タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期後半 金3~4 講義 2.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1022303001 総合的な学習の時間指導法[Teaching Method for Integrated Study(Teaching Method for Integrated Study)] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
藤上 真弓[FUJIKAMI Mayumi]
担当教員[ローマ字表記]
藤上 真弓 [FUJIKAMI Mayumi]
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本授業は、教職経験を有する教員が実務経験を踏まえ実施する実践的な講義となっている。
総合的な学習の時間や総合的な探究の時間の教育理念や教育原理,カリキュラム・マネジメントや単元デザイン・授業デザイン等に必要な視点や方法,考え方等について学ぶとともに,実践化を図っていくための資質や能力を高める講義を行う。
授業の到達目標
総合的な学習の時間・総合的な探究の時間の目標やカリキュラム・マネジメント、「探究」「協働」を具現化するための単元デザイン・授業デザインに必要な視点や方法、考え方について理解し、それらに照らし合わせながら実践事例を分析することができる。また、学校現場の実際の取組に関心をもち、積極的に情報収集した上で、志望する校種で取り組んでいきたい単元や授業の案を考えることができる。
授業計画
【全体】
総合的な学習の時間・総合的な探究の時間の目標を具現化するために必要な視点や方法,考え方等について学ぶとともに,実践化を図っていくための資質や能力を高めるための講義を行う。総合的な学習の時間において主体的・対話的で深い学びを保障するために必要な教師の手立てについて,子どもと教師,社会の求めという視点から考えていく。
(担当形態:単独)  
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 総合的な学習の時間と総合的な探究の時間が果たす役割 自分が経験してきた総合的な学習の時間における学びと目標・教育理念・教育原理を照らし合わせながら総合的な学習の時間や総合的な探究の時間が果たす役割、年間計画作成の重要性について捉える。 ・自分がこれまで受けてきた総合的な学習の時間の課題や成果等についてまとめる(2時間以上)
・事前学習2時間以上
第2回 総合的な学習の時間の歴史
・総合的な学習の時間の趣旨と教育課程上の位置づけ
・総合的な学習の時間と各種調査結果
総合的な学習の時間の意義と教育課程において果たす役割、評価、総合的な学習の時間における主体的・対話的で深い学びの実現などについて、総合的な学習の時間の誕生の経緯やこれまでの歴史、各種調査結果等と関連付けて捉える。 ・単元化してみたい対象について整理する(2時間以上)
・事前学習2時間以上
第3回 総合的な学習の時間・総合的な探究の時間で身に付ける資質・能力とそれを身に付けるための具体的な手立て 思考ツールやワークシートの活用例をもとに、総合的な学習の時間・総合的な探究の時間の学びで身に付ける資質・能力について、各教科で身に付ける資質・能力とも関連付けながら考える。
また、関連を図っていくための年間計画を作成する重要性や探究的な学習の過程を実現するための思考ツールなどの活用の在り方についてとらえる。
・事後学習2時間以上
・事前学習2時間以上(指示は講義内で提示)
第4回 カリキュラム・マネジメントと
単元開発等のポイント
・探究のサイクル
・協働的な学び
・総合的な学習の時間における「深い学び」
・各教科との関連性
・教科を越えて必要となる資質・能力
教材研究に必要な視点や方法,探究的で主体的,協働的な学びを保障するたために必要な単元デザインや手立て等について考える。
総合的な学習の時間・総合的な探究の時間が教育課程において果たす役割について、教科横断的な視点、教科を越えて必要となる資質・能力の育成の視点から捉える。
先進県,先進校の事例(全体計画,年間指導計画等)をもとに,各学校において目標や内容を定める際の考え方や留意点,各教科等との関連の図り方、評価等について捉える。
・事後学習2時間以上
・事前学習2時間以上(指示は講義内で提示)
第5回 探究のサイクルを生み出すための手立て
・質の高い探究
総合的な学習の時間・総合的な探究の時間における評価
探究的な学習を実現するための思いや願いの耕し方、「主体的・対話的で深い学び」を生み出すための手立て(各学校における目標を具現化するための年間計画、各教科等との関連、資質・能力の育成など)などについて、具体的に考える。
見取りの視点をグループモデレーション等の手法を用いて広げたり、見取りの生かし方について考えたりする。
・総合的な学習の時間・総合的な探究の時間のとらえ等に対する自分なりの考えを整理する(事後4時間以上)
