開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
木9~10
講義
0.5
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1022103001
情報化社会概論(情報倫理を含む。)[General Course on Information Society (including Information Ethics)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
吉永 敦征
ー
担当教員[ローマ字表記]
吉永 敦征, 野村 厚志 [NOMURA Atsushi]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
情報化された社会とは情報の生産、流通、消費が行われるようになった社会のことです。この社会では、情報をどのように生産すれば問題が発生しないか、どのように流通させれば問題ないかなど、それぞれの場面において適切なふるまいをすることで正しく情報が取扱えるようになります。
本講義では、正しいと判断するための知識や考え方を学び、過去に引き起こされた問題を事例として、それら問題はどこが悪いのかを考えることを通じて情報化社会で正しく行為できる能力を養います。
倫理学の基礎的な知識を持つことで情報倫理が抱える課題についてより深い理解ができるようになりますので、授業でも簡潔に倫理学の解説を行う予定です。
授業の到達目標
倫理学の基礎的な知識を身に付け、情報化社会における人間と情報との関わりを倫理学の視点から見つめなおして正しく行為できる。また、学校の日常において子ども達と共に倫理学の基礎に立ち返って課題を発見し、その解決のために議論に参加する主体性、議論を把握する思考力、主張をまとめるための構想力、主張を伝えるための表現力を身に付けることができる。
授業計画
【全体】
授業は教科書の内容に沿って進めますが、時事的に取り上げなければならない問題を優先する場合や、内容の補足等を行うため各回に行う予定のシラバスの内容と実際の進行がずれる場合があります。(この授業は担当教員1名で行う「単独」授業です。)
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
情報倫理が必要な理由
現代社会において情報倫理が必要とされてくるに至った背景を理解する
情報倫理について調べること(目安時間:4時間)
第2回
倫理学についての基本的な理解
基礎的な倫理的考え方を身につける
授業中に指示した内容の予習(2時間)・復習(2時間)
第3回
事例を通じた学習1
コンピュータの使用方法が問題となった事例について取り上げる
授業中に指示した内容の予習(2時間)・復習(2時間)
第4回
コンピュータとインターネットの歴史
コンピュータやインターネットと社会との関係を考える
授業中に指示した内容の予習(2時間)・復習(2時間)
第5回
フェイクニュースなどに代表される、情報の信頼性の問題を考える
情報の信頼性が保たれる仕組みについて学習する
具体的なフェイクニュースや、フェイクニュースによって引き起こされた問題などを調べておく(目安時間:4時間)
第6回
ユビキタス社会のプライバシー1
プライバシについて概観する
授業中に指示した内容の予習(2時間)・復習(2時間)
第7回
表現の自由とプライバシ
表現の自由が重要だとされている議論を追い、表現の自由について深く考えられる視点を身につける。
ヘイトスピーチについて調べておくこと(目安時間:4時間)
第8回
ユビキタス社会のプライバシー2
プライバシと自由の関係について理解する
授業中に指示した内容の予習(2時間)・復習(2時間)
第9回
情報化社会の監視と自由1
人々の行動履歴の蓄積や、リアルタイムな追跡ができる社会における安全性と自由との相反について学習する
授業中に指示した内容の予習(2時間)・復習(2時間)
第10回
情報化社会の監視と自由2
データベースなどによって規定されたデータ人格という概念と私たちの自由の関係を学習する
授業中に指示した内容の予習(2時間)・復習(2時間)
第11回
秘密と情報公開
情報を流通させる問題点について学習する
授業中に指示した内容の予習(2時間)・復習(2時間)
第12回
情報技術者の責任
専門家倫理という考え方について学習し、特に情報技術者が負うべき責任について学ぶ
授業中に指示した内容の予習(2時間)・復習(2時間)
第13回
ネットワーク管理者の倫理
ネットワークを維持するための考え方について学習する。
ネットワーク中立性の維持の是非について、その考え方を特に理解する
授業中に指示した内容の予習(2時間)・復習(2時間)
第14回
情報の所有権
知的所有権・知的財産権というものの考え方について学習する
授業中に指示した内容の予習(2時間)・復習(2時間)
第15回
総括
情報に関する問題事例を探しだし、その問題を解決する議論を組み立ててみる
授業中に指示した内容の予習(2時間)・復習(2時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 5% C: --% D: --%
成績評価法
小テスト、授業内のレポートで評価します。
小テスト 30%、レポート 70%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
情報倫理入門
ISBN
9784874923245
著者名
土屋俊監修
出版社
アイ・ケイコーポレーション
出版年
2014
備考
参考書にかかわる情報
参考書
書名
情報とメディアの倫理
ISBN
9784779502682
著者名
渡部明他
出版社
ナカニシヤ出版
出版年
2008
参考書
書名
科学技術と倫理
ISBN
9784779501067
著者名
石田三千雄他
出版社
ナカニシヤ出版
出版年
2007
参考書
書名
応用倫理学講義3 情報
ISBN
4000267167
著者名
越智貢他
出版社
岩波書店
出版年
2005
参考書
書名
情報倫理入門:ICT社会におけるウェルビーイングの探求
ISBN
9784623091256
著者名
村田潔他
出版社
ミネルヴァ書房
出版年
2021
備考
メッセージ
一般的な話と時事的な話のバランスを取りつつ、内容を連携させて進めてゆきます。一見すると関連の無いように見えることがらが意外なところでつながっていることに気づくことがあります。情報に関わりが無いと思えるようなトピックでも、普段からキーワードなどを頭の中に入れておくようにしてください。
キーワード
情報倫理、ICT、プライバシ、自由、監視社会、AI倫理
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
履修条件
連絡先
nyoshi@ypu.jp (山口県立大学での連絡先です)
オフィスアワー
随時(但し事前にメール連絡し、予約すること)
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