タイトル

開講年度 開講学部等
2025 経済学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 水3~4    
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1031110016 医療福祉経済論[Healthcare and Welfare Economics] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
角田 由佳[TSUNODA Yuka]
担当教員[ローマ字表記]
角田 由佳 [TSUNODA Yuka]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
 日本では少子高齢社会が急速に深化するなかで、医療や介護を必要とする高齢者が急増している。一方で、伸び悩む経済成長や就業構造の変化は、医療や介護を必要とする者たちに対してどのように、そしてどれだけ支えることができるのかという問題の解を複雑にする。
 本科目は、日本における医療保障・社会福祉政策が今後どう進んでいくのか、そしてどう進めばよいのかを考えるために必要となる経済および政策の基礎を学ぶものである。
授業の到達目標
日本の医療保障・福祉政策についてしくみを理解し、現在の問題点を検討できる。医療保障・福祉政策を議論するための経済理論の基礎を理解する。授業内容やレポート課題を通じて、社会的に議論されている医療保障・福祉政策の問題点や今後の課題について検討できる。配布資料に基づいて記述するだけでなく、重要なポイントについて自ら記述できる。授業内レポートにおいて、論理的な文章を執筆するとともに、自身の見解を述べられるようにする。医療保障・福祉問題について、新聞等で最近の情報を得るように心がける。
授業計画
【全体】
 パワーポイントを使用しながら講義する。教科書は特に指定せず、講義資料を準備したり(事前に就学支援システムの「講義資料」で掲示する予定)、適宜参考資料を提示する。
 医療や看護、介護といったサービスが、なぜ他の商品と同じように自由に価格を設定して売買することができないのか。医療・看護や介護サービスを必要とする消費者に適切にサービスが行き届くためには、どのような政策が効果的なのか。政策を運営するための財源は現在、どのように調達され、いかなる問題が生じているのか。これらのテーマをもとに、講義を進めていく予定である。
 第1回目から対面での授業を予定している。ただし、状況により授業また試験等の実施形態を変更する場合がある。
 
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 イントロダクション 本授業の進め方をはじめ、日本の医療保障・福祉を取り巻く環境について紹介する。 日ごろから、医療保障・福祉問題について、新聞等で情報を得るように心がけること(1時間以上)。
第2回 日本の医療保障・福祉政策の仕組みⅠ 日本の医療保障・福祉の政策展開について 授業内容について復習し、疑問点があれば整理しておくこと(1時間以上)。
第3回 日本の医療保障・福祉政策の仕組みⅡ 日本の医療保障・福祉政策の最近の動向について 授業内容について復習し、疑問点があれば整理しておくこと(1時間以上)。
第4回 日本の医療福祉をとりまく環境についてⅠ 医療福祉ニーズを持つ消費者側の状況について 授業内容について復習し、疑問点があれば整理しておくこと(1時間以上)。
第5回 日本の医療福祉をとりまく環境についてⅡ 日本の医療福祉を支える経済基盤について 授業内容について復習し、疑問点があれば整理しておくこと(1時間以上)。
第6回 医療の特殊性と政策介入の意味Ⅰ サービス一般の特性と医療サービスの特殊性 授業内容について復習し、疑問点があれば整理しておくこと(1時間以上)。
第7回 医療の特殊性と政策介入の意味Ⅱ 医療サービスの特殊性ゆえに必要な政策介入 授業内容について復習し、疑問点があれば整理しておくこと(1時間以上)。
第8回 医療福祉サービスの需要について サービス一般の需要と医療サービスの需要 授業内容について復習し、疑問点があれば整理しておくこと(1時間以上)
第9回 医療福祉サービスの供給とその問題:医療についてⅠ 医師の労働力不足と偏在 授業内容について復習し、疑問点があれば整理しておくこと(1時間以上)。
第10回 医療福祉サービスの供給とその問題:医療についてⅡ 看護における2つの生産性 授業内容について復習し、疑問点があれば整理しておくこと(1時間以上)。
第11回 医療福祉サービスの供給とその問題:医療についてⅢ 看護師の技能評価と診療報酬制度 授業内容について復習し、疑問点があれば整理しておくこと(1時間以上)。
第12回 医療福祉サービスの供給とその問題:介護についてⅠ 介護サービスの供給体制について 授業内容について復習し、疑問点があれば整理しておくこと(1時間以上)。
第13回 医療福祉サービスの供給とその問題:介護についてⅡ 介護労働者の不足問題 授業内容について復習し、疑問点があれば整理しておくこと(1時間以上)。
第14回 医療福祉サービスの供給とその問題:介護についてⅢ 介護サービス分野において生産性を上げるための取り組み 授業内容について復習し、疑問点があれば整理しておくこと(1時間以上)。
第15回 総括 これまでの授業内容の総括 試験に向けて、これまでの授業内容を復習し、疑問点が無いようにしておくこと(2時間以上)。
第16回 期末試験(実施予定) 本科目の全授業内容について試験を実施予定
(但し、状況によっては期末試験を行わない可能性がある)。
第15週迄の授業内容を、講義資料をもとに十分に復習すること(10時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
 定期試験(直筆ノートや講義資料の持込可の予定)による評価が最も大きなウエイトを占める。ただし、教科書を用いた講義ではないため、出席して授業に参加した方が講義内容への理解は深まる。また授業内容を踏まえた上で、医療・福祉問題を扱っている新聞記事等を用いながら小論文(レポート)の執筆を授業内で求めることがある(回数は未定)。評価のウエイトは、定期試験、授業内の小論文の順に、70%、30%の予定である。
 なお状況により、試験の実施方法も含め、成績評価方法等を変更する場合がある。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 特に指定はない ISBN
著者名 出版社 出版年
備考
第1回目の講義の際に説明する。講義資料を準備する予定である。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 特に指定するものはない ISBN
著者名 出版社 出版年
備考
参考図書や資料等は、講義中に適宜、提示したり配布等、行う予定である。
メッセージ
 この講義を受講することで、日ごろ耳にする医療や福祉のニュース等情報について、高齢者やその家族だけでなく、若い学生の皆さんにも深い関わりがあることを知ってもらえるとうれしく思います。
 なお本授業は対面で行う予定です。しかし状況により、授業実施方法や成績評価方法等を変更する可能性がありますので、就学支援システムを通じて送るメッセージに注意しておいてください。
キーワード
医療、看護、介護、社会保障、市場のメカニズム、資源配分の効率性・公平性
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • すべての人に健康と福祉を
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
関連科目
医療福祉事情と経済
履修条件
連絡先
研究室はA棟411号室(内線5551)、メールアドレスはytsunoda@yamaguchi-u.ac.jp です。
オフィスアワー
火曜日(12:10~13:00)、水曜日(12:10~13:00)
*可能な限り事前にメール等で連絡してください。

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