タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 水3~4 講義 3.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1022302004 国際理解教育概説[Basic Introduction to Education for International Understanding] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
石井 由理[ISHII Yuri]
担当教員[ローマ字表記]
石井 由理 [ISHII Yuri]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本授業は教職経験を有する教員が実務経験を踏まえて、国際理解教育、ESD、多文化教育を日本の学校教育との関連から時代にそってとらえ、ビデオやアクティヴィティを含めて、学校の教室でどのように他者理解やESDを進めるかという視点から講義する。
また、日本語支援を必要とする子どもたちに関する講義とやさしい日本語への書き換え演習を行う。
授業の到達目標
国際理解教育の概念と歴史、日本や外国の学校教育との関連性と教育課程における位置づけを理解し、それらを自分の専門性と関連付けて考察および説明し、学校における多文化共生に積極的に関わろうとすることができる。
授業計画
【全体】
国際理解教育、ESD、異文化理解などの用語や概念、その歴史的展開およびこれらの教育が日本や海外の学校教育においてどのように実施されてきたのかを学び、現在の学習指導要領に照らして、日本の学校教育ではどのような国際理解教育が求められているのかを考えていきます。その一環として学校教員として現在求められている「やさしい日本語」について、外部から専門の講師を招いて学習します。

指示したテキストと学期はじめに渡す資料を用いますので、テキストを購入しておいてください。
(授業形態:単独)
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 授業紹介
国際理解教育について
学習指導要領、教育基本法から見た現在の国際理解教育について


学習指導要領について、授業内容を復習してくる(4時間以上)
第2回 日本の学校教育における国際理解教育 日本の学校教育における国際理解教育
課題(学習指導要領に見られる国際理解教育の要素)をやって提出
(4時間以上)
第3回 国際理解教育の理念と歴史① 国際理解教育の理念
教科書の指定範囲を読んで要旨をまとめてくる
(4時間以上)
第4回 国際理解教育の理念と歴史② UNESCO成立から1974年国際教育勧告まで
1974年勧告を読んで自分の考えをまとめてくる
(4時間以上)
第5回 UNESCO協同学校計画 協同学校計画の実践の全体の流れ
田島中学校の事例について考察してくる
(4時間以上)
第6回 UNESCO協同学校計画での実践 UNESCO協同学校計画での実践の事例考察
京都市立泉川中学校の事例を考察してくる(4時間以上)
第7回 社会情緒的アプローチ 社会心理的アプローチのアクティヴィティーをとおして実践的に他者理解の方法を探る
社会情緒的アプローチに関する部分のテキストを読んでくる
(4時間以上)
第8回 社会情緒的アプローチ ビデオを見て社会情緒的アプローチについて理解する ビデオの内容に関して、自分でさらに調査し、考えをまとめる(4時間以上)
第9回 ESDと国際理解教育(1980年代~1990年代)

国際理解教育の課題と展望
ESDと国際理解教育(1980年代~1990年代)

1980年代までの国際理解教育まとめ
持続可能な開発の概念について資料についての4時間以上の学習
第10回 ESD、SGDsと国際理解教育(2000年代) ESDと国際理解教育(2000年代)
2015年以降のSDGs
2015年以降のSDGsと国際理解教育の関係についての4時間以上の学習
第11回 文化の多様性と国際理解教育(1990年代―2000年代) 国連文化と開発に関する世界委員会
文化の多様性に関する世界宣言
持続可能な開発と文化の関係について資料を読み、国連サイトも見て4時間以上学習してくる
第12回 海外の学校教育における国際理解教育のカリキュラムと実践 2000年代のEUにおける教育政策
2000年代のイングランドのカリキュラム
フランス、ドイツ、イギリスの実践例
イングランドのナショナルカリキュラムの指定箇所を4時間以上予習してくる
第13回 多文化共生と学校の役割 多文化共生と学校の役割に関する報道記事、コラムを読んで考える
公開された試験問題に解答できるように復習し、用意する(4時間以上)
やさしい日本語事前課題
第14回 山口県における多文化共生と日本語教育
多文化共生と日本語教育
やさしい日本語を考える
やさしい日本語の事前課題を提出
公開された試験問題への解答に取り組む
以上、4時間以上の学習
第15回 多文化共生と学校の役割 
多文化共生と日本語教育
やさしい日本語の演習
やさしい日本語の事後課題を提出
公開された試験問題に取り組む
以上、4時間以上の学習
第16回 学期末試験 本授業で学んだことを用いて事前に出されていた試験問題に解答する あらかじめ公開された試験問題に時間内に解答できるように準備してくる(4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: --% C: 20% D: --%
成績評価法
学期末の筆記テスト100%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 「国際理解教育」 ISBN
著者名 永井滋郎 出版社 第一学習社 出版年 1989
備考
1990年代以降に関しては授業時に資料を配布する
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
国際理解教育はカリキュラム横断型で学ぶ教育であり、各教科にも関連しています。SDGs、多様な角度から物事を考える能力、多様な他者との共生など、自分が専門とする分野の学習指導要領との関連を探求してください。
キーワード
国際理解教育、ESD、多文化教育、異文化理解
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • 人や国の不平等をなくそう
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
関連科目
国際理解教育論I、異文化学習論、国際理解教育演習
履修条件
連絡先
教育学部C-336研究室
yuri@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
初回授業時に指示

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