タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 木3~4 講義 10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1022102109 経済政策(国際経済を含む。)[Economic Policy (including International Economy)] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
森 朋也[MORI Tomoya]
担当教員[ローマ字表記]
森 朋也 [MORI Tomoya]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
経済がグローバル化しているなかで、われわれは日々の生活において、国内のみならず、国外の経済の動向を無視できない状況にある。社会においてどのように経済が動いているのか、それをどのように見るかは、重要な視点である。本授業では、経済学の基礎理論を用いて、経済学的な視点から社会を見る力を養うとともに、社会をより望ましい状況にするために、どのような対応が考えられるのかを皆で考えていく。
授業の到達目標
経済政策と国際経済の専門性とその指導の専門的な知識や技能を身に付けることができる。また、教科の内容を系統的に考察することができる。さらに、国民経済、国際経済の諸課題を把握し、その課題に必要な経済政策を示唆することができる。
授業計画
【全体】
まず、経済政策・国際経済学(とりわけマクロ経済学)の基本的な考え方を復習し、そのうえで国内外で起きている社会問題について分析していく。国際経済のパートは第9回から第12回に該当する。後半の3回の授業では受講者がパワーポイント等を用いて発表をし、ディスカッションをする。

【学校教育との関連】
経済政策や国際経済の内容は、主に高校の政治経済の経済分野に関連した科目である。もちろん、小中学校の公民の経済分野でもそれらの内容は取り扱うが、相対的なボリュームは高校の政治経済の経済分野の方が大きい。

*「経済概論」で取り扱う。

【授業形態】
単独
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 オリエンテーション:なぜ経済政策・国際経済を学ぶのか はじめに、オリエンテーションを行う。つぎに、「なぜ経済政策・国際経済を学ぶのか」という問いについて考えたい。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【予習】
・指定した内容を調べておくこと。(2時間程度)
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(1時間程度)。
第2回 国民所得計算 国の“豊かさ”を図る物差しは何だろうか。一つの指標として、国内総生産(GDP)がある。GDPの成長は、政府が掲げる主たる経済目標でもある。しかし、GDPには課題もあり、代替的な指標についても議論されている。第2週のテーマは、GDPとその課題の理解、また代替的な指標の模索である。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【予習】
・指定した内容を調べておくこと。(2時間程度)
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(1時間程度)。
第3回 財市場と有効需要 消費と投資は、どのような要因で決定されるのだろうか。現実の統計データを用いながら、市場において、消費と投資がどのように決定されるのかを理解する。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【予習】
・指定した内容を調べておくこと。(2時間程度)
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(1時間程度)。
第4回 資産市場と有効需要 資産市場とはどのような仕組みなのだろうか。また、中央銀行と市中の銀行の役割は何だろうか。ストックとフローの違いに注意しながら、金融制度と資本市場について学ぶ。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【予習】
・指定した内容を調べておくこと。(2時間程度)
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(1時間程度)。
第5回 金融政策と財政政策 金融政策と財政政策とは、どのような役割を持っているのだろうか。景気循環の中で金融政策と財政政策が果たす役割は何だろうか。これまでの学習事項を振り返りながら、金融政策と財政政策について学ぶ。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【予習】
・指定した内容を調べておくこと。(2時間程度)
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(1時間程度)。
第6回 物価と失業 物価とは何か、また物価が変化する経済はどのような問題に直面するのか。第6週は、物価を考慮したマクロ経済学を学ぶ。また、物価と失業の関係性を考慮しながら、金融政策と財政政策を再考する。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【予習】
・指定した内容を調べておくこと。(2時間程度)
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(1時間程度)。
第7回 経済成長① これまでは、マクロ経済の需要面に主に焦点を当ててきた。しかし、イノベーションや生産性などの成長戦略に関連するのは主に供給面の議論である。講義では、経済を成長させる要素について学習する。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【予習】
・指定した内容を調べておくこと。(2時間程度)
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(1時間程度)。
レポート①の提出
第8回 経済成長② 前回に引き続き、経済成長を巡る議論を考えていく。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【予習】
・指定した内容を調べておくこと。(2時間程度)
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(1時間程度)。
第9回 経済成長と分配 成長と分配をめぐる議論は古くて新しい。そもそも、なぜ成長が必要なのだろうか。同時に、なぜ、分配が必要なのだろうか。講義では、それぞれの疑問について議論していく。授業では再分配政策や公共財の供給などの公共政策、社会政策についても取り扱う。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【予習】
・指定した内容を調べておくこと。(2時間程度)
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(1時間程度)。
第10回 国際経済と自由貿易 なぜ人は交易を行ってきたのだろうか。講義は、古典的な貿易理論を学びながら、貿易の役割について考える。

