開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
火7~8
その他
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1022103002
教育情報処理論(実習を含む。)[Theory of Educational Information Processing (including Practice)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
野村 厚志[NOMURA Atsushi]
ー
担当教員[ローマ字表記]
野村 厚志 [NOMURA Atsushi]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
学校でのICT活用を想定して、計算機の基本ソフトやアプリケーション、ツールの活用法を考え、教育の情報化のための提案ができるようになること。
授業の到達目標
計算機を利用するための基本ソフトウェア(OS)の機能を知り、応用ソフトウェアがどのようにそれらの機能を活用しているか理解することができる。 この知識・理解をもとに、教育の様々な場面におけるICT機器の活用方法を考えて実践することができる。
授業計画
【全体】
情報化の推進に伴い、あらゆるデータ・情報が計算機とネットワーク(情報通信技術:ICT)により伝達され処理されていく時代となりつつある。この授業では、OS、学習管理システム(LMS)、文書作成のためのTeXの初歩的な利用法、各種の規格を知り、最後にこれらを統合的に活用した教育の情報化のためのシステム(例えばデジタル教科書の作成・配信システム)を構想する。(この授業は担当教員1名で行う「単独」授業です。)
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
はじめに/ UNIXの起動と停止・基礎的なUNIXの命令
OS上で、簡単な命令を実行してみる。
▲授業前:初回からノートパソコンを利用する。そのための準備として資料に従ってノートパソコンのセットアップを行う。(学修時間の目安:3時間)▼授業後:確認のためOSを起動し、簡単な命令を実行してみる。(学修時間の目安:1時間)
第2回
ファイル処理の基本、ファイルとディレクトリ
OSのファイルシステムやディレクトリ構造について知り、それらの操作のための命令を学ぶ。
▲Windowsのファイルシステムやディレクトリ構造を確認しておく。(1時間)▼各自のノートパソコンやICT機器などのファイルシステムとディレクトリ構造を確認し、課題に取り組む。(3時間)
第3回
UNIX Shellと環境設定
Shellの役割について知る。エディタを用いて、自分の利用しやすい環境を設定する方法を学ぶ。
▲OSの機能・構成・利用方法を調べる。(1時間)▼OSでシェルを用いて授業内容を確認し、課題に取り組む。(2時間)
第4回
UNIXにおけるネットワークの利用
IPについて知り、IPネットワークの状態の取得や操作を行う命令を学ぶ。
▲コンピュータネットワークの仕組み・プロトコルを確認する。また、Windowsにおけるネットワーク関係の設定や利用の方法を確認する。(1時間)▼IPを復習し、課題に取り組む。(2時間)
第5回
スクリプト言語によるプログラミング
スクリプト言語を用いた簡単なプログラミングの方法について知り、処理を自動的に行う方法を考える。
▲インタープリタ型のプログラミング言語とはどのようなものか、「情報処理言語I(実習を含む。)」の授業内容を復習し確認しておく。(1時間)▼授業内で取り組んだプログラムを完成させる。(3時間)
第6回
教育分野におけるシステム構築の初歩
教育分野にけるアプリケーションソフトウェアのダウンロードとインストール、設定方法やカスタマイズについて学ぶ。
▲教育分野におけるソフトウェアについて調べる。(1時間)
▼ソフトウェアの構築を実際に試みる。(2時間)
第7回
LaTeXによる簡単な文書作成
LaTeXの処理系を用いて、簡単なTeXの文書を作成してみる。
▲デジタル教科書のサンプル版やデモサイトを利用して、どのようなものか確認しておく。(1時間)▼これまでの学修内容を用いて、自動的に文書を作成する仕組みを考える。(3時間)
第8回
数式を含むTeX文書の作成
数式を多く含む文書、例えば数学の教科書を作成する活動を通じて、TeXの可能性を考える。
▲授業の資料を見て、TeXによる数式入力のための命令や形式を確認する。(1時間)▼授業で紹介された数式を含む文書を作成する。また、中学校の数学科の単元から一つ選び、その教科書の案をTeXにより作成する。(3時間)
第9回
TeXにおける相互参照、図・表の作成
TeXの文書中に図・グラフや表を挿入する方法を学ぶ。
▲中学校数学科の自分の選んだ単元において必要となる図や表を構想する。(2時間)▼TeX及び関連するソフトウェアを用いて、図・グラフや表を作成し、教科書の単元を作成する。(3時間)
第10回
WEBサーバの構築(その1)
WEBサーバーの基本的なシステムを構築する。
▼自らが構築したデジタル教科書を作成・配信するにはどのような情報システムを構築すればよいか、引き続き構想する。(4時間)
第11回
WEBサーバの構築(その2)
CMSを構築する。
▼自らが構築したデジタル教科書を作成・配信するには何が必要か、どのような手順で構築するか、具体的に検討する。(4時間)
第12回
WEBサーバの構築(その3)
WEBサイトを構築する。
▼仮のWEBサイトを完成させる。(4時間)
第13回
LMSの構築(その1)
これまでに構築したサーバーにLMSを構築する。
▲LMSの種類及び役割を調べる。また、自分が構成するLMSを構想する。(2時間)
▼引き続きLMSの構築に取り組む。(2時間)
第14回
LMSの構築(その2)
LMSを完成させる。
▼引き続きLMSの構築に取り組み完成させる。(4時間)
第15回
発表
成果物を発表する。
▲自らが作成したシステムを説明する資料を作成する(2時間)
▼他の受講生から得たコメントなどをまとめ、振り返りを行う。(2時間)
第16回
まとめ
授業内容について振り返り、今後の課題を検討する。
▼この授業で扱った内容を再確認する。さらに、自らが構築したシステムの課題を整理する。(2時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
課題(80%)と授業への参加態度・意欲(20%)で評価する。
教科書にかかわる情報
備考
授業で利用するテキストや資料はGoogle classroomに掲載する。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
LATEX2ε文典
ISBN
9784254121407
著者名
生田誠三
出版社
朝倉書店
出版年
2000
備考
適宜、必要なウェブサイトなどの情報を紹介する。
メッセージ
キーワード
UNIX, OS, TeX, デジタル教科書
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
情報処理言語I、情報処理言語II
履修条件
連絡先
電子メール:anomura@yamaguchi-u.ac.jp
研究室電話:083-933-5393
オフィスアワー
水曜日午後(毎月第3水曜日は除く)
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