第6回 ローカルな課題を取り扱う際のカリキュラム・マネジメントや単元デザイン、授業デザイン 地域に愛着をもつ子どもを育てるために必要なカリキュラム・マネジメントや探究的な学習の過程を実現する単元デザイン、総合的な学習の時間・総合的な探究の時間において身に付けるべき資質・能力を育成するための「主体的・対話的で深い学び」となる授業づくり、評価について考える。 ・事後学習2時間以上
・授業の導入案を考える上での情報を収集する(2時間以上)
第7回 キャリア教育を取り扱う際のカリキュラム・マネジメントや単元デザイン,授業デザイン 発達段階に応じたカリキュラム・マネジメントやや探究的な学習の過程を実現する単元デザイン、総合的な学習の時間・総合的な探究の時間において身に付けるべき資質・能力を育成するための「主体的・対話的で深い学び」となる授業づくり、評価について考える。 ・志望する校種で取り組んでいきたい単元や授業の案を考える(4時間以上)
第8回 総括 総合的な学習の時間・総合的な探究の時間における目標と照らし合わせた指導と評価、実践上の留意点について再確認する。
本講義の学修内容の総括を行う。
・志望する校種の学習指導要領解説総合的な学習(探究)の時間編を読み、深い学びを提供するために必要なポイントについて整理し直す[課題に取り組む](4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 20% C: --% D: --%
成績評価法
授業内レポート、授業外レポート,参加度で評価します。
授業内レポート20%、授業外レポート75%、参加度5%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 小学校学習指導要領(平成29年告示)解説総合的な学習の時間編 ISBN 9784491034683
著者名 文部科学省 [編] 出版社 東洋館出版社 出版年 2018
教科書 書名 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説総合的な学習の時間編 ISBN 9784827815610
著者名 文部科学省 [編] 出版社 東山書房 出版年 2018
教科書 書名 高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説総合的な探究の時間編 ISBN 9784762505362
著者名 文部科学省 [著] 出版社 学校図書 出版年 2019
備考
必要に応じて紹介する
参考書にかかわる情報
参考書 書名 総合的な学習の時間 : 小学校 : プロ教師に学ぶ ISBN 9784491027708
著者名 都留覚編著 ; 藤上真弓著 出版社 東洋館出版社 出版年 2012
参考書 書名 (小学校編)今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開 : 未来社会を切り拓く確かな資質・能力の育成に向けた探究的な学習の充実とカリキュラム・マネジメントの実現 ISBN 9784908007354
著者名 文部科学省 [編] 出版社 アイフィス 出版年 2021
参考書 書名 (中学校編)今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開 ISBN 9784908007378
著者名 文部科学省 [編] 出版社 アイフィス 出版年 2022
参考書 書名 (高等学校編)今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開 ISBN 9784908007392
著者名 文部科学省 [編] 出版社 アイフィス 出版年 2023
参考書 書名 「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料(小学校) ISBN 9784491041315
著者名 国立教育政策研究所教育課程研究センター [編] 出版社 東洋館出版社 出版年 2020
備考
講義内で適宜紹介する
メッセージ
自己の生き方について考えていくための資質・能力を育成することを目指す総合的な学習の時間・総合的な探究の時間は,子どもたちの「生きる力」に直結します。この時間が本質的なものになるためには何が必要か,共に考えていきましょう。
キーワード
実務家教員,探究的な学習,探究,主体的・協働的な学び,自己の生き方,横断的・総合的な学習,思考ツール
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 働きがいも経済成長も
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
関連科目
総合学習開発演習,教科教育法生活,初等科生活
履修条件
連絡先
藤上真弓(A205)
fujikami@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
木曜日の午後、その他学生の都合に合わせて、研究室にて相談を受け付ける。
(会議などで不在の時もあるかもしれないため、メールにて事前に連絡をしてもらえると、対応ができる。)
メールでも対応する。

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