開講年度
開講学部等
2025
教育学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
月9~10
その他
9.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1022306005
特別支援教育心理学演習[Seminar on Special-Needs Psychology Education]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
松岡 勝彦[MATSUOKA Katsuhiko]
ー
担当教員[ローマ字表記]
松岡 勝彦 [MATSUOKA Katsuhiko]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
発達障害等の障害のある幼児児童生徒が示すさまざまな行動問題(自傷行動、他害行動、逸脱行動など)について、アセスメント、指導・支援の方法、効果検証のプロセスを追いながら、できるだけ多くの事例検討を行う。また、特別支援学校および福祉施設における指導・支援のあり方、合理的配慮の概要と実際、ASDを含む障害の理解啓発に関しては映像資料を用いながら紹介する予定である。さらに、受講する現職教員には「教育現場のいま」について情報提供を行ってもらい、その他の受講生は教育現場における最新の情報についての知識を得る。
授業の到達目標
行動問題を含んださまざまな課題を抱える発達障害等のある人たちについて、標的行動をアセスメントし、その結果に基づき、どのような指導プログラムが有効か基本的なアイディアを考え出すことができる。
授業計画
【全体】
(1)応用行動分析学の基礎、(2)応用行動分析学に基づく指導事例、(3)発達障害のある幼児児童生徒の特性、(4)発達障害のある幼児児童生徒に対する指導のあり方、以上について検討する。なお、その際にはなるべく多くのケーススタディを取り上げ、ボランティア、家庭教師、教育実習等において、発達障害のある児童生徒と触れ合った経験のある受講生に、こういった児童生徒とのかかわり方についてイメージしやすいよう工夫する。プレゼンテーション中心の授業の場合は、受講生によるプレゼンテーション、質疑応答、長期研修派遣教員(現職教員)からの関連話題提供、授業担当者からの解説を行う。映像資料解説及び関連する話題提供中心の授業の場合は、映像資料の視聴と解説、関連する話題提供、まとめを行ったうえで、小レポートを課す。なお、授業の担当形態は単独である。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション、授業概要の説明
テキストの構成及びポイントについての説明
配布したテキストを参照し、復習を行う(2時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。
タイムスケジュールを視覚的に提示する。
第2回
プレゼンテーション・グループ等決定
テキストの概要把握、グループ決定、プレゼンテーション日時および事例の決定
配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(各1時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。
タイムスケジュールを視覚的に提示する。
第3回
合理的配慮(映像資料の視聴および解説ならびに関連する話題提供)
合理的配慮の概要と学校で出来る具体的な配慮例(映像資料に基づく解説を予定)
当授業に関する小レポート課題(1)提示(作成時間4時間程度)
タイムスケジュールを提示する。また、障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加え、補足説明も行う。
第4回
行動問題を示すケース検討1・2
自傷行動、不適切な排泄行動、その他のいわゆる「行動問題」を示すケースの実践的事例検討
配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(各1時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。
タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、プレゼンテーションについてもPowerPointを中心に視覚(聴覚)的に行う。
第5回
行動問題を示すケース検討3・4
授業逸脱行動、指示を拒否する行動、その他のいわゆる「行動問題」を示すケースの実践的事例検討
配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(各1時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。
タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、プレゼンテーションについてもPowerPointを中心に視覚(聴覚)的に行う。
第6回
特別支援学校における指導・支援の実際(映像資料の視聴および解説ならびに関連する話題提供)
特別支援学校における指導・支援の実際(映像資料に基づく解説)
当授業に関する小レポート課題(2)提示(作成時間4時間程度)
タイムスケジュールを提示する。また、障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加え、補足説明も行う。
第7回
行動問題を示すケース検討5・6
爪かみ行動、離脱・逃走行動、その他のいわゆる「行動問題」を示すケースの実践的事例検討
配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(各1時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。
タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、プレゼンテーションについてもPowerPointを中心に視覚(聴覚)的に行う。
第8回
行動問題を示すケース検討7・8
自傷行動、他害行動、その他のいわゆる「行動問題」を示すケースの実践的事例検討
配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(各1時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。
タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、プレゼンテーションについてもPowerPointを中心に視覚(聴覚)的に行う。
第9回
福祉施設における支援の実際(映像資料の視聴および解説ならびに関連する話題提供)
福祉施設における支援の実際(映像資料に基づく解説を予定)
当授業に関する小レポート課題(3)提示(作成時間4時間程度)
タイムスケジュールを提示する。また、障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加え、補足説明も行う。
第10回
行動問題を示すケース検討9・10
脅迫的行動、離席行動、その他のいわゆる「行動問題」を示すケースの実践的事例検討
配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(各1時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。
タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、プレゼンテーションについてもPowerPointを中心に視覚(聴覚)的に行う。
第11回
行動問題を示すケース検討11・12
自傷、他害、逸脱、逃走、その他のいわゆる「行動問題」を示すケースの実践的事例検討。
配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(各1時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。
タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、プレゼンテーションについてもPowerPointを中心に視覚(聴覚)的に行う。
第12回
行動問題を示すケース検討13・14
暴言、暴力、離席、不規則発言、爪噛み、その他のいわゆる「行動問題」を示すケースの実践的事例検討。
配布した講義資料を参照し、準備学習と復習を行う(各1時間程度)。その上で、学習した内容についてボランティア等で応用を試みる(2時間程度)。
タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、プレゼンテーションについてもPowerPointを中心に視覚(聴覚)的に行う。
第13回
ASDを含む障害の理解(1)(映像資料の視聴および解説ならびに関連する話題提供)
ASDを含む障害の理解啓発(映像資料に基づく解説)の前編
当授業に関する小レポート課題(4)提示(作成時間4時間程度)
タイムスケジュールを提示する。また、障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加え、補足説明も行う。
第14回
ASDを含む障害の理解(2)(映像資料の視聴および解説ならびに関連する話題提供)
ASDを含む障害の理解啓発(映像資料に基づく解説)の後編-特典映像を含む-
当授業に関する小レポート課題(4)提示(作成時間4時間程度)
タイムスケジュールを提示する。また、障害のある児童生徒に関する映像(動画)資料を視聴しながら解説を加え、補足説明も行う。
第15回
ケース検討のまとめ
これまでに取り扱ったケースについて、アセスメント、指導方法、効果評価等ついて、また、合理的配慮、特別支援学校および福祉施設における指導・支援の実際、ASD等の障害の理解啓発に関する総まとめを行う。
ケース検討や映像資料のまとめについて期末レポート課題を提示する(4時間以上)。
タイムスケジュールを視覚的に提示する。また、プレゼンテーションについてもPowerPointを中心に視覚(聴覚)的に行う。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 30% B: 10% C: 30% D: 20%
成績評価法
プレゼンテーション10%、小レポート20%、期末レポート70%
教科書にかかわる情報
備考
8つの視点でうまくいく!発達障害のある子のABAケーススタディ-アセスメントからアプローチへつなぐコツ-.井上雅彦・平澤紀子・小笠原恵(編著),中央法規.
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
プレゼンテーション中心の授業においては、受講生によるプレゼンテーション、質疑応答、長期研修派遣教員(現職教員)からの関連話題提供、授業担当者からの解説を行います。映像資料解説及び関連する話題提供中心の授業の場合(現時点では5回程度を予定)は、映像資料の視聴、解説、関連する話題提供、まとめを行ったうえで、小レポートを課します。
キーワード
知的障害、ADHD、ASD、聴覚障害、肢体不自由、応用行動分析、行動問題、アセスメント、実践的指導方法、教育現場の実情
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
LD等教育総論 重複障害教育総論 知的障害心理学
履修条件
連絡先
松岡勝彦 kmatsu@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月曜日 17:50~19:20
上記以外でもメールで適宜受け付けます。
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