タイトル

開講年度 開講学部等
2026 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 金3~4 講義 10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1022101302 アジアの持続可能な開発[Sustainable Development in Asia] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
森 朋也[MORI Tomoya]
担当教員[ローマ字表記]
森 朋也 [MORI Tomoya]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本講義の目的は、アジアにおける持続可能な社会について様々な角度から検証を行い、いかにすれば経済開発と環境保護、および人々の自由と平和が両立する持続可能な発展が可能であるかを考えることである。また、そのような中で日本が果たす役割についても考える。

① ESD、および関連する教育(国際理解教育、グローバル教育など)の基本的な概念を理解し、それらに基づいて学びの「原則」を自分たちで作成する(ルールメイキング)(第1~3週)
②ESDで取り扱われるさまざまばテーマを学ぶ(第4~12週)
➂ 模擬授業の実践を行う(第13~16週)

授業のグループワークでは、開発分野で用いられる、ロールプレイやダイヤモンドランキングなどを利用する。

授業形態(単独)
授業の到達目標
アジアに関する専門的な知識を有し、その社会的な課題に対して問題解決の糸口を発見し、提案する技能を身につけることができる。
授業計画
【全体】
本講義は「持続可能な発展のための教育」に関する専門内容の理解し、かつ 「アジア」という地域性を理解するように構成されている。

まず、国際理解教育、開発教育、グローバル教育、および持続可能な開発のための教育(ESD)の歴史を振り返る。つぎに個別の学習内容に移っていく。最後に、具体的に授業準備として授業計画、指導案を作成して、模擬授業を実施する。

