タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 金9~10 その他  
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1022102911 日本語の文化と英語の文化[Japanese Culture and English Culture] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
藤本 幸伸[FUJIMOTO Yukinobu]
担当教員[ローマ字表記]
藤本 幸伸 [FUJIMOTO Yukinobu]
特定科目区分   対象学生   対象年次 1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
多様な文化背景(生活スタイル、価値観、性的指向、性別、年齢、職種、人種、宗教、歴史、地理)を持つ人々と、様々な情報(意見、感情、社会規範、科学知識)を共有し分かち合う際に、最も頻繁に利用されるのは、言語である。その言語には様々な文化や歴史が反映され、情報を共有し分かち合う際の障害となることもある。この授業では、言語(英語と日本語)に反映されている文化と歴史あるいは感性を、具体的な場面を想定して、確認していく。また、英語教員必要とされる英語の知識(発音、語彙、文法、談話構造など)を積極的に活用していく。
授業の到達目標
日本語や英語の表現に現れる事態の見方や感覚・発想に積極的な関心を持ち、異なる見方や感覚・発想を持つ人々と情報を共有する適切な態度と表現を分析することができる。
授業計画
【全体】
伝えたい情報を共有しようとするとき、日本語と英語では伝え方・伝わり方に違いが生まれることを具体的な例を使って確認し話し合っていく。日本語の発想と英語の発想の違いを考察し、英語の授業実践に資する知見を身につける。授業に積極的に情報を英語で伝える実践を行い、様々な観点から議論する。授業の進度に合わせて、題材を変更する場合がある。(授業形態:単独)
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 イントロダクション:異文化コミュニケーションとはなにか 授業の目標と進め方、シラバスの説明、成績評価の方法 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
第2回 言語を用いた異文化コミュニケーションの課題:「嬉しい、悲しい;面倒くさい」を英語で伝えるには? 日本語では言語化する必要のない主語を英語では必要とするのはなぜか(私の視点) 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
第3回 対人関係の文化的多様性:「どうも、やっぱり、どうしても」に相当する英語表現は? 話し手の心情を表す副助詞は、1語の英語では表現できない(経験の共有) 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
第4回 対人関係の文化的多様性:「いただきます、よろしく、あいにく」を英語でどう表現するか? 日本語の文化に根ざした表現を伝える方法を考える(ウチとソト) 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
第5回 異文化の翻訳:五重塔、床の間、折り紙を英語でどう表現するか? 日本にしかない文化を英語で伝える方法を考える(日本語の文章構成の特徴) 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
第6回 ものの見方の異文化:「…人くらい、大体…」は万国共通だろうか? 数字の表現を巡る日本語と英語の違いを考える(日本語の相手への気配りと英語のaccuracy) 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
第7回 事態把握の異文化:「…になります、…することになります」は英語でどう表現するか? 日本語の発想や文化の特徴を考える(主体性回避) 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
第8回 ものの見方の異文化:a roughly six-hour flight:英語でも「…くらい、大体…」を使うのだろうか? 英語でsome, roughly, approximatelyを使う発想を考える(英語のaccuracy) 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
第9回 ものの見方の異文化:Zoo officials say that …:英語は情報源を常に意識する? 英語表現が発言の主体を意識する理由を考える(英語の事実尊重) 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
第10回 事態把握の異文化:The discovery could change the way ..のcouldは無くてもいい? 英語表現が「意見と事実」を区別する発送を考える(事実と意見の峻別、知の限界の自覚) 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
第11回 事態把握の異文化:The moon takes a little more than 22 hours to orbit Saturn.とmoons with old surfaces can be hiding young oceans.はどう違うのか? 助動詞の有無で「意見と事実」の区別ができることを考える(事実と意見の峻別、知の限界の自覚) 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
第12回 言語表出の異文化:Astronomers have uncovered…のastronomersと, Scientists previously thought …のScientistsが同じ人物なのはなぜだろうか? 英語表現では、同じ内容を別の表現で繰り返す発想を確認する(英語のaccuracy) 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
第13回 言語表出の異文化:英語パラグラフ構造(トピックセンテンス、サポーティングセンテンス、コンクルーティングセンテンス)の本当は? 英語のパラグラフ構成と日本語の文章構成の違いを考える 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
第14回 言語と異文化:異なるバクグラウンドを持つ人々と情報を共有するための適切な方法や表現はなんだろうか? 言語の背景にある歴史、社会、文化を踏まえて日英の話者の発想や表現の相違を考える 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
第15回 日本語の文化と英語の文化の違い これまでの学習を振り返り、日本語の文化と英語の文化の違いをお互いに説明する 授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
授業内レポート40%、学期末レポート60%で総合的に評価する
教科書にかかわる情報
教科書 書名 英語の感覚・日本語の感覚 ISBN 9784140910665
著者名 池上嘉彦 出版社 NHK Books 出版年 2006
備考
授業資料は電子データ等で配布する
参考書にかかわる情報
参考書 書名 論理的思考とは何か ISBN 9784004320364
著者名 渡邉雅子 出版社 岩波新書 出版年 2024
参考書 書名 英語のソーシャルスキル ISBN 4469241008
著者名 鶴田庸子、ポール・ロシター、ティム・クルトン 出版社 大修館 出版年 1988
参考書 書名 感じのよい英語 感じのよい日本語 ISBN 9784874246443
著者名 水谷信子 出版社 くろしお出版 出版年 2015
参考書 書名 翻訳と異文化 ISBN 4622070871
著者名 北条文緒 出版社 みすず書房 出版年 2004
備考
メッセージ
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
履修条件
連絡先
fjmtyknb@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月曜日12:00から12:50

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