開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期前半
金9~10
講義
4.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1022306002
知的障害心理学[Psychology of Intellectual Disability]
日本語
1
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
松岡 勝彦[MATSUOKA Katsuhiko]
ー
担当教員[ローマ字表記]
松岡 勝彦 [MATSUOKA Katsuhiko]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
知的障害のある児童生徒への指導に有効な心理学(応用行動分析学)の基礎について学んだ後、知的障害・自閉スペクトラム症を中心に、障害のある児童生徒の行動特性や心理的特徴について取り上げる。さらに、主として知的障害・自閉スペクトラム症のある児童生徒が示す行動問題の分析および具体的な指導介入ならびに効果検証等について、心理学の立場から解説する。この講義は1単位(8回)である。 毎回の授業は、スライド資料の解説、映像資料の視聴と補足説明、受講生によるグループワーク、ディスカッション・ディベート、プレゼンテーション、長期研修派遣教員(現職教員)からの関連コメント、まとめの解説などから構成される。
授業の到達目標
知的障害・自閉スペクトラム症をはじめ障害のある児童生徒を指導を行う上で必要なアセスメント方法および指導介入方法ならびに効果評価方法を考え出すことができる。
授業計画
【全体】
応用行動分析の基礎について解説した後、特別支援教育を支える上できわめて有効な心理学(応用行動分析学を含む)の基礎について解説する。次に、知的障害・自閉スペクトラム症を中心に、さまざまな障害について取り上げる。最後に、これらを踏まえた上で、知的障害・自閉スペクトラム症等の障害のある児童生徒がしばしば示す、他害行動、自傷行動、逸脱行動、離席・徘徊行動などの行動問題に対する具体的アセスメント方法、指導介入方法、効果検証法、指導上の留意点等について検討する。なお、授業の担当形態は単独である。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
応用行動分析学(心理学)の基礎(1)
知的障害や自閉スペクトラム症の状態や特性及び心身の発達段階等を踏まえ、育成を目指す資質・能力を明確にした指導目標(行動目標)の設定の仕方等について解説する(行動的な物の見方、応用行動分析学の特徴、行動目標の設定、ABC分析、その他)。
配布した講義資料を参照し、復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。
タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、知的障害・自閉スペクトラム症等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第2回
応用行動分析学(心理学)の基礎(2)
知的障害や自閉スペクトラム症の状態や特性及び心身の発達段階等を踏まえ、よりよい指導のある方や効果評価法等について解説する(正の強化と負の強化、適切な行動に関する正の強化による指導法、消去、消去抵抗とバースト、その他)。
配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。
タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、知的障害・自閉スペクトラム症等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第3回
知的障害の理解と指導(1)
知的障害の状態や特性及び心身の発達段階等を踏まえたうえで自立活動を含む様々な教育活動場面における指導上の配慮事項について解説する。ここでは、知的障害の定義、行動特徴や心理的特徴、指導上の配慮事項(例えば、知的障害のある児童に対する上手な指示の出し方等)について具体例を挙げながら解説する(知的障害の定義、知的障害の特徴や症状、知的障害への教育的対応、ダウン症の特徴や症状、その他)。
配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。
タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、知的障害・自閉スペクトラム症等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第4回
知的障害の理解と指導(2)
知的障害の状態や特性及び心身の発達段階等を踏まえたうえで自立活動を含む様々な具体的教育活動場面を想定し、学習に見通しを持たせるための環境整備、充実感や達成感を得られるような工夫の仕方について解説する(知的能力障害等のある子どもの特徴と指導上の配慮事項、その他)。
配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。
タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、知的障害・自閉スペクトラム症等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第5回
自閉スペクトラム症の理解と対応(1)
自閉スペクトラム症の状態や特性及び心身の発達段階等を踏まえたうえで自立活動を含む具体的な教育活動場面における指導上の配慮事項について検討する。ここでは、自閉スペクトラム症の定義、行動特徴や心理的特徴、指導上の配慮事項(自閉スペクトラム症の定義、自閉スペクトラム症の特徴や症状、自閉スペクトラム症への教育的対応、その他)について具体例を挙げながら解説する。
配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。
タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、知的障害・自閉スペクトラム症等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第6回
自閉スペクトラム症の理解と対応(2)
自閉スペクトラム症の状態や特性及び心身の発達段階等を踏まえたうえで自立活動を含む具体的な教育活動場面を想定し、学習に見通しを持たせるための環境整備、充実感や達成感を得られるような工夫の仕方について解説する(自閉スペクトラム症等のある子どもの特徴と指導上の配慮事項、その他)。
配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。
タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、知的障害・自閉スペクトラム症等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第7回
行動問題の理解と対応
知的障害や自閉スペクトラム症のある児童生徒の示す行動上の問題の理解および指導法ならびに効果評価の方法について応用行動分析学(心理学)の立場から解説する(上手な褒め方・叱り方、行動問題の理解と対応=第1水準:分化強化法、第2水準:消去法、第3水準:タイムアウト法、レスポンスコスト法、第4水準:回復過剰修正法、嫌悪刺激提示法、その他)
配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。
タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、知的障害・自閉スペクトラム症等の障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加える。ペアワーク/グループワーク/ディスカッションを実施する。
第8回
総まとめ・今後の課題と展望
特別支援教育/知的障害教育/自閉症教育の総まとめ・今後の課題と展望についてまとめる。
期末レポート課題を提示する(4時間以上)。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 15% B: 15% C: --% D: 10%
成績評価法
グループワーク、ディスカッション・ディベートへの参加の様子5%、期末レポート95%
教科書にかかわる情報
備考
教科書は使用せず、配付資料および映像資料ならびに長期研修派遣教員(現職教員)による話題提供等を通して、授業を進めます。
参考書にかかわる情報
備考
応用行動分析で特別支援教育が変わる,山本淳一ほか,図書文化,2005年
メッセージ
可能な限り、受講生同士によるグループワーク、ディスカッション・ディベート、プレゼンテーション、映像資料の視聴時間を設定します。
キーワード
特別支援教育 応用行動分析 指導方法
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
重複障害教育総論、特別支援教育心理学演習
履修条件
連絡先
松岡勝彦
083-933-5437
kmatsu@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月曜日 17:50~19:20
上記以外でもメールで適宜受け付けます
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