開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
月3~4
講義
10.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1022301005
表現指導法Ⅱ(造形表現)[Expressive Instruction II (Expression in Modeling)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
川﨑 徳子[KAWASAKI Tokuko]
ー
担当教員[ローマ字表記]
川﨑 徳子 [KAWASAKI Tokuko]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
幼児期の子どもの表現と造形的な表現について考えることから、幼児期の子どもの様々な表現について学ぶとともに、演習を通して、自らの造形的な表現の体験を豊かにし、保育における造形的な表現、遊び、活動等を支援するために必要な知識、技能を習得していく。また、子どもの造形的表現を導くための環境や教材、援助のあり方を学び、造形的な表現を含む子どの育ちを総合的に支えるための保育の実践的な力を養う。
授業の到達目標
幼稚園教育要領等の領域「表現」のねらい及び内容と幼児期の子どもの造形的な表現について理解し、子どもの造形的な表現の楽しさや育ちを支えるための保育の実践や計画に必要な知識と技術を身に付けることができる。
授業計画
【全体】
幼児期の子どもの表現と造形的な表現について、実践的な演習を通して考えることから、幼児期の子どもの様々な表現について学ぶ。また、自らの造形的な体験を豊かにし、保育における造形的な表現や遊び、活動を支えるために必要な知識、技能を習得する。授業全体を通して、子どもの造形的な表現を導くための教材、環境構成や援助のあり方など、造形的な表現を含む子どもの育ちを総合的に支えるための保育の実践力を養う。(担当形態:単独)
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション
幼児期の子どもの表現について
◇造形表現のイメージから考える
授業の概要
幼児期の子どもの表現と身体的な表現について考えることから、幼稚園教育要領に示された幼稚園教育の基本を踏まえ、領域「表現」のねらい、及び内容について理解する。
幼稚園教育要領解説(H30)保育所保育指針解説(H30)幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説(H30)第2章 領域「表現」で、ねらい及び内容について読み、幼児期における表現について自分なりに理解する。
課題:感性を磨く(空の雲の写真)(学修時間の目安4時間~)
第2回
イメージと表現
◇身近にある様々な表現と感性
人間の生活の中にある様々な表現と感性について考える
演習:空と雲の写真
グループでまとめる
スケッチブックの用意
人間の生活の中にある様々な表現について、自分なりに授業を振り返りまとめる。
演習:空と雲の写真、グループでまとめる(学修時間の目安4時間~)
第3回
子どもの表現を考える
◇身近な素材を表現と技法①
教材研究:鉛筆、色鉛筆のデザイン
子どもの生活や発達と表現について考える
表現を支える教材と教材研究
演習:身近なものをアートに
鉛筆、色鉛筆
用具の準備(自分の顔の写真を印刷、スケッチブック、鉛筆、のり、はさみ等)
自分なりに授業を振り返りまとめる。
課題を仕上げる。(学修時間の目安4時間~)
第4回
保育内容「表現」と造形的な表現
◇身近な素材を表現と技法②
教材研究:クレヨン、クレパス
幼稚園教育要領における領域「表現」の扱いと子どもの造形的な遊びについて考える。
演習:画材を生かす
クレヨン、クレパス
スクラッチ、フロッタージュ
用具の準備(スケッチブック、クレヨン、クレパス、のり、ハサミ等)
自分なりに授業を振り返りまとめる。
課題を仕上げる。(学修時間の目安4時間~)
第5回
◇身近な素材を表現と技法③
教材研究:クレヨン、クレパス、絵の具
身近なものに近づく、気づく(色、模様、形等)
演習:はじき絵、重ね塗り
用具の準備(スケッチブック、色鉛筆、クレヨン、クレパス、絵の具、のり、はさみ等)
自分なりに授業を振り返りまとめる。
課題を仕上げる。(学修時間の目安4時間~)
第6回
◇身近な素材を表現と技法④
教材研究(描く:絵の具と混色、フィンガーペインティング他)
いろいろな感覚を使う、感じる。
演習:絵の具の特性、色を作る、混色、フィンガーペインティング等
用具の準備(スケッチブック、絵の具等)
自分なりに授業を振り返りまとめる。
課題を仕上げる。(学修時間の目安4時間~)
第7回
自然でアート
◇身近な素材を表現と技法⑤
教材研究(自然の素材を生かす、構成する)
自然に目を向けて、自然を活かして、自然の中でアートする楽しさを考える。
演習:グループで学内散策、アート作品作り(テーマを考える、構成する)
素材をみつける。
構成して作品に仕上げる
用具の準備(スケッチブック、デジカメ等)
自然でアートの写真、はさみ、のり、押し葉を作る、木工ボンド、名前ペン等
自分なりに授業を振り返りまとめる。