【学校での学習内容との関連】
*小中学校の英語や社会が該当すると考えられる。しかし、授業では特定の科目に特化するだけではなく、科目横断的な内容も多く含まれる。

【授業形態】
単独
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 オリエンテーション まず、本授業のオリエンテーションを行う。つぎに、授業における「原則(プリンシパル)」を学生を中心に民主的に決めていく。学生の「学びの権利」と「義務」を考え、また、教員(権力)のあり方を規定します。授業の目標は「自分たちの学びの権利と義務を認識して、それらを社会的に合意すること」です。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について【復習】
・来週までに「原則(プリンシパル)」を再考してくること(2時間程度)。
第2回 持続可能な開発のための教育(ESD) 授業では「持続可能な開発のための教育(ESD)」とは何か、それがどのように構築されてきたのかを考えます。まず、前回議論した「原則」を定めます。つぎに、多様な人々の間で、どのような社会的な合意を形成するかを「無人島ゲーム」を通じて理解する。授業の目標は「原則の下で互いを尊重しながら協同することを学ぶ」です。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・事前に講師が配布した文献・資料を読んで、指定された設問に回答しておくこと(2時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておくこと(1時間程度)。
・リアクションペーパーに回答すること(1時間程度)
第3回 国際理解教育、開発教育、グローバル教育 授業では、国際理解教育、開発教育、グローバル教育について学び、地球市民の視点とアイデンティティの多様性という二つの視点から社会問題を考えます。授業の目標は「異なる文化的な背景を持つ人々と一つの地球に住んでいることを意識すること」です。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・事前に講師が配布した文献・資料を読んで、指定された設問に回答しておくこと(2時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておくこと(1時間程度)。
・リアクションペーパーに回答すること(1時間程度)
第4回 貧困と格差 ESDの視点から「貧困・格差」とは何か、何が問題なのかを考えます。授業では「無人島ゲーム」を改良して「貧困・格差」がある中で協力できるかを体験します。授業の目標は「同じ地球に住む人間の中で貧困と格差が存在していることを認識し、それを解決することの必要性を理解すること」です。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・事前に講師が配布した文献・資料を読んで、指定された設問に回答しておくこと(2時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておくこと(1時間程度)。
・リアクションペーパーに回答すること(1時間程度)
第5回 飢餓と飢饉 授業ではフォトランゲージやハンガーマップから地球上に飢餓と飢饉が存在することを認識し、その原因を理解します。さらに、同じ地球に住む人間として、自分たちにできることをダイヤモンド・ランキングを用いて考えていきます。授業の目標は「同じ地球に住む人間の中で飢餓と飢饉が存在していることを認識し、それを解決することの必要性を理解すること」です。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・事前に講師が配布した文献・資料を読んで、指定された設問に回答しておくこと(2時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておくこと(1時間程度)。
・リアクションペーパーに回答すること(1時間程度)
第6回 世界とのつながり(相互依存) 授業ではグローバルな「つながり」を認識し、その関係のあり方について学びます。授業では「ロールプレイ」を通して、「南北問題」における「つながり」の問題を考えていきます。授業の目標は「途上国の問題は遠くの世界の話ではなく、私たちの暮らしとも関係していることを意識し、その上で自分たちの選択を再考すること」です。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・事前に講師が配布した文献・資料を読んで、指定された設問に回答しておくこと(2時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておくこと(1時間程度)。
・リアクションペーパーに回答すること(1時間程度)
第7回 平和と暴力 授業では「平和」とは何か、その対概念である「暴力」とともに学びます。まず、現実の戦争や紛争を取り上げて、そのような状況で「平和」がどのように壊されているかについて「ウェブマッピング」を通して考えていく。つぎに自分たちに何ができるかを考えていく。授業の目標は「あらゆる暴力の解消によって平和が達成されることを理解し、自分たちに何ができるかを考えること」です。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・事前に講師が配布した文献・資料を読んで、指定された設問に回答しておくこと(2時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておくこと(1時間程度)。
・リアクションペーパーに回答すること(1時間程度)
第8回 難民 授業では地球規模での課題としての「難民」問題を学びます。授業では、「難民」とは誰のことか、どのような背景があるのか、などを活動を通して理解します。その上でダイヤモンド・ランキングを使って自分たちにできることを選択していく。授業の目標は「難民に対する理解を深めて、その人々の権利と尊厳を守るためにできることを探ること」です。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・事前に講師が配布した文献・資料を読んで、指定された設問に回答しておくこと(2時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておくこと(1時間程度)。
・リアクションペーパーに回答すること(1時間程度)
第9回 開発援助 授業では、援助の必要性とその有効性について学びます。授業ではどのような援助が必要か、その援助は有効かについて、ディベートを通して、考えていく。その上でダイヤモンド・ランキングを使って自分たちにできることを選択していく。授業の目標は「有効な援助と何かを考えた上で、自分たちに何ができるかを選択できること」です。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・事前に講師が配布した文献・資料を読んで、指定された設問に回答しておくこと(2時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておくこと(1時間程度)。
・リアクションペーパーに回答すること(1時間程度)
