タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 火7~8 講義 5.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1022301101 教科教育法国語[Methods of Teaching Japanese Language in Elementary School] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
廣口 知世
担当教員[ローマ字表記]
廣口 知世
特定科目区分   対象学生 クラス分ケアリ 対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
この教科教育法国語では,国語科各領域の授業づくりの基礎を身に付けることを目的とする。国語科とは,国語で正確に理解し適切に表現する資質・能力の育成を目指す教科,言葉による見方・考え方を働かせる教科であり,各教科等における資質・能力の育成に資する。本講義は,小学校教員の現場経験を持つ担当教員が,その実務経験を活かして,自身が作成した学習指導案や実際の小学校国語科授業のVTRを提示したり,学生が児童役になって小学校の国語科授業を体験する場を設定したりし,教師側と子ども側の両輪で国語科授業を理解する講義を行う。
授業の到達目標
小学校国語科の目標、内容について理解するとともに、教材研究や教材開発の在り方について考察し、単元構想や学習指導の実践化に意欲的に取り組むことができる。
授業計画
【全体】
・小学校国語科の授業づくりの基本的な用語や概念
・小学校国語科の授業づくりを構成する要素
・小学校国語科の各領域における教材研究の方法
・小学校国語科の学習指導案作成の手順
・小学校国語科の模擬授業および授業協議会

必要に応じて,小テストや追加のレポートを課すことがあります。
模擬授業にあたっては,事前の学習指導案の読み込みを課します。
グループワープやペアワーク,ディスカッションの場では,自分の考えをもち,主体的に発言する態度を望みます。
週ごとの授業計画は,学生の理解度に応じて前後することがあります。
(授業形態:単独)
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 オリエンテーション/教材の捉え方 本講義の目的や概要,到達目標,評価の仕方について理解する。また,担当教員による「わたしの好きな詩」の紹介を視聴し,教材を捉える視点を考える。 復習として,自分の好きな詩を選定し,A4一枚に詩を手書きし,紹介の練習を行う(目安時間:4時間以上)。
第2回 「わたしの好きな詩」のスピーチ(プレゼンテーション)/単元や教材研究の概念や意義 詩を書き写した教材を提示しながら,「わたしの好きな詩」のスピーチをし,相互評価を行う。また,国語科の授業づくりに必要な単元,教材研究の概念や意義を理解する。 単元,教材研究の概念や意義について復習する(目安時間:4時間以上)。 プレゼンテーションをする。
第3回 国語科授業と学習指導案の関係性 文学的文章教材「たぬきの糸車」のモデル授業を児童役になって受け,グループで,本授業のねらいや教師の手立てについて考察する。また,担当教員がモデル授業を実施するにあたって作成した学習指導案を基に,授業と学習指導案の関連性について,グループで検討する。 復習として,モデル授業と学習指導案の関連性について,レポートを作成する(目安時間:4時間以上)。 グループワークを実施する。
第4回 国語科授業づくりの要素 文学的文章教材「たぬきの糸車」の実際の授業VTRを視聴し,発問や板書の工夫,発声の仕方,授業のコーディネートの仕方など,主体的・対話的で深い学びが生起する授業の要素について,グループで話し合い,発表する。 復習として,国語科授業づくりの要素について,レポートを作成する(目安時間:4時間以上)。 動画を視聴する。グループワークを実施する。
第5回 現行の学習指導要領のポイント/朗読の仕方 学習指導要領における国語科の各領域の構成や資質・能力の三つの柱について理解する。また,文学的文章教材「ごんぎつね」の朗読CDを聴き,朗読のポイントをつかむ。 復習として,文学的文章教材「ごんぎつね」の朗読の練習をする(目安時間:4時間以上)。 音声CDを聞く。
第6回 「読むこと(文学的文章)」の授業の実際と教材研究の方法 文学的文章教材「ごんぎつね」のモデル授業を受け,授業のねらいを考え,文学的文章教材の教材研究の手順に沿ってペアワークで教材研究を行う。
復習として,文学的文章教材「ごんぎつね」の教材観についてレポートを作成する(目安時間:4時間以上)。
