タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 火9~10 演習 10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1022102013 国文学演習Ⅱ[Seminar on Japanese Literature II] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
坂東 智子[BANDOH Tomoko]
担当教員[ローマ字表記]
坂東 智子 [BANDOH Tomoko]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
『枕草子』を読んでいく。
はじめに『枕草子』についての基礎的事柄について概説し、次いで受講者全員で分担して演習発表を行っていく。古典文学研究の基礎的方法としての先行文献を比較参照して問題点を洗い出し、それについての考察を加え、発表資料を作成して分かりやすく解説を行い、発表後に討議・批評を加える一連の学習を通じて、枕草子という作品や文学史的な位置、文学史の流れをりかいするという、古典文学研究の基礎的技能の修得を図る。演習発表は班に分かれ、前半と後半の各2回ずつ担当する。前半は教員が選定した章段についての発表を行い、後半は班ごとに章段を自由に選択して発表する。
授業の到達目標
作品(枕草子)の随筆としての特質や魅力、時代背景を理解することで古典文学研究の基礎的技法を修得することができる。
授業計画
【全体】
はじめに、『枕草子』の写本について、時代や文化的背景など、作品の基礎的事項についての解説を行う。次に、古典文学研究、古典教材の教材分析の仕方について説明を行う。その際に、参照する基本的文献を約50冊(山口大学図書館所蔵のもの)紹介する。それらの参考文献をどう読み、発表資料にまとめたらよいか、資料を作成する際の項目を示す。さらに、音読を含めた発表の手順について説明を行う。
グループに分かれての演習発表はそれぞれの班で2回担当する。1回目は教師が選んだ章段を、2回目は希望校種等を考慮にいれて各班ごとに選定する。1回目は、日記的章段の中から記事年次順に6章段を教師が選ぶ。それは、長徳元年4月中宮定子の父・道隆の死以前とそれ以後の現実の明暗と『枕草子』に描かれた世界の関係を考えるためである。これにより、『枕草子』の本質に迫っていく。
授業形態:単独
備考:グループワークを実施する
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 オリエンテーション・グループ分け 授業の内容・方法の説明、グループ分け及び担当決め 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)(具体的な内容については授業中に指示)
第2回 『枕草子』基礎研究1 枕草子の伝本、段の分類と内容 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)(具体的な内容については授業中に指示)
第3回 教材研究の方法について 傍注テキストの作成の仕方、文献研究の仕方についての説明 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)(具体的な内容については授業中に指示)
第4回 演習発表① 179段「宮にはじめて」 担当班が作成した資料をもとに、発表を行った後、質疑応答を行う。 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)(具体的な内容については授業中に指示)
第5回 演習発表② 20段「清涼殿の丑寅の」 担当班が作成した資料をもとに、発表を行った後、質疑応答を行う。 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)(具体的な内容については授業中に指示)
第6回 演習発表③ 284段「雪のいと高う」「跋文」 担当班が作成した資料をもとに、発表を行った後、質疑応答を行う。 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)(具体的な内容については授業中に指示)
第7回 演習発表④ 78段「頭中将の」 担当班が作成した資料をもとに、発表を行った後、質疑応答を行う。 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)(具体的な内容については授業中に指示)
第8回 講義 138段「殿などのおはじまさで後」 時代背景や他の作品との関係、内容について、教師が講義を行う。 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)(具体的な内容については授業中に指示)
第9回 演習発表⑤ 5段「大進生昌が家に」 担当班が作成した資料をもとに、発表を行った後、質疑応答を行う。 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)(具体的な内容については授業中に指示)
第10回 演習発表⑥ 班ごとに選定した章段について 担当班が作成した資料をもとに、発表を行った後、質疑応答を行う。 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)(具体的な内容については授業中に指示)
第11回 演習発表⑦ 班ごとに選定した章段について 担当班が作成した資料をもとに、発表を行った後、質疑応答を行う。 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)(具体的な内容については授業中に指示)
第12回 演習発表⑧ 班ごとに選定した章段について 担当班が作成した資料をもとに、発表を行った後、質疑応答を行う。 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)(具体的な内容については授業中に指示)
第13回 演習発表⑨ 班ごとに選定した章段について 担当班が作成した資料をもとに、発表を行った後、質疑応答を行う。 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)(具体的な内容については授業中に指示)
第14回 演習発表⑩ 班ごとに選定した章段について 担当班が作成した資料をもとに、発表を行った後、質疑応答を行う。 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)(具体的な内容については授業中に指示)
第15回 総括  なぜ枕草子が読まれ続けてきたのかについて、演習発表をもとに各自が考えをまとめる。教師もまとめを行う。 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)(具体的な内容については授業中に指示)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 25% B: 25% C: 25% D: 25%
成績評価法
授業内アンケート、中間レポート、学期末の期末テスト(もしくは期末レポート)で評価します。
授業内アンケート 45パーセント、中間レポート 10パーセント、期末テスト(期末レポート)45パーセント
教科書にかかわる情報
教科書 書名 ビギナーズ・クラシックス 枕草子 ISBN 4043574010
著者名 清少納言 角川書店編 出版社 角川ソフィア文庫 出版年 2001
備考
毎回プリントを用意する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 『枕草子大辞典』 ISBN 4585060170
著者名 枕草子研究会 出版社 勉誠出版 出版年 2001
参考書 書名 講談社学術文庫『枕草子(上中下)』 ISBN 4061594028
著者名 上坂信男他 出版社 講談社 出版年 1999
参考書 書名 『枕冊子全注釈』 ISBN 4047610232
著者名 田中重太郎他 出版社 角川書店 出版年 1972
参考書 書名 『枕草子解環』 ISBN 4810402452
著者名 萩谷朴 出版社 同朋社出版 出版年 1981
備考
授業の中で随時紹介する。
メッセージ
キーワード
国文学 枕草子 教材研究
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
国文学講読Ⅱ
履修条件
連絡先
坂東智子:t.bando@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
木曜日12:00~12:40(できる限り事前に相談内容をメールにてお知らせください。)t.bando@yamaguchi-u.ac.jp

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