第10回 環境問題 授業では「ロールプレイ」を用いて、自分たちの消費が別の地域の環境問題にかかわっていることを学びます。つぎに、消費者の選択によって、その環境問題の解決に貢献するかを考える。授業の目標は「自分たちの消費と生産(地)のつながりを理解し、日々の消費を再考すること」です。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・事前に講師が配布した文献・資料を読んで、指定された設問に回答しておくこと(2時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておくこと(1時間程度)。
・リアクションペーパーに回答すること(1時間程度)
第11回 ジェンダー 授業では「ジェンダー」の問題について学びます。授業では、まず「ジェンダー」とは何か、何が問題なのかを考えます。つぎに、教科書や広告の中にある「隠れたカリキュラム」を探し、それらがどのように人々の視野や意識にバイアスを生むかを理解します。授業の目標は「社会にあるジェンダーとその再生産を認識・理解し、そのバイアスの解消するための手立てを考えること」です。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・事前に講師が配布した文献・資料を読んで、指定された設問に回答しておくこと(2時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておくこと(1時間程度)。
・リアクションペーパーに回答すること(1時間程度)
第12回 共生と包摂 授業では、あらゆる人が共に生き、社会の中で包摂される社会のあり方を学びます。授業では山口大学吉田キャンパスを散策し、どのような配慮と障壁があるかを発見する。つぎに、その評価を行い、課題がある場合は改善案を考える。授業の目標は「あらゆる人びとにとって共生でき、包摂される社会の構築を考えること」です。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:4時間程度)
【予習】
・事前に講師が配布した文献・資料を読んで、指定された設問に回答しておくこと(2時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておくこと(1時間程度)。
・リアクションペーパーに回答すること(1時間程度)
レポート課題の提出。
第13回 模擬授業準備① 模擬授業の準備を行います。グループで授業のテーマを決めて授業計画を作成します。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:3時間程度)
【予習】
・グループで模擬授業のテーマを決め、授業計画について話し合っておくこと(2時間)。
【復習】
・授業を踏まえて授業計画を作成しておくこと(1時間程度)。
第14回 模擬授業準備② 引き続き、準備を行います。グループで指導案を作成します。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:3時間程度)
【予習】
・グループで指導案、板書計画を作成しておくこと(2時間程度)
【復習】
・授業で出てきたキーワードについて調べ、整理しておくこと(1時間程度)。
第15回 最終試験:模擬授業① 学生が模擬授業を実施します。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:5時間程度)
【予習】
・模擬授業の準備を行うこと(4時間程度)
【復習】
・模擬授業の振り返りをしておくこと(1時間程度)。
第16回 最終試験:模擬授業② 学生が模擬授業を実施します。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
(総時間:5時間程度)
【予習】
・模擬授業の準備を行うこと(4時間程度)
【復習】
・模擬授業の振り返りをしておくこと(1時間程度)。
授業計画、指導案、授業の振り返りを翌週に提出。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 25% B: 25% C: 10% D: 40%
成績評価法
成績は、宿題・レポート(50%)、模擬授業(定期試験に該当する)(40%)、授業内のディスカッションの参加・貢献度(10%)で評価する。
教科書にかかわる情報
備考
授業で配布したレジュメを用いる。参考文献は以下を参考。その他にも授業で関連文献を適宜提示する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 スマホから考える世界・わたし・SDGs ISBN 9784877732318
著者名 出版社 開発教育協会 出版年 2018
参考書 書名 パーム油のはなし : 「地球にやさしい」ってなんだろう? ISBN 9784877732332
著者名 出版社 開発教育協会 出版年 2018
参考書 書名 水から広がる学び : アクティビティ20 ISBN 9784877732196
著者名 出版社 開発教育協会 出版年 2014
参考書 書名 服・ファッション:開発教育アクティビティ集5 ISBN 9784877732417
著者名 出版社 開発教育協会 出版年 2017
参考書 書名 ガルトゥング平和学の基礎 ISBN 9784589040275
著者名 ヨハン・ガルトゥング著 ; 藤田明史編訳 出版社 法律文化社 出版年 2019
参考書 書名 自由と経済開発 ISBN 9784532148294
著者名 アマルティア・セン著 ; 石塚雅彦訳 出版社 日本経済新聞社 出版年 2002
参考書 書名 コモンズの思想を求めて : カリマンタンの森で考える ISBN 4000270249
著者名 井上真著 出版社 岩波書店 出版年 2004
参考書 書名 経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか ISBN 9784582765137
著者名 C.ダグラス・ラミス著 出版社 平凡社 出版年 2004
備考

メッセージ
僕も“アジア”については知らないことが多いです。一緒に勉強できればと思います。
キーワード
アジア、持続可能な開発、持続可能な開発目標(SDGs)、持続可能な開発のための教育(ESD)、フェアトレード、モノカルチャー、国民国家、開発独裁、グローバリゼーション、南北問題、貧困、不平等・格差、コモンズ
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • 働きがいも経済成長も
  • 人や国の不平等をなくそう
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • Life on land
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
国際理解教育概論、異文化体験演習、インターカルチュラルスタディーズⅠ・Ⅱ、異文化学習論、異文化学習演習、国際理解教育論Ⅰ・Ⅱ
履修条件
連絡先
moritomo@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
水曜日のお昼(11:50~12:50)

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