開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
金7~8
演習
10.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1022101305
異文化学習演習[Seminar on Learning Cultures]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
石井 由理[ISHII Yuri]
ー
担当教員[ローマ字表記]
石井 由理 [ISHII Yuri], 森 朋也 [MORI Tomoya]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
本講義の目的は、第一に、地球市民の一人として、互いに異なることを認め尊重し合う態度・知識・行動を学ぶことである。第二に、学校現場で「異文化学習」や「国際理解教育」などを教える上で、必要な知識・技能を培うことを目指す。
そのために、講義では、①関連する学術的な文献をサーベイ、②教材研究、③異文化学習や国際理解教育の教授法について焦点を当てていく。
授業形態:オムニバス
授業の到達目標
異文化理解に関する知識や異文化間コミュニケーションの技能を演習を通して実践知として習得することができる。また、世の中に、あるいは身近に存在している異なる文化や他者の存在に気がつくことができ、相互理解を図るための多様なコミュニケーションのあり方を発見することができる。
授業計画
【全体】
授業では、大きく三つのパートに分かれる;①「文化」をめぐる学術的な議論の学習、②教科書研究、③授業実践
①では、まず、「異文化学習」とは何かについて履修者とともに考えていく。つぎに、「文化が異なる/同じである」という認識・言説がどのような社会問題を引き起こしているのか、なぜそのような認識・言説が生まれるのかを理解する。
②では、実際に学校現場で使われている教科書を、これまでに学習した内容からレビューする。
③では、これまでの学習をいかして、履修者による模擬授業を行う。
なお、それぞれの回の項目に書かれている括弧の中身は、国際理解教育の学習領域に該当する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション:「異文化学習」とは何か
授業の進め方・成績評価・留意点について説明する。その後、履修者からの自身の異文化体験を共有してもらう。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【次回までの予習・復習・課題】(総時間:4時間程度)
①授業学んだ語句・概念・理論を理解し、ノートにまとめておくこと。(2時間程度)
②次回までに指定された文献を読んでくること。(2時間程度)
第2回
エスノセントリズム、普遍主義、文化相対主義①
第2週では、事前に読んできた文献をもとに、自文化優先主義(エスノセントリズム)、普遍主義、文化相対主義について学習する。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【次回までの予習・復習・課題】(総時間:5時間程度)
①授業学んだ語句・概念・理論を理解し、ノートにまとめておくこと。(2時間程度)
②授業と関連しているテーマについてまとめておくこと。(3時間程度)
第3回
エスノセントリズム、普遍主義、文化相対主義②(演習)
第3週では、前回の授業内容を踏まえて、学生から関連するテーマを提示してもらい、それについてディスカッションしていく。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【次回までの予習・復習・課題】(総時間:3時間程度)
①授業学んだ語句・概念・理論を理解し、ノートにまとめておくこと。(1時間程度)
②次回までに指定された文献を読んでくること。(2時間程度)
第4回
ナショナリティとエスニシティ①
一つの国家・地域内で、「文化が異なる」こと、「文化が同じである」ことは自明なことであろうか。一方で、国家間・国家内で、「文化」を巡る政治運動は多く存在する。なぜだろうか。授業では、この問題を「ナショナリティ」、「エスニシティ」から考えていく。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【次回までの予習・復習・課題】(総時間:5時間程度)
①授業学んだ語句・概念・理論を理解し、ノートにまとめておくこと。(2時間程度)
②授業と関連しているテーマについてまとめておくこと。(3時間程度)
第5回
ナショナリティとエスニシティ②(演習)
学生が調べて来た内容についてディスカッションを行う。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【次回までの予習・復習・課題】(総時間:3時間程度)
①授業学んだ語句・概念・理論を理解し、ノートにまとめておくこと。(1時間程度)
②次回までに指定された文献を読んでくること。(2時間程度)
第6回
ステレオタイプ・偏見・差別①
授業では、まず、教師が用意した動画を視聴する。その後、「社会」によって形成される「ステレオタイプ・偏見」が引き起こす問題を取り上げ、その対策を考えていく。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【次回までの予習・復習・課題】(総時間:4時間程度)
①授業学んだ語句・概念・理論を理解し、ノートにまとめておくこと。(2時間程度)
②次回までに指定された文献を読んでくること。(2時間程度)
第7回
ステレオタイプ・偏見・差別②
授業では、まず、教師が用意した動画を視聴する。その後、「社会」によって形成される「ステレオタイプ・偏見」が引き起こす問題を取り上げ、その対策を考えていく。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【次回までの予習・復習・課題】(総時間:5時間程度)
①授業学んだ語句・概念・理論を理解し、ノートにまとめておくこと。(2時間程度)
②授業と関連しているテーマについてまとめておくこと。(3時間程度)
第8回
ステレオタイプ・偏見・差別③(演習)
学生が調べて来た内容についてディスカッションを行う。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【次回までの予習・復習・課題】(総時間:4時間程度)
①授業学んだ語句・概念・理論の理解を深めるために、修学支援システムの小テストを受講すること。(2時間程度)
