タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 月3~4 実験・実習 7.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1022101208 心理アセスメント[Psychological Assessment] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
恒吉 徹三[TSUNEYOSHI Tetsuzoh]
担当教員[ローマ字表記]
恒吉 徹三 [TSUNEYOSHI Tetsuzoh]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
 心理アセスメントは面接と検査からなるが、本授業では、主に検査によるアセスメントを扱う。さまざまなアセスメント技法のなかから、パーソナリティについてのアセスメントを主に取り上げる。
  実験・実習に区分される授業であり、さらに、検査の実施法や結果の解釈は専門家や専門家を目指す者に限って取り扱うことができる性質のものであることから、受講は【心理学選修学生に限定】する。
授業の到達目標
・心理アセスメント(パーソナリティテスト)がどのようなものかについて説明できる。
・必要なアセスメント方法(パーソナリティテストの選択)について、的確に判断できる。
・さまざまなパーソナリティテストの修得に意欲的に取り組む(自ら実施しレポートを作成する)。
・積極的に授業に参加する。つまり、毎回の授業に出席し、不明な点を率直に質問する。
・アセスメント目的に応じた心理アセスメント法(パーソナリティアセスメント法)を選択することができる。
*パーソナリティアセスメントの基本的観点が理解でき、いくつかのパーソナリティ検査の特徴について理解できることを到達目標とする。(DP1,DP2,DP3,DP4,DP5)
授業計画
【全体】
【受講は心理学選修学生限定です。他選修の学生の受講はできませんのでご了承ください】
さまざまなパーソナリティのアセスメント法を実際に実施することで、それぞれのアセスメント方法の意義や解釈の仕方の基礎を理解する。このような実際体験を通して、心理アセスメントについて理解する。その際,各自が事前に調べた各アセスメント方法についてプレゼンテーションすることで講義を進行します。担当の割り振りについて,事前に連絡をして行います。夏季休業中に下調べを進めておいてください。

授業形態:単独
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 心理アセスメント概論
心理アセスメントの目的
*対面授業での実施としますが、感染状況の拡大等により変更する場合、修学支援システム(メッセージまたはメール)により連絡します。
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
*次回の発表担当者は,バウムテストについての発表を準備する。
第2回 投影法体験①:バウムテスト 投影法について説明し、代表的なバウムテストを体験する。
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
*次回の発表担当者は,交流分析,エゴグラムについての発表を準備する。
第3回 バウムテストの解釈について
質問紙法体験①:エゴグラムの実際
・バウムテストの解釈および質疑応答
TEGについての開設と実施
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
*次回の発表担当者は,エゴグラムの解釈について発表の準備をする。
第4回 質問紙法体験①(つづき):エゴグラムのパターンごとの解釈について

エゴグラムのパターンごとの解釈と意見交換
予習(2時間以上):SCTを各自で実施する
復習(2時間以上):講義で学んだ解釈の視点から,各自のSCTの解釈を完成させる
*次回の発表担当者は,SCTについての発表を準備する。
第5回 投影法体験②SCT(文章完成法)について投影法
SCTの解釈を学ぶ。
復習(2時間以上):各自が実際に体験した、質問紙法と投影法について振り返りを行う。
予習(2時間以上):次回の講義で討論を行うための準備をすること。
*次回の発表担当者はMASとBDI-Ⅱについての発表準備をする。
第6回 MASとBDI-Ⅱの実施、質問紙法と投影法についてのふりかえりと討論
・尺度の理論と体験
・講義前半の振り返りをおこなったのち、小グループに分かれて、質問紙法と投影法のとらえる側面の違いや、受けるうけでの負担の違いなどについて議論する。
復習(2時間以上):各自の実施結果の解釈を完成さえる
予習(2時間以上)
*より詳細な点については授業中に伝達する。
*次回の発表担当者はクレペリン作業検査についての発表準備をする。
第7回 クレペリン精神作業検査 クレペリン検査を実施します。鉛筆を準備してください。当日,実施することが無理な場合は申し出てください。 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
*発表担当者は,クレペリン検査の解釈についての発表準備をする。
第8回 クレペリン精神作業検査の解釈について
前回の実施データについて解釈します 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
*発表担当者は,ウェクスラー式知能検査についての発表準備をする。
第9回 ウェクスラー式知能検査(wisc)について
知能検査の歴史、ウェクスラー式の特徴について 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
*特に,P-Fスタディの理論,アグレッションの考え方について調べておくこと。
第10回 P-Fスタディ

