開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
木7~8
講義
1.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1022301106
教科教育法図画工作[Methods of Teaching Arts and Handicrafts in Elementary School]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
吉田 貴富[YOSHIDA Takatomi]
ー
担当教員[ローマ字表記]
吉田 貴富 [YOSHIDA Takatomi]
特定科目区分
対象学生
クラス分ケアリ
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
本授業は、教職経験を有する教員が実務経験を踏まえ実施する実践的な講義となっている。
本授業は性格上、以下の2側面を持つ。
(1)美術科教育学の基礎。就学全教育・初等教育・中等教育を通しての普通教育における美術教育の基礎的必須事項の習得。「美術科教育法I〜Ⅳ」の基礎。
(2)初等教育段階での美術教育の意義・歴史・目的・内容・方法・対象・制度等の理解。小学校免許取得のための教職専門科目。
上記(1)の性格から、中学校美術の副免取得希望者は、2年次後期にこの授業を履修しておくことが望ましい。
授業の到達目標
普通教育における美術教育の基礎的必須事項即ち初等教育段階での美術教育の意義・歴史・目的・内容・方法・対象・制度等を理解することができる。
教員からの投げかけや受講生の発言に耳を傾け、深く考察することによって、自己の思い込みや俗論や偏見やステレオタイプを相対化し、教職と造形文化への価値基準を広げることができる。
児童の反応を予想するなど、具体的な授業像を想像することができ、有効な手立てを講じたり効果的な指導や展開案を構想することができる。
教員からの投げかけや受講生の発言に耳を傾け、真摯に受け止め、考えることができる。
挙手をして自主的に発言をすることができる。
課題に積極的に取り組み、丁寧に仕上げて提出することができる。
人の意見や話を聴くことができる。
大人としての常識的な言動ができる。
他者と協同して学ぶことができる。
自分の考えが相手に伝わるように発言できる。
提出物を「人に見てもらうもの」として作成することができる。
協同的な学びの中で他者と対話をすることができる。
「鑑賞指導能力向上のための3Steps」を身につける。
授業計画
【全体】
下記のような項目を予定しているが、受講生のレディネスや興味関心、授業の状況に応じて変更することもあり得る。授業は生き物である。当然のことながら授業の骨格(主たる目的・目標・内容)は変わらない。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
イントロダクション
教師の専門性
授業ルールやテキスト等の確認
教師に求められるもの
授業の振り返り・復習、宿題、予習を合わせて4時間。
第2回
鑑賞指導能力向上のために(1)
対話型鑑賞
対話型鑑賞に用いる絵画作品をインターネットで調べて、インターネットから画像をコピーして提出する(教育的活用)。
その画像をプロジェクタで投影して鑑賞指導のファシリテーションを行う(Step1解説型、Step2発問活用型、Step3対話型)。
授業の振り返り・復習、宿題、予習を合わせて4時間。
第3回
鑑賞指導能力向上のために(2)
解説と発問
授業の振り返り・復習、宿題、予習を合わせて4時間。
第4回
美術教育の目的
美術教育の類型
普通教育における美術教育
「美術の教育」と「美術による教育」
授業の振り返り・復習、宿題、予習を合わせて4時間。
第5回
児童画の特徴と発達段階
ローウェンフェルドの説
人類の絵画史と個体写実性についての描画能力の発達
写実性
児童画の特徴・発達段階についてインターネットで調べてWordにまとめて電子ファイルで提出する。
授業の振り返り・復習、宿題、予習を合わせて4時間。
第6回
表現のスタイル:ローウェンフェルドのタイプ論
Visual Type と Haptic Type
授業の振り返り・復習、宿題、予習を合わせて4時間。
第7回
日本美術教育史(1)
明治時代の美術教育
授業の振り返り・復習、宿題、予習を合わせて4時間。
第8回
美術教育の革新
チゼック
授業の振り返り・復習、宿題、予習を合わせて4時間。
第9回
本美術教育史(2)
大正自由画教育運動とその後
授業の振り返り・復習、宿題、予習を合わせて4時間。
第10回
日本美術教育史(3)
民間美術教育運動と学習指導要領
授業の振り返り・復習、宿題、予習を合わせて4時間。
第11回
図画工作科の内容
2領域制
コンテンツ・ベースとコンピテンシー・ベース
授業の振り返り・復習、宿題、予習を合わせて4時間。
第12回
造形遊び
あなたは小1から小6まで毎年「造形遊び」をやったはず。思い出せますか?
造形遊びって何?
現状と課題
授業の振り返り・復習、宿題、予習を合わせて4時間。
第13回
DBAEと鑑賞教育
対話型鑑賞 受講生によるファシリテーション演習
DBAEを理解し、日本の美術教育に生かせるところはないか考える。
受講生のファシリテーションによって対話型鑑賞を行う。
授業の振り返り・復習、宿題、予習を合わせて4時間。
第14回
美術教育における評価
結果としての作品だけを評価するのではない
質的な評価:教育的鑑識と教育的批評
授業の振り返り・復習、宿題、予習を合わせて4時間。
第15回
授業構想と指導案
授業を構想するとは。
指導案のポイントを理解する。
授業の振り返り・復習、宿題を合わせて4時間。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 10% C: --% D: --%
成績評価法
公欠以外の欠席が4回になると受験資格を失います。
欠席回数は各自で自己管理してください。
美術館レポート 10%
パラパラアニメ 5%
宿題 15%
学期末試験 70%
教科書にかかわる情報
備考
参考書にかかわる情報
参考書
書名
未定
ISBN
著者名
出版社
出版年
備考
参考文献等は授業において適宜紹介します。
メッセージ
Q1:学校教員の質が問われていますが、教員採用は「人物重視」で行うべきでしょうか、それとも「専門性重視」で行うべきでしょうか?
Q2:「図工や美術は、好きな人や得意な人だけがやればいい」ってホントでしょうか?
Q3:自分自身が図工や美術が苦手な教員に、図画工作科が教えられるでしょうか?
Q4:自分自身がサッカーが苦手な大人に、少年サッカーが教えられるでしょうか?
Q5:あなたのカバンの中に、テキストやマンガや雑誌以外の本が日常的に入っていますか?
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
「初等科図画工作」
美術教育選修の諸科目。
履修条件
連絡先
【吉田】
電話:083-933-5372
E-Mail:takatomi@yamaguchi-u.ac.jp
メールは便利ですが、用件にはメールで済むものと済まないものがあることを踏まえて利用しましょう。
【生嶌】
shojima@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
【吉田】
いつでも構いません。研究室ドアの所在表示が「在室」となっていればノックしてみてください。
メールでアポを取って来ていただくのが確実です。
【生嶌】
木曜12:00-16:00/生嶌研究室:教育学部C216
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