開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
金3~4
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1022101204
社会心理学[Social Psychology(Social Psychology)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
長谷 和久[NAGAYA Kazuhisa]
ー
担当教員[ローマ字表記]
長谷 和久 [NAGAYA Kazuhisa]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
本科目では,個人内の情報処理過程の特徴だけでなく,個人と集団,集団と集団の相互作用に関する心理学の知見を学ぶことを通して,社会的な集団を形成して生活する私たちが,いかに他者から影響を受け,さらには他者に影響を与えているのかについて包括的に理解することを目的とする。授業の中では,社会心理学の研究領域で明らかにされた古典的で代表的な研究について紹介するだけでなく,それらの研究成果をもとにしたより近年の研究についても言及することを通して,学術的知識の変遷について学ぶ。
授業の到達目標
・社会心理学領域の主要なトピックスについて理解する。
・社会心理学のいくつかの理論についてその基本を理解した上で,自らの日常生活に応用することが出来る。
・社会心理学の知見について,他の理論と関連づけるとともに,自己とも関連づけ,統合を目指す。
・日々の生活の中での疑問について社会心理学を始め,さまざまな研究の視点から考えようとする態度を持つ。
・自他の行動について,さまざまな知見,視点から分析した上で,他者へ説明できることを目指す。同時に他者の説明を傾聴 する姿勢の獲得を目指す。
授業計画
【全体】
社会的な情報に着目する意義からはじめ,個人の情報処理の特徴,個人と個人との関係性,個人と集団との関係,集団と集団との関係に関する社会心理学の研究について概観する。社会心理学は比較的に歴史が浅い領域であり,知識は日々更新されている。このため,授業の中で提示する研究成果や諸理論について,それが既知の正しいものであると鵜呑みにするのではなく,批判的に検討してほしい。このため,疑問が生じれば適宜質問できる環境の構築を目指したい。
担当形態:単独
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション
社会心理学を学ぶことの意義を理解する。
配布した講義資料や紹介した参考書・参考資料を参照し,授業計画に沿って講義内容を予習および復習する(目安 4時間以上)。
第2回
個人の情報処理の特徴1
人の判断意思決定に関する社会心理学研究について学ぶ。
配布した講義資料や紹介した参考書・参考資料を参照し,授業計画に沿って講義内容を予習および復習する(目安 4時間以上)。
第3回
個人の情報処理の特徴2
災害や犯罪,病気といった危険性をともなう対象を評価する際の認知の歪み(バイアス)について学ぶ。
配布した講義資料や紹介した参考書・参考資料を参照し,授業計画に沿って講義内容を予習および復習する(目安 4時間以上)。
第4回
態度と態度変容1
態度の構成要素を理解し,態度と実際の行動との関連性について学ぶ。
配布した講義資料や紹介した参考書・参考資料を参照し,授業計画に沿って講義内容を予習および復習する(目安 4時間以上)。
第5回
態度と態度変容2
他者の態度を変化させること(態度変容)を目的とする説得的コミュニケーションについて,方略の具体例・態度変容への効果性を理解する。
配布した講義資料や紹介した参考書・参考資料を参照し,授業計画に沿って講義内容を予習および復習する(目安 4時間以上)。
第6回
他者の影響
他者の存在がもたらす多様な影響について概観する。他者が存在することによってパフォーマンスが高まることもあれば,かえって低下することもある。
配布した講義資料や紹介した参考書・参考資料を参照し,授業計画に沿って講義内容を予習および復習する(目安 4時間以上)。
第7回
対人認知
印象形成の際の心理的特徴について紹介し,対人魅力に影響する諸要因について学ぶ。
配布した講義資料や紹介した参考書・参考資料を参照し,授業計画に沿って講義内容を予習および復習する(目安 4時間以上)。
第8回
集団での意思決定
個人よりも集団で意思決定をしたほうがよい決定を下せるのだろうか?集団で議論する際の特徴や陥穽について学ぶ。
配布した講義資料や紹介した参考書・参考資料を参照し,授業計画に沿って講義内容を予習および復習する(目安 4時間以上)。
第9回
集団行動
多数派だけでなく少数派の影響にも着目して,集団全体の流行や流言,パニックをもたらす要因について理解する。
配布した講義資料や紹介した参考書・参考資料を参照し,授業計画に沿って講義内容を予習および復習する(目安 4時間以上)。
第10回
ステレオタイプと偏見1
ステレオタイプやそれに基づく偏見,差別がなぜ生じるのかについて理解する。
配布した講義資料や紹介した参考書・参考資料を参照し,授業計画に沿って講義内容を予習および復習する(目安 4時間以上)。
第11回
ステレオタイプと偏見2
一般的に偏見や差別は社会的望ましさの影響を受けるため,質問紙では尋ねることができない。こうした制約を克服するために開発された潜在的連合テストの価値と限界について紹介する。
配布した講義資料や紹介した参考書・参考資料を参照し,授業計画に沿って講義内容を予習および復習する(目安 4時間以上)。
第12回
協力と援助行動
私たちは見ず知らずの他人を助ける一方で,見て見ぬ振りをする場合もある。こうした違いをもたらす要因について検討する。
配布した講義資料や紹介した参考書・参考資料を参照し,授業計画に沿って講義内容を予習および復習する(目安 4時間以上)。
第13回
集団間葛藤
最終的に戦争や虐殺という深刻な帰結をもたらす集団間葛藤をもたらす要因について学び,葛藤を解消するための方法について検討する。
配布した講義資料や紹介した参考書・参考資料を参照し,授業計画に沿って講義内容を予習および復習する(目安 4時間以上)。
第14回
進化心理学と社会心理学
他の生物と同様に私たち人間も長い年月をかけて外界に適応するために進化してきたという進化論の観点を取り入れた進化心理学が社会心理学の個別の理論をまとめあげるグランドセオリーを提供する可能性について説明する。
配布した講義資料や紹介した参考書・参考資料を参照し,授業計画に沿って講義内容を予習および復習する(目安 4時間以上)。
第15回
社会心理学展望
心理学における再現可能性の危機について理解し,これからの社会心理学が目指すべき研究の方向性について考える。
配布した講義資料や紹介した参考書・参考資料を参照し,授業計画に沿って講義内容を予習および復習する(目安 4時間以上)。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
各授業後に課す課題レポート(50%)と定期試験の得点(50%)によって評価する。
教科書にかかわる情報
備考
教科書は使用しない。印刷による資料配付を予定している。
参考書にかかわる情報
備考
参考書は適宜授業内で紹介する。
メッセージ
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
関連科目
履修条件
連絡先
メールアドレス:nagaya.k@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
木曜日の9・10時限目
ご相談がある場合は前もって以下のアドレス宛に連絡をいただけますと幸いです。
nagaya.k@yamaguchi-u.ac.jp
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