グループの課題を仕上げる。(学修時間の目安4時間~)
第8回
◇身近な素材を表現と技法⑥
教材研究(デカルコマニー、にじみ絵、マーブリング、スタンピング絵他)
教材研究(絵の具を使った様々な表現技法と素材について)
演習:デカルコマニー、にじみ絵、マーブリング、スタンピン、スパッタリング、吹きチラシ他
用具の準備(スケッチブック、絵の具等)
様々な技法を振り返りまとめる。
課題を仕上げる。(学修時間の目安4時間~)
第9回
◇身近な素材を表現と技法⑦
教材研究(コラージュ:構成の楽しさ)
身近な素材を構成して作品をつくる
演習:コラージュ(自然物、写真の構成、雑誌のきりぬき等)
用具の準備(スケッチブック、切り抜き、自然でアートの写真、のり、はさみ、マスキングテープ等)
様々な技法を振り返りまとめる。
課題を仕上げる。(学修時間の目安4時間~)
第10回
◇身近な素材を表現と技法⑧
教材研究(立体を表現する(1)、いろいろな粘土)
様々な粘土の種類を知り、表現に合わせた教材や素材を選ぶことの意味や必要な環境構成について考える。
演習:(いろいろな粘土に触れる、動きと表現)
用具の準備(粘土の活動のための準備、ビニール袋、へら絵の具等)
表現活動のための環境構成の大切さなどを振り返りまとめる。
課題を仕上げる。(学修時間の目安4時間~)
第11回
◇身近な素材を表現と技法⑨
教材研究(立体を表現する(2)製作:廃材を使って、紙工作)
身の回りにある素材を遊びに活かす工夫や立体を表現するために必要な教材等や必要な環境構成について考える。
演習:(身近な素材を活用して表現する、廃材の活用)
用具の準備(廃材、ハサミ、ガムテープ等)
表現活動のための廃材の活用について振り返りまとめる。
課題を仕上げる。(学修時間の目安4時間~)
第12回
◇身近な素材を表現と技法⑩
教材研究(製作:折り紙、切り絵)
日本の伝統文化でもある色紙の活用と紙の製作について考える。
演習:(折る、切る、貼り付ける、立体にする等)
用具の準備(色紙、きれいな包装紙、のり、ハサミ等)
色紙の活用や折り紙、紙の製作について振り返りまとめる。
課題を仕上げる。(学修時間の目安4時間~)
第13回
◇身近な素材を表現と技法⑪
教材研究(版画、版の魅力、身近な素材を生かす)
身近な素材を使って、版画をする。
演習:(身近な素材を生かして版画を作る)
用具の準備(発砲トレー、段ボール、輪ゴム、カッターナイフ、絵の具等)
版画の作品や版画の活動をするための環境整備や援助などについて振り返りまとめる。
課題を仕上げる。(学修時間の目安4時間~)
第14回
友達と一緒に活動することの意義や楽しさを考える
◇共同製作
友達と一緒に活動することの意義や楽しさを考える
演習:1人1人の表現と役割分担等、共同作品での表現における体験と発達的な意義を考える
必要に応じて材料、用具を準備する
友達と一緒に活動することについて振り返り、必要な環境整備や援助等をまとめる。(学修時間の目安4時間~)
第15回
幼児期の子どもの造形的な表現と保育実践について
まとめ
自分の作品を振り返ったり、友達の作品を眺めたりなど、いろいろな表現に触れることや鑑賞することの楽しさや体験の広がりを感じるなど、友達と一緒に表現する意義や楽しさを味わったり、他の人の表現に触れたりすることの意味を考える。
各自のスケッチブックの整理と振り返りのまとめ(学修時間の目安4時間~)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 10% C: 60% D: 10%
成績評価法
授業内の演習課題への取り組み状況、振り返りレポート 60%、最終課題等、レポート 40%
教科書にかかわる情報
備考
授業内で照会します。
参考書にかかわる情報
備考
スケッチブックの購入
幼稚園教育要領(平成29年3月) 幼稚園教育要領解説(平成30年3月)
保育所保育指針(平成29年3月) 保育所保育指針解説(平成30年3月)
幼保連携型認定こども園教育・保育要領(平成29年3月) 幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説(平成30年3月)
メッセージ
スケッチブックを購入必須 (適当なスケッチブックを知らせます。教育売店で購入可 F6タイプ)
色鉛筆、クレヨン、パステル、マジック、絵の具セット、のり、はさみ、ボンド等、造形活動に必要な用具等を随時、授業内に連絡します。
キーワード
造形、表現、教材
持続可能な開発目標(SDGs)
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
関連科目
保育内容基礎、保育内容人間関係、保育内容環境、保育内容言葉、保育内容表現
履修条件
幼児教育、保育内容、子どもの発達等に関する基礎的事項の学びがなされていること
連絡先
研究室:教育学部4階 C437室
電話・ファックス:083-933-5441
メールアドレス:tokotoko@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
随時メール等で対応
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