タイトル

開講年度 開講学部等
2025 教育学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期後半 水3~4 その他  
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1022306003 知的障害生理・病理学[Physiology and Pathology of Intellectual Disability] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
須藤 邦彦[SUTOH Kunihiko]
担当教員[ローマ字表記]
須藤 邦彦 [SUTOH Kunihiko], 山本 直樹 [YAMAMOTO Naoki], 樋口 尚子 [HIGUCHI Naoko], 岡田 菜穂子 [OKADA Nahoko], 福江 宣子, 永尾 優子
特定科目区分   対象学生   対象年次 1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
知的障害(健康と疾病および障害)を理解するために、生理学および病理学や遺伝学の基礎知識、知的障害を合併する疾患、さらにそれら障害の支援等を学習する。授業は水曜日2コマ目を当てる。主要テーマを各教官が分担し、高校時代に生物学・化学を選択していない学生にも理解できるように配慮する。実務経験のある教官が、修学支援コーディネートの演習を担当する。小テスト・レポートを適宜実施し、受講学生の理解度の判定材料とする。全講義終了後に期末試験を実施する。成績はこれら小試験・レポート・期末試験で判定する。
授業の到達目標
医学的な面(生理学および病理学や遺伝学の基礎)から“障害”を学び、(知的)障害児が学習や行動に困難さを伴う状況・状態について説明できる。また、知的障害を合併する代表的な疾患と社会的障壁、障害に対する合理的配慮等を知ることで支援につなげることができる。
授業計画
【全体】
1)講義及びディスカッションを通して(知的)障害児の生理・病理・病態・対応について学修し、個に応じた教育の望ましいあり方、修学支援等について学習する。
2)授業は複数の教官がそれぞれの立場から担当する。
3)小テスト・レポートも適宜実施する。
4)第7週目にはコーディネートの演習も予定している。
5)第4クォーターの水曜日2コマ目で開講する。
6)当シリーズは講義7回+期末試験1回の計8週での設定とする。
【担当形態:オムニバス】
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 【担当:山本直樹】障害に関する総論・概論 【対面で実施する】
医学的視点からみた障害の概念
個人的要因と社会的要因 など
配布する講義資料や参考書を参照し、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第2回 【担当:福江宣子】障害・疾病と遺伝の基礎 【対面で実施する】
遺伝および遺伝性疾患
染色体異常 など
配布する講義資料や参考書を参照し、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第3回 【担当:永尾優子】知的障害の分類と原因、症状、対応 【対面で実施する】
知的障害の定義・検査・分類・原因・症状・対応 など
配布する講義資料や参考書を参照し、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第4回 【担当:樋口尚子】知的障害を合併する疾患(1) 【対面で実施する】
ダウン症
てんかん など
配布する講義資料や参考書を参照し、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第5回 【担当:須藤邦彦】知的障害を合併する疾患(2) 【対面で実施する】
自閉性障害
発達障害 など
配布する講義資料や参考書を参照し、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第6回 【担当:岡田菜穂子】社会的障壁の除去と合理的配慮 【対面で実施する】
障害者差別解消法
合理的配慮
修学支援
配布する講義資料や参考書を参照し、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第7回 【担当:岡田菜穂子】本人と保護者へのカウンセリング・コンサルテーション 【対面で実施する】
修学支援のニーズと支援
支援のコーディネート
配布する講義資料や参考書を参照し、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第8回 総括と期末試験 【対面で実施する】
原則として選択式
配布した講義資料をきちんと復習をしておく。(学修時間の目安4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
定期試験70%、小テスト・授業内レポート10%、宿題・授業外レポート10%、演習10%
なお、授業総数の3分の1以上を欠席した場合は欠格となる
教科書にかかわる情報
備考
授業内で適宜配付する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 自閉症教育基本用語事典 ISBN 9784761407483
著者名 小林重雄 監修 出版社 学苑社 出版年 2012
参考書 書名 自閉症 その本体、診断および治療 ISBN 4821066998
著者名 出版社 日本科学文化社 出版年 1994
参考書 書名 実践みんなの特別支援教育 2021年5月号 自己理解・他者理解を育てる授業づくり ISBN 01053857
著者名 出版社 学研教育みらい 出版年 2021
参考書 書名 実践障害児教育 2019年12月号 特別支援教育を「知る」から「わかる」へ ISBN 02850788
著者名 出版社 学研プラス 出版年 2019
参考書 書名 障害受容からの自由―あなたのあるがままに ISBN 9784908083075
著者名 田島明子 編 出版社 シービーアール 出版年 2015
備考
6)「特別支援教育におけるICFの活用Part3」ジアース教育新社、独立行政法人国立特別支援教育総合研究所、2013
7)「DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル」米国精神神経学会、医学書院、2014
8)「発達障害児の病理と心理〔改訂版〕」黒田吉孝・小松秀茂 編、培風館、2005
9)「知的障害児の特別支援教育入門」阿部芳久、日本文化科学社、2006
10)「ダウン症の歴史」デイヴィット・ライト、明石書店、2015
11)「てんかん発作ーこうすればだいじょうぶ」川崎 淳、日本てんかん協会、2021
12)「遺伝医学やさしい系統講義」福島義光、メディカル・サイエンス・インターナショナル、2013
13)「知的障害教育総論 新訂」太田俊己ら、放送大学教育振興会、2015
http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H28/kyouyou/C/sinri/1529048.html#syllabus
14)「特別支援教育総論」拓殖雅義ら、放送大学教育振興会、2015
http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H28/kyouyou/C/sinri/1529030.html
15)「特別支援教育基礎論」安藤隆男ら、放送大学教育振興会、2015
http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H28/kyouyou/C/sinri/1529021.html
16)内閣府「障害を理由とする差別の解消の推進」
https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai.html
17)日本学生支援機構「障害のある学生の修学支援に関する実態調査」
https://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_shogai_syugaku/index.html
メッセージ
障害児教育学生ならびに教免取得予定者では必修科目であるが、大学院生・研究生・他学部生を含めて希望者は受講可能である。
教師力向上プログラム受講者は、早めにスケジュールを確認し、本講義・試験との重複を極力避けること。万一、重複が避けられない場合は、早めに連絡担当教員(須藤)まで連絡すること。
キーワード
障害、生理学、病理学、遺伝、ダウン症、てんかん、自閉性障害、発達障害、修学支援、合理的配慮、カウンセリング、コンサルテーション、リエゾン
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • 人や国の不平等をなくそう
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
関連科目
特別支援教育総論、重複障害教育総論
履修条件
連絡先
教育学部特別支援教育講座 須藤邦彦:090-9805-0028、suto@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
メールにて随時受け付けます。

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