タイトル

開講年度 開講学部等
2025 経済学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 月5~6   4.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1031110014 地域福祉社会学[Sociology of Community Welfare] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
鍋山 祥子[NABEYAMA Shoko]
担当教員[ローマ字表記]
鍋山 祥子 [NABEYAMA Shoko]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
 地域社会と福祉の関わりについて、高齢者福祉をテーマに考えていく。マスコミによって連日のように「高齢化の危機」が叫ばれている。では一体、高齢化とはわれわれの社会にどのような変化をもたらすのだろうか。
 本講義では、高齢者のおかれている現状とこれまでの日本の高齢者福祉政策の変遷とを明らかにし、今後「いかなる超高齢社会が目指されているのか」について考察を進める。その際、地域社会の役割変化に着目し、新たなコミュニティのあり方を考える。また、ジェンダー視点を有効な分析手段として使用するため、ジェンダー概念についても詳しく講義する。
授業の到達目標
福祉国家の成り立ちについて理解する。福祉の担い手としての国・市場・家族・地域の特徴を理解する。社会制度や歴史の理解だけではなく、当時の社会的背景を深く知る。社会の高齢化をみずからの問題として関心を持ち、自分に何ができるのかという視点で考える。自分が生きていく社会の問題として、他人事ではなく、自分事として「高齢化」を捉える。知識を身につけたうえで、みずから考察し、自分の意見を表現できるようになる。
授業計画
【全体】
 高齢化の状況・高齢者の生活・社会福祉の概念・福祉国家の成立・近代社会と高齢者観(尊厳死にみる個人と共同体)・日本における高齢者福祉の変遷・地域福祉の展開と動向・高齢者福祉と家族機能・高齢者福祉におけるNPO・高齢者介護とジェンダー・ボランティアと地域福祉・福祉ミックス論・公的介護保険制度・比較福祉国家論などのテーマを毎回設定する。
 授業では、統計データの提示によって状況の理解を促したり、視覚メディアも利用しながら思考を深めてもらう。
*状況により、授業や試験等の実施形態を変更する場合があります。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 高齢化の状況 日本の高齢化状況を説明する 授業計画に沿って、予習を1時間、復習1時間をおこなう
第2回 高齢化の要因 なぜ、日本の高齢化が急速に進んでいるのかについて要因を説明する 授業計画に沿って、予習を1時間、復習1時間をおこなう
第3回 高齢者の生活:家族 高齢者の生活を暮らしや家族の側面から説明をする 授業計画に沿って、予習を1時間、復習1時間をおこなう
第4回 高齢者の生活:健康 高齢者の生活を健康の側面から説明をする 授業計画に沿って、予習を1時間、復習1時間をおこなう
第5回 高齢者の生活:経済 高齢者の生活を経済的な側面から説明をする 授業計画に沿って、予習を1時間、復習1時間をおこなう
第6回 認知症とグループホーム 認知症とはどのような症状か、また、治療に有効だとされているグループホームについて説明をする 授業計画に沿って、予習を1時間、復習1時間をおこなう
第7回 アクティブラーニング グループを作り、話し合う 授業計画に沿って、予習を1時間、復習1時間をおこなう
第8回 福祉国家の成立 世界的に福祉国家が成立した経緯を説明する 授業計画に沿って、予習を1時間、復習1時間をおこなう
第9回 高齢者福祉の始まりと在宅福祉 日本における高齢者福祉制度の成り立ちを説明する 授業計画に沿って、予習を1時間、復習1時間をおこなう
第10回 日本型福祉社会 日本型福祉社会について説明する 授業計画に沿って、予習を1時間、復習1時間をおこなう
第11回 家族介護神話 家族による高齢者介護は現代的な事象だという説明をする 授業計画に沿って、予習を1時間、復習1時間をおこなう
第12回 民間活力の導入とNPO法人 日本の高齢者ケアに民間活力が導入された背景を説明する 授業計画に沿って、予習を1時間、復習1時間をおこなう
第13回 アクティブラーニング グループを作り、話し合う 授業計画に沿って、予習を1時間、復習1時間をおこなう
第14回 福祉ミックスと地域力 福祉ミックスについて、国・企業・NPO・地縁血縁による福祉の特徴を説明する 授業計画に沿って、予習を1時間、復習1時間をおこなう
第15回 公的介護保険 公的介護保険についての説明をする 授業計画に沿って、予習を1時間、復習1時間をおこなう
第16回 期末試験 期末試験 試験勉強(学修時間の目安:6時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 30% C: 10% D: --%
成績評価法
授業ごとの理解度テストの点数と学期末の筆記テストで評価します。
理解度テスト:30%、学期末の筆記テスト:70%
教科書にかかわる情報
備考
特定のテキストは使用せず、必要なデータ等についてはコピーを配布したり、授業内でスクリーン投影する。
参考書にかかわる情報
備考
授業テーマに沿って、理解を深めるのに適した文献を随時提示する。
メッセージ
社会の高齢化を「自分の問題」として、当事者意識を持ちながら受講をしてもらうことが重要です。
キーワード
超高齢社会・地域福祉・介護・高齢者福祉・ジェンダー
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
ジェンダー論・社会学
履修条件
連絡先
Eメール:nabeyama@山口大学
オフィスアワー
水曜日11:00~13:30

ページの先頭へ