(国際経済を含む)
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【予習】
・指定した内容を調べておくこと。(2時間程度)
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(1時間程度)。
レポート②の提出
第11回 国際金融 現代社会では、国境を越えた資本取引が活発に行われている。今や、モノ・サービスの取引よりも、おカネのような資本の取引量の方が遥かに多い。資本は、どのような要因によって移動するのだろうか。また、国際収支表を学び、一国のモノとおカネの流れについて学ぶ。また、為替制度の仕組みについても理解する。

(国際経済を含む)
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【予習】
・指定した内容を調べておくこと。(2時間程度)
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(1時間程度)。
第12回 地球規模での課題(環境問題、南北問題など) 地球規模で生じている問題(環境問題、南北問題)について経済学の視点から考えていく。

(国際経済を含む)
授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【予習】
・指定した内容を調べておくこと。(2時間程度)
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(1時間程度)。
第13回 まとめ これまでの授業の内容を振り返り、グローバリゼーションが進展する中で、国内の経済政策のかじ取りについて議論していく。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【予習】
・指定した内容を調べておくこと。(2時間程度)
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(1時間程度)。
・ディベートの準備をすること(3時間程度)
レポート③の提出
第14回 政策について議論する① 講義では、ある政策論点について、学生間での討議を行う。討議を通して、それぞれの意見を相対化して、論点を整理する。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【予習】
・指定した内容を調べておくこと。(2時間程度)
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(1時間程度)。
・ディベートの準備をすること(3時間程度)
第15回 政策について議論する② 講義では、ある政策論点について、学生間での討議を行う。討議を通して、それぞれの意見を相対化して、論点を整理する。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【予習】
・指定した内容を調べておくこと。(2時間程度)
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(1時間程度)。
・ディベートの準備をすること(3時間程度)
第16回 政策について議論する③ 講義では、ある政策論点について、学生間での討議を行う。討議を通して、それぞれの意見を相対化して、論点を整理する。 授業中に指示した次回までの学習(予習・復習)について(カッコ内は時間の目安)
【予習】
・指定した内容を調べておくこと。(2時間程度)
【復習】
・授業の学習事項に関連した内容の記事を見つけ理解を深めること(1時間程度)。
・修学支援システム上で小テストを受けること(1時間程度)。
・ディベートの準備をすること(3時間程度)
最終課題の提出
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 40% B: 30% C: --% D: 30%
成績評価法
成績は、小テスト(25%)、レポート(50%)、プレゼン・ディスカッション(25%)で評価する。

小テストは Moodle上で実施します。状況に応じで、修学支援システムも使うこともあります。適宜、講義の中で指示します。
教科書にかかわる情報
備考
授業で配布したレジュメを用いる。参考文献は以下を参考。その他にも授業で関連文献を適宜提示する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 マクロ経済学の核心 ISBN 9784334039837
著者名 飯田泰之 出版社 光文社 出版年 2017
参考書 書名 経済学 ISBN 9784000268974
著者名 パーサ・ダスグプタ [著] ; 植田和弘, 山口臨太郎, 中村裕子訳 ; 植田和弘, 山口臨太郎解説 出版社 岩波書店 出版年 2008
参考書 書名 GDP : 「小さくて大きな数字」の歴史 ISBN 9784622079118
著者名 ダイアン・コイル [著] ; 高橋璃子訳 出版社 みすず書房 出版年 2015
参考書 書名 高校生のための経済学入門 ISBN 9784480059369
著者名 小塩隆士著 出版社 筑摩書房 出版年 2002
参考書 書名 はじめての経済思想史 : アダム・スミスから現代まで ISBN 9784065122273
著者名 中村隆之著 出版社 講談社 出版年 2018
備考
メッセージ
キーワード
国民所得計算、国際収支表、マクロ経済、ケインズ政策、経済成長、財政、金融、自由貿易
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • つくる責任つかう責任
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
前期科目の「経済概論」の履修が望ましい。
履修条件
連絡先
moritomo@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
水曜日のお昼(11:50-12:50)

ページの先頭へ