その他学生の都合に合わせて、研究室にて相談を受け付ける。
(会議などで不在の時もあるかもしれないため、メールにて事前に連絡をしてもらえると、対応ができる。)ので、よろしくお願いします。
メールでも対応する。

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