朗読の発表をする。ペアワークを実施する。
第7回 「読むこと(説明的文章)」の授業の実際と単元の導入の工夫
説明的文章教材「すがたをかえる大豆」のモデル授業を受け,単元の導入の工夫について理解し,ペアワークで,別の単元についての導入の工夫を考える。
復習として,説明的文章教材の導入の工夫についてレポートを作成する(目安時間:4時間以上)。
ペアワークを実施する。
第8回 「話すこと・聞くこと」の授業の実際と教材開発の方法
「話すこと・聞くこと」の教材「そうだんにのってください」のモデル授業を受け,教材開発の方法について理解し,ペアワークで,別の単元における教材開発を行う。
復習として,「話すこと・聞くこと」の教材観や教材開発についてレポートを作成する(目安時間:4時間以上)。
ペアワークを実施する。
第9回 「書くこと」の授業の実際と評価規準
「書くこと」の教材「食べ物のひみつを教えます」のモデル授業を受け,相手意識,目的意識について理解し,ペアワークで,別の単元における目標と,それに即した評価規準について考える。
復習として,「書くこと」の目標の設定や評価規準についてレポートを作成する(目安時間:4時間以上)。
ペアワークを実施する。
第10回 学習指導案の読み方
国語科の学習指導案のサンプルを提示し,学習指導案チェックシートに沿って,学習指導案の不備や改善点を見つけ,グループで発表する。また,指定された教材の中から,学習指導案を作成する教材を選ぶ。
復習として,各自で選んだ教材についての教材研究等を行う(目安時間:4時間以上)。
グループワークを実施する。
第11回 学習指導案の作成
グループで相談したり,担当教員にアドバイスをもらったりしながら,学習指導案を作成する。
復習として,個人で学習指導案を完成させる(目安時間:4時間以上)。
グループワークを実施する。
第12回 学習指導案についての協議会
違う教材を選んだ学生同士で,学習指導案チェックシートに沿って,学習指導案の不備や改善点を見つけたり,内容の検討を行ったりする。
復習として,個人で学習指導案を改善する(目安時間:4時間以上)。
グループワークを実施する。
第13回 学生による模擬授業
有志の学生を授業者とし,その他の学生は子ども役になって,模擬授業を行う。模擬授業後は,当該模擬授業の学習指導案を熟読し,授業者のねらいについて理解する。
復習として,学習指導案を読み込み,良かった点,質問したい事柄,改善点を考えてくる(目安時間:4時間以上)。
第14回 模擬授業の授業協議会
第13週の模擬授業の動画を視聴し,授業者による自評を聞いた後,質疑応答を行ったり,改善点やよかった点についてディスカッションを行ったりする。また,担当教員による模擬授業および協議会全体の講評を聞き,模擬授業や授業協議会の価値について考える。
復習として,模擬授業者への感想カードを書く(目安時間:4時間以上)。
動画を視聴する。ディスカッションを実施する。
第15回 まとめ/「わたしの好きな教材」のスピーチ(プレゼンテーション)
本講義で学習したことを基に,「わたしの好きな教材」というテーマに基づいて,3分間のスピーチをし,相互評価を行う。
予習として,3分間スピーチの内容を考え,練習を行う(目安時間:4時間以上)。
プレゼンテーションをする。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 35% B: 5% C: --% D: 10%
成績評価法
発表・スピーチ10%,模擬授業の参加態度20%,グループワークおよびディスカッションの発言内容・態度30%,レポート40%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編』 ISBN 9784491034621
著者名 文部科学省 出版社 東洋館 出版年 平成29
備考
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
キーワード
国語科,単元,教材研究,評価規準,学習指導案,実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
国語科教育法Ⅱ
履修条件
連絡先
修学支援システムのメッセージで連絡してください。
オフィスアワー
"火曜10:30~12:00,14:40~16:10,16:20~17:50
学生の相談時間が重複することを避けるため,相談がある場合は,事前に修学支援システムのメッセージでご連絡ください。"

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