タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 火3~4 講義 10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1022101207 学校臨床心理学[School Clinical Psychology] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
田邊 敏明[TANABE Toshiaki]
担当教員[ローマ字表記]
田邊 敏明 [TANABE Toshiaki], 恒吉 徹三 [TSUNEYOSHI Tetsuzoh]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
昨今は子どものうつ病も指摘されており、その予防は喫緊の課題である。本講義では、学校臨床で児童・生徒対象の心の健康維持・向上に貢献する心理療法や技法について紹介することにし、基礎心理学の中でも学習心理学を応用した認知行動療法の考えを学校臨床に適用していく。まず認知行動療法に入る前のカウンセリングの基本として心を開くアプローチから紹介し、そして問題を解決したり、人を動かしたり、受け止め方を変えたり、自己否定を克服したりするなど、認知行動療法の技法を中心に児童生徒にとってのストレスマネジメントとなるようなアプローチを紹介していきたい。
授業の到達目標
心の健康を維持させたり、向上させたりする方法には、気持ちに共感する方法、行動や認知を変えていく方法、さらにスキルを身につけていく方法など、多様な方法があることを理解し、児童生徒の個々の特性に応じてどれが適用可能かについて考えることができる。
授業計画
【全体】
学校臨床で児童・生徒対象の心の健康維持・向上に貢献する心理療法や技法について紹介することにし、基礎心理学の中でも学習心理学を応用した認知行動療法について体験しながら学んでいく。まず認知行動療法に入る前のカウンセリングの基本として傾聴を中心とした心を開くアプローチから紹介し、そして認知行動療法の観点から、問題を解決したり、人を動かしたり、受け止め方を変えたり、自己否定を克服する方法について体験を通して学んでいく。認知行動療法とその技法が児童生徒にとっての良きストレスマネジメントとなるよう紹介していきたい。

授業形態:単独
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 学校臨床で用いられる最新の心理学的理論と方法 学校臨床で用いられるところの、基礎としての学習理論や認知理論を応用した最新の心理療法の紹介 テキストによる今回の復習と次回の予習を求める(学習時間の目安:4時間以上)
第2回 学校教育で求められるソーシャルスキルスキル 現在学校臨床に求められている児童生徒におけるソーシャルスキルの一つとしての-SOSの出し方の教育- テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
SOSの出し方教育の自宅課題学習(レポート提出)を指示する
第3回 心を開くアプローチ ロジャースの来談者中心療法(パーソンセンタードアプローチ)と傾聴の技術と共感について テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
第4回 問題を解決するアプローチ ブリーフセラピーや解決志向アプローチ テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
第5回 人を動かすアプローチ 動機づけ面接法 テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
第6回 受け止め方を変えるアプローチ1 認知行動療法とは テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
第7回 受け止め方を変えるアプローチ2 ストレスコーピングとアセスメントシート テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
第8回 受け止め方を変えるアプローチ3 認知行動療法を利用したメンタルヘルス講座-認知の悪循環に気づく- テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
第9回 受け止め方を変えるアプローチ4 認知行動療法の実際例-ケースフォーミュレーションを中心にして- テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
第10回 自己否定を克服するアプローチ1 アンガーマネジメント テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
第11回 自己否定を克服するアプローチ2 アサーショントレーニング テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
第12回 自己否定を克服するアプローチ3 臨床心理学に見られる弁証法的な考え方 テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
「臨床心理学に見られる弁証法的な考え方」論文における自宅課題学習(レポート提出)の指示
第13回 自己を否定しないアプローチ4 筆記療法 テキストによる今回の復習と次回の予習を指示(学習時間の目安:4時間以上)
授業で紹介した心理療法・心理技法について自分に合う合わないについての自宅課題学習(レポート提出)の指示
第14回 自己を否定しないアプローチ5 自尊心の効用と弊害について 自尊心についての自宅課題学習(レポート提出)の指示(学習時間の目安:4時間以上)
第15回 まとめ まとめ 全レポート提出についての指示(学習時間の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 30% C: --% D: 60%
成績評価法
授業内の質問に対する応答 30%
レポート 70%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 人を動かす対話術 ISBN 9784569796666
著者名 岡田尊司 出版社 PHP新書 出版年 2011
備考
教科書はこちらから配布します。
また最終授業の終了時に回収いたします。
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
自宅課題であるレポートは必ず提出してください。
キーワード
学校臨床、認知行動療法
持続可能な開発目標(SDGs)

関連科目
教育相談・進路指導
履修条件
連絡先
田邊敏明 ttanabe@yamaguchi-u.ac.jp

オフィスアワー
金曜日12:00~12:40

事前にメールにてご連絡ください。

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