開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
木1~2
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1022102903
英語史Ⅱ[History of the English Language II]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
久保田 舞
ー
担当教員[ローマ字表記]
久保田 舞
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~3
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
現代英語の語彙・文法・発音と綴りが現在の体系になるまでの変化をたどり、英語が、英語を取り巻く社会の変化や文化の歴史、技術革新などの影響を受け変化してきたことを学ぶ。また、そのような歴史的変化が現代英語の体系にどのように影響しているのか学ぶ。
言語変化が起こる過程を観察し、現代英語の成り立ちを理解する。さらに、現代の英語の姿や言語変化についても観察する。
英語が使用されている国や地域を知り、世界で用いられている英語の多様性を理解する。
英語教師として、英語学習者の潜在的な疑問に答えることができるだけの史実を、簡潔に学ぶ。
授業の到達目標
現代英語の語彙・文法・発音と綴りが現在の体系になるまでの変化の過程を理解する。
英語が、英語を取り巻く社会の変化や文化の歴史の影響を受け、どのように変化するか理解する。
現代英語の姿を、歴史的観点から分析し、言語学や英語史の用語を用いてわかりやすく説明できるようになる。
授業計画
【全体】
英語の文法、発音などについて、英語がどのような経緯で現在の状態に至ったのかを通覧する。
英語が「世界共通語」として扱われるに至った経緯と、現代の世界の英語の姿を概観する。
英語を公用語として使用しているさまざまな国と地域について概観し、それぞれの英語が持つ文法的特徴や、英語が土着化した歴史的過程について学ぶ。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
イントロダクション
英語史とはー内面史と外面史
大まかな英語史の流れ、英語の時代区分とそれぞれの時代の特徴
講義の目標と進め方、シラバスの説明、成績評価の方法
古英語〜中英語の時代に英語がたどった歴史的変化を概観する。
復習(学修時間の目安:4時間以上)
第2回
活版印刷技術の発達が英語に与えた影響①
印刷技術の発達により、英語の「音と綴りの乖離」が生じた過程について学ぶ。現代英語の音と綴りの対応の複雑さを理解する。
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第3回
活版印刷技術の発達が英語に与えた影響②
英語の標準化や、語彙、文法が整備された過程とその影響を理解する。
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第4回
英語の標準化
英語の標準化とその影響を理解する。英語のさまざまな変種(方言)と、当時の社会における、方言の社会言語学的役割を理解する。
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第5回
ルネサンス期の英語
イギリス版ルネサンスが英語に与えた影響と、後期近代英語期の英語の変化を理解する。
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第6回
英語の語彙の三層構造
英語が多くの借用語を取り入れた過程と、それらの特徴を学ぶ。
英語の豊富な類義語がどのように使い分けられているか、歴史的観点から理解する。
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第7回
近代における社会状況の変化と英語の拡大
イギリスの植民地政策と、英語が世界のさまざまな地域に拡大した過程を理解する。
また、英語の使用地域の拡大が英語に与えた影響を理解する。
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第8回
社会の変化と英語の変化
社会変革やテクノロジーの進化が英語に与えた影響を学ぶ。
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第9回
英語の多様化とグローバル化①
アメリカ合衆国の経済的・政治的台頭が英語に与えた影響を理解する。アメリカで主に使用される英語変種の多様性と、その背景を学ぶ。
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第10回
英語の多様化とグローバル化②
多様な英語変種(方言)と、それらが生まれる過程を理解する。ピジン・クレオールについて学ぶ。
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第11回
世界の多様な英語①
英語が公用語として使用されてる国や地域と、それぞれの英語変種の特徴を学ぶ。独自の英語が発達した社会的・文化的背景を理解する。
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第12回
世界の多様な英語②
英語が世界に進出した現代における多様な英語を学ぶ。
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第13回
日本人にとっての英語
英語が「外国語」として学習の対象となる日本において、英語を学ぶ目的や意義について考える。
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第14回
国際語としての英語
グローバル英語に求められる「わかりやすさ」「読みやすさ」について考える。グローバルコミュニケーションのために身につけるべき英語の知識について考える。
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第15回
総括・これからの英語と英語教育について考える。
学習した内容のまとめ。
英語史や世界の英語についての知識を、英語教育においてどのように活用できるか考察する。
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第16回
期末テスト
まとめのテスト
試験対策のための家庭学習(学修時間の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
学期末の筆記テスト 30%, 小テスト・授業内レポート30%, 課題・授業外レポート20%, 授業への参加度・発表 20%で評価します。
教科書にかかわる情報
教科書
書名
ベーシック英語史
ISBN
9784894763494
著者名
家入葉子著
出版社
ひつじ書房
出版年
2007
備考
参考書にかかわる情報
参考書
書名
英語の「なぜ?」に答えるはじめての英語史
ISBN
9784327401689
著者名
堀田隆一
出版社
研究社
出版年
2017
参考書
書名
ファンダメンタル英語史
ISBN
9784938669744
著者名
児馬 修
出版社
ひつじ書房
出版年
2007
参考書
書名
英語教師のための英語史
ISBN
9784758922586
著者名
片見彰夫, 川端朋広, 山本史歩子編 ; 寺澤盾 [ほか] 著
出版社
開拓社
出版年
2018
備考
メッセージ
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
関連科目
履修条件
連絡先
kubotamai*yamaguchi-u.ac.jp (*の部分を@に置き換えてください)
オフィスアワー
火曜日12時から12時50分
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