②次回までに指定された文献を読んでくること。(2時間程度)
第9回
メディア①
授業では、まず、教師が用意した動画を視聴する。その後、「社会」によって形成される「ステレオタイプ・偏見」が引き起こす問題を取り上げ、その対策を考えていく。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【次回までの予習・復習・課題】(総時間:5時間程度)
①授業学んだ語句・概念・理論を理解し、ノートにまとめておくこと。(2時間程度)
②授業と関連しているテーマについてまとめておくこと。(3時間程度)
第10回
メディア②(演習)
学生が調べて来た内容についてディスカッションを行う。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【次回までの予習・復習・課題】(総時間:4時間程度)
①授業学んだ語句・概念・理論の理解を深めるために、修学支援システムの小テストを受講すること。(2時間程度)
②次回までに指定された文献を読んでくること。(2時間程度)
第11回
ジェンダー、アイデンティティ、および多様性①
授業では「ジェンダー」、「アイデンティティ」、「多様性」の問題を取り上げる。それに関連する社会構造、およびその中で割り当てられた社会的役割に紐づいたステレオタイプについて考えていく。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【次回までの予習・復習・課題】(総時間:5時間程度)
①授業学んだ語句・概念・理論を理解し、ノートにまとめておくこと。(2時間程度)
②授業と関連しているテーマについてまとめておくこと。(3時間程度)
第12回
ジェンダー、アイデンティティ、および多様性②(演習)
学生が調べて来た内容についてディスカッションを行う。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【次回までの予習・復習・課題】(総時間:4時間程度)
①授業学んだ語句・概念・理論を理解し、ノートにまとめておくこと。(2時間程度)
②次回までに指定された文献を読んでくること。(2時間程度)
第13回
異文化学習の実践①:「学校」の研究
これまでの学習内容をもとに学校内に存在する課題について学習していく。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【次回までの予習・復習・課題】(総時間:4時間程度)
①授業学んだ語句・概念・理論を理解し、ノートにまとめておくこと。(2時間程度)
②次回までに指定された文献を読んでくること。(2時間程度)
レポート①提出
第14回
異文化学習の実践②:「教科書」の研究
まず、教育現場の中で、異文化理解上でどのような問題が存在するかを考える。つぎに、小学校の教科書の中にある異文化を発見し、それをどのように教えるべきかをグループで議論する。その後、グループで話し合った内容を報告すること。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【次回までの予習・復習・課題】(総時間:6時間程度)
①授業学んだ語句・概念・理論を理解し、ノートにまとめておくこと。(2時間程度)
②発表の準備をすること(4時間)
第15回
異文化学習の実践:学生の発表
最終レポートの内容をプレゼンする。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【次回までの予習・復習・課題】(総時間:6時間程度)
①授業学んだ語句・概念・理論を理解し、ノートにまとめておくこと。(2時間程度)
②レポートの準備をすること(4時間)
第16回
まとめ
授業のまとめを行う。
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【次回までの予習・復習・課題】(総時間:5時間程度)
①授業学んだ語句・概念・理論を理解し、ノートにまとめておくこと。(2時間程度)
②レポートの準備をすること(4時間)
レポート②、プレゼン資料の提出
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 30% B: 40% C: --% D: 30%
成績評価法
成績は、レポート40%、プレゼン30%、授業内のディスカッションの参加・貢献度30%で評価する。
教科書にかかわる情報
備考
授業で配布したレジュメを用いる。参考文献は以下を参考。その他にも授業で関連文献を適宜提示する。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
シミュレーション教材「ひょうたん島問題」 : 多文化共生社会ニッポンの学習課題
ISBN
9784750327211
著者名
藤原孝章著
出版社
明石書店
出版年
2008
参考書
書名
異文化理解
ISBN
4004307406
著者名
青木保著
出版社
岩波書店
出版年
2001
参考書
書名
国際理解教育:多文化共生社会の学校づくり
ISBN
9784750313863
著者名
佐藤郡衛
出版社
明石書店
出版年
参考書
書名
異文化間教育とは何か : グローバル人材育成のために
ISBN
9784874246733
著者名
西山教行, 細川英雄, 大木充編
出版社
くろしお出版
出版年
2015
参考書
書名
多文化社会で多様性を考えるワークブック
ISBN
9784327377458
著者名
有田佳代子, 志賀玲子, 渋谷実希編著 ; 新井久容, 新城直樹, 山本冴里著
出版社
研究社
出版年
2018
備考
その他、授業では、講義内容に関連する論文・文献・資料を提示します。
メッセージ
キーワード
異文化学習、国際理解教育、インターカルチュラルコミュニケーション、グローバリゼーション、文化
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
関連科目
異文化学習論、アジアの持続可能な開発、国際理解教育論Ⅰ、国際理解教育Ⅱ、国際理解教育演習、異文化体験実習、英語コミュニケーション、インターカルチュラル・スタディーズⅠ・Ⅱ
履修条件
連絡先
moritomo@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
水曜日のお昼11時50分~12時50分
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