タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 水9~10 講義 10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1022102604 体育史[History of Physical Education(History of Physical Education)] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
舩場 大資[FUNABA Daishi]
担当教員[ローマ字表記]
舩場 大資 [FUNABA Daishi], 上地 広昭 [UECHI Hiroaki]
特定科目区分   対象学生   対象年次 1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本授業では、体育・スポーツの成立過程を近代化の観点から概観し、歴史的位置づけを学習する(1.体育・スポーツの概念史 2.近代スポーツの定義 3.分析のための概念装置について)。微細な権力関係、国民統合装置としてのスポーツ、文化人類学的視点、文化帝国主義、文化ヘゲモニー、民族スポーツなど。これらの観点に着眼し、体育・スポーツ史に関する種々の個別研究論文を読解する。スポーツの伝播とは帝国主義か文化ヘゲモニーかという問いに対して考察し、自分の意見をまとめれることができることが目標。受講者は、幾つかの小論文の検討を行い、最終レポートを提出する。
授業の到達目標
近代スポーツのスポーツ毎の伝播過程と伝播要因を考察し、プレゼンテーション方式でグループ発表ができるようになる。。
最終的には、近代スポーツの伝播過程をまとめ、総じてスポーツの伝播とは帝国主義か文化ヘゲモニーかという問いに対してどちらを支持するか、自らの答えを導き出すことできるようになる。
授業計画
【全体】
スポーツ伝播の構造を講義する。ガイダンスおよび講義を通じて、スポーツ伝播の近代史を理解した上で、各論の整理を行う。トピックは次の13項目からなる。序論1:日本における近代スポーツの夜明けと体育・スポーツの概念史、 序論3:近代スポーツの成立と伝播1、序論4:近代スポーツの成立と伝播2、本論1:近代オリンピックの思想と展開、本論2:アメリカン・フットボール、バスケットボール、クリケット、本論3:抵抗の論理とトゥルネン、本論4:野球、本論5:サッカー、本論6:日本スポーツ史(思想善導、国民国家統合装置とスポーツ)、本論7:伝統スポーツの諸相、本論8:アスレティシズムとジェントルマン、本論9:文化帝国主義とスポーツ、本論10:文化ヘゲモニーとスポーツ、まとめ による。以上を通じて、スポーツの伝播とは帝国主義か文化ヘゲモニーかという問いに対して考察する。(授業形態:単独)
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス・授業計画の説明 発表グループの決定およびスポーツと帝国の議題について。この議題について15回目までに皆さんに自分の答えをみつけてもらいます。 自分の興味のあるスポーツを決めておく(学修時間の目安:4時間)
第2回 序論1:講義 体育・スポーツの概念史および近代日本のスポーツ文化の伝播過程 発表するパートに関わるスポーツを調査する(学修時間の目安:4時間)
第3回 序論2 近代スポーツの成立と伝播1(近代日本におけるスポーツ史) 発表するパートに関わるスポーツを調査する(学修時間の目安:4時間)
第4回 序論3 近代スポーツの成立と伝播1(近代スポーツの伝播と世界) 発表するパートに関わるスポーツを調査する(学修時間の目安:4時間)
第5回 本論1:講義と演習 近代オリンピックの思想と展開 担当発表のための準備(学修時間の目安:4時間)
第6回 本論2 フットボール・クリケットの伝播過程と受容の歴史 担当発表のための準備(学修時間の目安:4時間)
第7回 本論3 トゥルネンにみられる帝国主義批判 担当発表のための準備(学修時間の目安:4時間)
第8回 本論4 ベースボールの伝播過程にみるアメリカ経済圏と日本 担当発表のための準備(学修時間の目安:4時間)
第9回 本論5 サッカーの伝播過程とパブリックスクールと労働者階級 担当発表のための準備(学修時間の目安:4時間)
第10回 本論6 バスケットボールの展開とYMCA 担当発表のための準備(学修時間の目安:4時間)
第11回 本論7 伝統スポーツの諸相(相撲と闘牛)と成功と衰退 担当発表のための準備(学修時間の目安:4時間)
第12回 本論8 アスレティシズム(英国由来の近代体育教育)は世界にどのような影響を与えたのか 担当発表のための準備(学修時間の目安:4時間)
第13回 本論9 文化帝国主義とは何か。近代史におけるスポーツと帝国主義について 担当発表のための準備(学修時間の目安:4時間)
第14回 本論10 文化ヘゲモニーとは何か。スポーツの伝播は帝国主義か文化ヘゲモニーか これまでの発表を思い出し、期末レポートにむけて自分の考察を始める(学修時間の目安:4時間)
第15回 結論 まとめ これまでの発表を思い出し、期末レポートにむけて自分の考察を始める(学修時間の目安:4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 35% C: --% D: 45%
成績評価法
プレゼンテーション40%(プレゼンテーション資料提出を含む)
最終レポート60%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 スポーツと帝国―近代スポーツと文化帝国主義―, ISBN 4812297125
著者名 アレン・グットマン 出版社 昭和堂 出版年 1997
備考
スポーツと帝国―近代スポーツと文化帝国主義―,アレン・グットマン,昭和堂,1997年
日本体育史研究序説,木下秀明,不昧堂,1971年
現代社会とスポーツ,"ピーター・マッキントッシュ著 ; 寺島善一, 岡尾恵市, 森川貞夫編訳",大修館書店,1991年
日本近代スポーツ史の底流,高津 勝,創文企画,1994年
権力装置としてのスポーツ:帝国日本の国家戦略,坂上康博,講談社選書メチエ,1998年
スポーツの自由と現代 下巻,伊藤高弘・出原泰明・上野卓郎編,青木書店,1986年
参考書備考:現代社会とスポーツ,ピーター・マッキントッシュ,大修館書店,1991年
解読の対象とする論文については、授業ガイダンス時に一覧表を提示する。
上記はその主だった論文を所収の図書の例である。
DVD「スポーツ史」他
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
目指せ!読書するスポーツマン・スポーツウーマン。本授業ではプレゼンテーションとそれに対する質疑応答が中心です。
キーワード
文化帝国主義 文化ヘゲモニー スポーツの概念史 国民統合装置 スポーツの伝播
持続可能な開発目標(SDGs)

関連科目
体育(スポーツ)原論
履修条件
連絡先
初回授業においてメールアドレスをお伝えします。もしくはこちらの就学支援システムからメッセージを下さい。
オフィスアワー
授業後に問い合わせの受付をします。もしくはメールにて相談可能です。

ページの先頭へ