タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 月9~10 講義 10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1022301109 教科教育法家庭[Methods of Teaching Home Economics in Elementary School] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
藤井 志保[FUJII Shiho]
担当教員[ローマ字表記]
藤井 志保 [FUJII Shiho]
特定科目区分   対象学生 クラス分ケアリ 対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
小学校学習指導要領「家庭科」の歴史的な変遷を説明する。さらに小学校学習指導要領の目標、内容について具体的に解説し、授業実践例をもとに教材および学習指導法について説明する。その後、模擬授業の実施とその振り返りを通して授業づくりの方法について考察する。本授業は、教職経験を有する教員が実務経験を踏まえ実施する実践的な講義となっている。
授業の到達目標
家庭科の学習指導要領の変遷と現代的諸課題から家庭科とは何かを理解するとともに、その学習内容と学習方法を知り、学習指導案および教材を作成して模擬授業を実践し、相互の意見交流を通して考察することができる。
授業計画
【全体】
家庭科を学ぶ意義を見出す。テキストや資料、教材を利用しながら、実践例から家庭科の内容・指導方法を考察していく。模擬授業を通して、学習指導案の作成、授業づくりの基本や教材研究の方法について学び、授業実践力を高める。(実施形態:単独)
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 家庭科とは何か 自分の家庭科観をとらえる。
家族とは何かを考える。
小学校家庭科教科書を熟読し、小学校に授業内容を理解する。グループで、家族とは何かの劇を考案し発表できるように準備する。
(所要時間4時間)
第2回 家族について
家庭科教育の変遷Ⅰ
家族とは何かの劇を発表交流する。小学校学習指導要領の変遷から家庭科教育の歴史を読み解く。
各グループの発表を通して、家族とは何かの考えを整理する。資料を熟読し、家庭科の歴史的変遷を理解する。(所要時間4時間)
第3回 家庭科教育の変遷Ⅱ
家庭科の4つの見方・考え方
現行学習指導要領を読み解く。
見方・考え方を生かした実践例に学ぶ。
小学校家庭科の教科書を「学び方」に着目して熟読する。小学校家庭科学習指導要領解説を熟読する。
(所要時間4時間)
第4回 家族・家庭生活分野を学ぶ意義と授業の教材と指導方法 意義をおさえた上で、授業実践例から学ぶ
(ロールプレイング、ICT機器の活用)
家族・家庭生活分野の小学校家庭科書の内容理解、学習指導要領を熟読し、自分で授業構想を考える。
(所要時間4時間)
第5回 食生活分野を学ぶ意義と授業の教材と指導方法 意義をおさえた上で、授業実践例から学ぶ
(クイズ、実習、板書用の教材作り、ICT機器の活用)
食生活分野の小学校家庭科書の内容理解、学習指導要領を熟読し、自分で授業構想を考える。
(所要時間4時間)
第6回 衣生活分野を学ぶ意義と授業の教材と指導方法(縫うことに関しては、この回か適切な回へ位置づける) 意義をおさえた上で、授業実践例から学ぶ
(実習、グループワーク、小中連携、ICT機器の活用)

衣生活分野の小学校家庭科書の内容理解、学習指導要領を熟読し、自分で授業構想を考える。
(所要時間4時間)
第7回 住生活分野を学ぶ意義と授業の教材と指導方法 意義をおさえた上で、授業実践例から学ぶ
(調べ学習、発表、教科横断、ICT機器の活用)
住生活分野の小学校家庭科書の内容理解、学習指導要領を熟読し、自分で授業構想を考える。
(所要時間4時間)
第8回 消費・環境分野を学ぶ意義と授業の教材と指導方法 意義をおさえた上で、授業実践例から学ぶ
(クイズ・ゲーム、シミュレーション、ポスター作成、ICT機器の活用)
消費・環境分野の小学校家庭科書の内容理解、学習指導要領を熟読し、自分で授業構想を考える。
(所要時間4時間)
学習指導案について予習する。(所要時間1時間)
第9回 家庭科の学習指導案 学習指導案は何のために、何をどのように書くのか、その本質に迫る
学習指導案の作成の方法を身に付ける
学習指導案の作成(所要時間3時間)
模擬授業の準備(所要時間3時間)
第10回 模擬授業(A「家族・家庭生活」の領域の授業作り) 模擬授業と協議:各チームによる授業発表と意見交流(A「家族・家庭生活」の領域に焦点をあてた教材作り)
学習指導案の修正と模擬授業の準備(所要時間3時間)
模擬授業評価(所要時間1時間)
第11回 模擬授業(B「衣生活」の領域の授業作り) 模擬授業と協議:各チームによる授業発表と意見交流(B「衣生活」の領域に焦点をあてた教材作り)

