開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
金5~6
演習
9.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1022301204
中等地理歴史教育論Ⅱ[Methods of Teaching Geography and History II]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
吉川 幸男[YOSHIKAWA Yukio]
ー
担当教員[ローマ字表記]
吉川 幸男 [YOSHIKAWA Yukio], 松原 幸恵 [MATSUBARA Yukie]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
中学校社会科の地理的分野・歴史的分野、高等学校の地理歴史科の内容構成、教材構成、単元構成、授業構成、評価に関する諸問題に関して、今日的な教育実践研究の手法を参考に、研究課題の設定、実際の授業開発、授業実践、省察という一連の過程を通して考察を深める。具体的な題材や教材の分析を通して、地理・歴史授業の授業構成やカリキュラム構想など、教科の教授学的視点から論じる力を身につけることをめざす。
授業の到達目標
自ら研究課題を設定し、取扱う地理・歴史の題材に応じて適切な内容構成と授業構成、指導方略を立案できる。また、実施成果を受けて改善方針を提案できる。
授業計画
【全体】
本科目は演習・実習を基本とし、中等地理・歴史の単元開発とその実践を、以下に示すステップを踏んで行う。なおそれぞれのステップにおいてはグループワークをを行い、グループによる発表や協議をもとに進めてゆく。
ステップ1:研究課題の設定と取扱う題材の考察
ステップ2:学習活動の設計
ステップ3:授業の実施(模擬授業形式)
ステップ4:実施成果を受けての改善
担当形態:単独
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション
今日の中等地理・歴史教育における動向と論点整理
作業グループの結成と単元題材・テーマの選択(本時の課題・指示を受け、4時間程度)
第2回
研究課題と取扱う題材の考察(1)研究課題の設定
地理・歴史学習における研究課題の設定
発表担当グループの発表に対する批評(事前:2時間)
単元題材に関わる参考文献の調査(事後:2時間)
第3回
研究課題と取扱う題材の考察(2)題材の考察
取扱う題材の困難点の考察
発表担当グループの発表に対する批評(事前:2時間)
単元題材に関わる参考文献の調査(事後:2時間)
第4回
研究課題と取扱う題材の考察(3)研究課題と題材の関連
研究課題と取扱う題材の関連性の考察
発表担当グループの発表に対する批評(事前:2時間)
単元題材に関わる参考文献の調査(事後:2時間)
第5回
授業設計デザイン(1)第一週の発表グループ
研究課題と題材に応じた学習活動と学習指導の計画
(ICT活用を含む)
発表担当グループの発表に対する批評(事前:2時間)
学習指導案の作成(事後:2時間)
第6回
授業設計デザイン(2)二週目の発表グループ
研究課題と題材に応じた学習活動と学習指導の計画
(ICT活用を含む)
発表担当グループの発表に対する批評(事前:2時間)
学習指導案の作成(事後:2時間)
第7回
授業設計デザイン(3)三週目の発表グループ
研究課題と題材に応じた学習活動と学習指導の計画
(ICT活用を含む)
発表担当グループの発表に対する批評(事前:2時間)
学習指導案の作成(事後:2時間)
第8回
授業試案の試行(1)第一週の発表グループ
グループ別に模擬授業の実施、及び本時の成果と課題に関する協議
発表担当グループは指導案・資料作成(事前2時間)、振り返り(事後2時間)
非担当グループは自グループの指導案・資料作成(事後4時間)
第9回
授業試案の試行(2)二週目の発表グループ
グループ別に模擬授業の実施、及び本時の成果と課題に関する協議
発表担当グループは指導案・資料作成(事前2時間)、振り返り(事後2時間)
非担当グループは自グループの指導案・資料作成(事後4時間)
第10回
授業試案の試行(3)三週目の発表グループ
グループ別に模擬授業の実施、及び本時の成果と課題に関する協議
発表担当グループは指導案・資料作成(事前2時間)、振り返り(事後2時間)
非担当グループは自グループの指導案・資料作成(事後4時間)
第11回
授業試案の試行(4)四週目の発表グループ
グループ別に模擬授業の実施、及び本時の成果と課題に関する協議
発表担当グループは指導案・資料作成(事前2時間)、振り返り(事後2時間)
非担当グループは自グループの指導案・資料作成(事後4時間)
第12回
授業試案の試行(5)五週目の発表グループ
グループ別に模擬授業の実施、及び本時の成果と課題に関する協議
発表担当グループは指導案・資料作成(事前2時間)、振り返り(事後2時間)
非担当グループは自グループの指導案・資料作成(事後4時間)
第13回
省察と改善(1)第一週の発表グループ
授業試案の試行に関する分析と考察
発表担当グループの発表に対する批評(事前:2時間)
自グループの改善案の作成(事後:2時間)
第14回
省察と改善(2)二週目の発表グループ
授業試案の試行に関する分析と考察
発表担当グループの発表に対する批評(事前:2時間)
自グループの改善案の作成(発表終了の場合は個人レポートの作成 事後:2時間)
第15回
省察と改善(3)三週目の発表グループ
授業試案の試行に関する分析と考察
発表担当グループの発表に対する批評(事前:2時間)
個人レポートの作成(事後:2時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 35% B: 35% C: --% D: 20%
成績評価法
「授業計画」に示した4ステップ各段階における自己省察と、これに基づく新たな地理・歴史指導方略の提案、及び各回のグループワーク・ディスカッション参加度で評価します。評価対象としては、前2者は学期末のレポート、後1者は各回提出のディスカッションパネルになります。
レポート80%、ディスカッション20%
教科書にかかわる情報
備考
全体に関するものは、特に定めない。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
中学校学習指導要領
ISBN
9784827815795
著者名
文部科学省
出版社
東山書房
出版年
2020
参考書
書名
高等学校学習指導要領
ISBN
9784827815672
著者名
文部科学省
出版社
東山書房
出版年
2018
参考書
書名
中学校・高校の“優れた社会科授業”の条件
ISBN
9784184915107
著者名
全国社会科教育学会編
出版社
明治図書出版
出版年
2007
参考書
書名
社会科授業力の開発中学校・高等学校編
ISBN
9784184334106
著者名
日本社会科教育学会編
出版社
明治図書出版
出版年
2008
参考書
書名
新社会科授業づくりハンドブック
ISBN
9784181871178
著者名
全国社会科教育学会 編
出版社
明治図書出版
出版年
2015
備考
発表者の研究課題の内容に応じて、随時指示する。
メッセージ
・この科目は、前年度後期までに「中等地理歴史教育論I」の履修を終えた人を対象にしています。未履修の人はまず「中等地理歴史教育論I」を履修してから、この科目を履修してください。
・本授業は地理・歴史授業の作成過程に関する演習を基本とします。内容と実施形態については、受講者数により、多少の変動があります。
キーワード
社会科地理、社会科歴史、環境と立地、通史学習、問題史学習、地域教材、調査・作業学習、討論学習、人物学習、地誌学習、近現代史学習、歴史的思考、地理的思考
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
中等地理歴史教育論I(この科目を履修ずみであることが、本科目の履修要件です)
履修条件
「中等地理歴史教育論I」を履修ずみであること
連絡先
yoshcowr@yamaguchi-u.ac.jp (@印は半角にすること)
オフィスアワー
随時、メールで受け付け
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