背景にある理論,アグレッションの方向と型について

授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
*特に,神経心理学的検査について調べておくこと。
第11回 神経心理学的検査 特に,認知機能の検査について(長谷川式,MMSE,WCSTなど) 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
ロールシャッハ法のスコアリング(反応領域)について調べておくこと。
第12回 ロールシャッハ法(1) 歴史と施行法とスコアリング(1)反応領域
*授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
*特に,ロールシャッハ法のスコアリング(決定因,反応内容)について調べておくこと。
第13回 ロールシャッハ法(2)
スコアリング(2)決定因と反応内容
*授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
*スコアリングの整理と解釈について調べておくこと
第14回
ロールシャッハ法(3) 
スコアリングの整理と解釈 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
*講義全体の振り返りを各自で行なっておくこと。
第15回 講義のまとめ:心理アセスメントとは? 講義全体を振り返り,学んだこと,残っている課題ついて議論しながら振り返る。 ・講義全体を振り返ってのレポートを作成する。
*授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 20% C: --% D: 40%
成績評価法
・授業内でのプレゼンテーション:70%,総括レポート:30%。
・授業内でのプレゼンテーションを中心に評価し,さらに,講義全体の総括レポートを最後に提出して評価する。
毎回休まずに出席すること(インフルエンザ等への罹患など,書類により必要な欠席であることが確認できる場合を除き、欠席がある場合は秀の認定は行わない)。なお、最低でも10回の出席が必要であり、5回を超える欠席は欠格条件となる。また、評価に際して欠席回数を考慮します(欠席は1回でもあれば「秀」に該当しません)。
講義に参加して、積極的に議論することが前提だからです。
教科書にかかわる情報
備考
配布プリント等により授業は進行する。その際には、修学支援システムの【講義資料】に配置します。各自でダウンロードしてください。また、必要な資料は講義内でも伝達します。
なお、講義で配布するすべての資料は、専門家を目指す学生に限定して使用できるものであり、webやsnsへの投稿や掲載は一切不可です。このような資料の取り扱いについても本講義では学びます。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 ライフステージを臨床的に理解する心理アセスメント ISBN 9784760838325
著者名 高橋靖恵編 出版社 金子書房 出版年 2021
参考書 書名 バウムテストを読み解く : 発達的側面を中心に ISBN 9784414416176
著者名 中島ナオミ著 出版社 誠信書房 出版年 2016
参考書 書名 バウムテスト入門 : 臨床に活かす「木の絵」の読み方 ISBN 9784414403763
著者名 岸本寛史著 出版社 誠信書房 出版年 2015
参考書 書名 神経心理検査ベーシック ISBN 9784498229129
著者名 武田克彦, 山下光編著 出版社 中外医学社 出版年 2019
参考書 書名 子どもの心理検査・知能検査 : 保護者と先生のための100%活用ブック ISBN 9784772614368
著者名 熊上崇, 星井純子, 熊上藤子著 出版社 合同出版 出版年 2020
備考
メッセージ
概要に記載した通り、倫理的な観点から心理学選修学生に受講は限定する。
授業の進行について初回の授業で説明し、臨床心理アセスメントを行う際の基本的な心構えなどについても講義するので必ず出席すること。
キーワード
心理アセスメント、臨床心理査定、臨床心理アセスメント、臨床心理面接によるアセスメント、質問紙法、自己評定法、投影法、精神作業検査法。
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
関連科目
臨床心理学概論、臨床心理学基礎演習、心理学研究基礎演習,心理学研究演習Ⅰ、心理学研究演習Ⅱ、心理学研究演習Ⅲ
履修条件
心理学選修の学生に限定します:実際的に検査体験なども行うことからです。
連絡先
whiteowl
オフィスアワー
木曜日5コマ

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