学習指導案の修正と模擬授業の準備(所要時間3時間)
模擬授業評価(所要時間1時間)
第12回 模擬授業(B「食生活」の領域の授業作り) 模擬授業と協議:各チームによる授業発表と意見交流(B「食生活」の領域に焦点をあてた教材作り)

学習指導案の修正と模擬授業の準備(所要時間3時間)
模擬授業評価(所要時間1時間)
第13回 模擬授業(B「住生活」の領域の授業作り) 模擬授業と協議:各チームによる授業発表と意見交流(B「住生活」の領域に焦点をあてた教材作り)

学習指導案の修正と模擬授業の準備(所要時間3時間)
模擬授業評価(所要時間1時間)
第14回 模擬授業(C「消費生活・環境」の領域の授業作り) 模擬授業と協議:各チームによる授業発表と意見交流(C「消費生活・環境」の領域に焦点をあてた教材作り)

学習指導案の修正と模擬授業の準備(所要時間3時間)
模擬授業評価(所要時間1時間)
第15回 まとめ:家庭科教育において身につける資質・能力とは、生活の営みに係る見方・考え方とは
学習評価について
家庭科の授業づくりをどう考えるか(授業設計と学習評価) 学習したことの要点をまとめる。
(所要時間4時間)
ソーイングはじめの一歩の実技指導について(所要時間4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 30% B: 10% C: 15% D: 45%
成績評価法
授業内レポート 10%、模擬授業への取り組み過程の成果(振り返り、教材作成など)10%、個人の作成の学習指導案 30%、授業での製作物(手縫い)20%、最終レポート30%、
教科書にかかわる情報
教科書 書名 小学校家庭科教科書 わたしたちの家庭科56 ISBN
著者名 鳴海多恵子 他 出版社 開隆堂 出版年 令和5
教科書 書名 小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 家庭編 ISBN 9784491034669
著者名 文部科学省 出版社 東洋館出版 出版年 平成29
備考
教科書以外にも適宜資料を配付する。授業で使用したパワーポイントの資料などはGoogle Classroomへ掲載する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 実践的指導力をつける家庭科教育法 ISBN 9784864299886
著者名 多々納道子・伊藤圭子編著 出版社 大学教育出版 出版年 2018
参考書 書名 生活実践力を育成する家庭科授業の創造 ISBN 4187208186
著者名 西敦子 出版社 明治図書 出版年 2005
参考書 書名 初等家庭科教育法 ISBN 9784893474001
著者名 渡瀬典子 他 出版社 萌文書林 出版年 2023
備考
授業内で適宜紹介する
メッセージ
自らの生活経験を豊かにし、生活の主体者を育てていきましょう。家庭科の教材は、日常生活の中に溢れています。家庭科の見方・考え方を生かして、それらを発掘し、オリジナルの教材として、蓄えていきましょう。15回の学びを総合的に捉え、「家庭科とは何か、家庭科で子どもたちが身に付ける資質・能力とは何か、さらには家庭科を教える教師が身に付けるべき資質・能力とは何か」を語れるようになりましょう。
キーワード
家庭科教育 教材研究 学習指導法 授業設計 実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • つくる責任つかう責任
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
家庭科教育学ⅠⅡⅢⅣ 家庭科授業実践基礎演習
履修条件
連絡先
藤井志保研究室(教育学部A棟221号)
shihofu[at]yamaguchi-u.ac.jp(※[at]を@に換えてメールしてください。)
オフィスアワー
まずは上記連絡先へ問い合わせてください。

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