タイトル

開講年度 開講学部等
2025 経済学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 月5~6    
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1031110018 日本経済史総論[General Economic History of Japan] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
木部 和昭[KIBE Kazuaki]
担当教員[ローマ字表記]
木部 和昭 [KIBE Kazuaki]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本講義では、明治維新以降の近代日本経済史の概要を取り扱う。近代日本は、幕末の開国により世界資本主義体制の下に強制的に編入され、「後進資本主義国」として出発することになった。その日本が、産業革命を成功させ、経済的発展を成し遂げた事実は周知の事実である。本講義では、そうした近代日本の経済発展のプロセスを具体的に明らかにするとともに、資本主義社会の形成過程や特質、その将来像についても検討していく。
授業の到達目標
資本主義社会の歴史的特徴、日本における資本主義社会の発展のプロセスについて理解し説明できる。日本が資本主義経済を発展させることに成功できた要因について考察することができる。日本経済の歴史を学ぶことを通じて、現代の経済社会を分析するのに必要な幅広い視野を養う。日本経済の歴史を通じて、現在および未来の日本経済のあり方を構想することができる。講義の内容を的確に論述できる。
授業計画
【全体】
1,配布プリント・資料をもとにした講義形式で授業を進める。
2,資本主義社会の成立と展開について、一般的な流れを概観する。
3,それをふまえた上で、日本ではどの様に資本主義社会が成立し展開していったのかを、時代を追って具体的に解明していく。
4,日本の資本主義社会の特質について考察する。
5,日本資本主義論争など、日本経済史に関する諸学説、あるいは近年の新視点を紹介する。

項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 近代日本経済史の課題・経済史の基本概念(1) 導入・近代日本経済史の課題 ノート整理・復習 (学修時間の目安 2時間以上)
第2回 近代日本経済史の課題・経済史の基本概念(2) 資本主義社会の歴史的特徴 ノート整理・復習 (学修時間の目安 2時間以上)
第3回 資本主義社会の形成(1) 資本主義社会の特徴 ノート整理・復習 (学修時間の目安 2時間以上)
第4回 資本主義社会の形成(2) 資本主義社会の形成過程 ノート整理・復習 (学修時間の目安 2時間以上)
第5回 明治維新と資本主義社会の成立(1)前半 開国・開港と幕藩体制の動揺 ノート整理・復習 (学修時間の目安 2時間以上)

第6回 明治維新と資本主義社会の成立(1)後半 明治維新とその性格 ノート整理・復習
宿題:小レポート(1)
(学修時間の目安 4時間以上)
第7回 明治維新と資本主義社会の成立(2)前半 殖産興業政策とその行方 ノート整理・復習 (学修時間の目安 2時間以上)
第8回 明治維新と資本主義社会の成立(2)後半 松方財政と資本主義社会の確立 ノート整理・復習 (学修時間の目安 2時間以上)
第9回 資本主義社会の展開~産業革命~(1) 資本主義社会と産業革命 ノート整理・復習 (学修時間の目安 2時間以上)
第10回 資本主義社会の展開~産業革命~(2) 日本の産業革命(1) ノート整理・復習 (学修時間の目安 2時間以上)
第11回 資本主義社会の展開~産業革命~(3) 日本の産業革命(2) ノート整理・復習 (学修時間の目安 2時間以上)
第12回 資本主義社会の変容(1) 独占資本主義の出現と帝国主義 ノート整理・復習 (学修時間の目安 2時間以上)
第13回 資本主義社会の変容(2) 資本主義体制の行き詰まりと社会主義の台頭 ノート整理・復習
宿題:小レポート(2)
(学修時間の目安 4時間以上)
第14回 資本主義社会の変容(3) 20世紀型資本主義の登場 ノート整理・復習 (学修時間の目安 2時間以上)
第15回 資本主義社会の未来
21世紀における資本主義社会の未来(総括) ノート整理・復習 (学修時間の目安 2時間以上)
第16回 期末試験
論述試験(持ち込み不可)
試験につき特になし
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
学期末試験は論述形式(持ち込み不可)。
毎回、質問・感想を記入する受講票を配布する。また、講義中、2回の小レポートを宿題として課す。
期末試験65%、小レポート20%、受講票15% により成績を評価する。3分の1(5回)以上欠席すると不合格となる。やむを得ない理由による欠席は、直接申し出ること。
教科書にかかわる情報
備考
テキストは特に指定しない。単元毎に、レジュメおよび資料プリントを配布する。レジュメと資料は修学支援システムを通じて配付する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 概説日本経済史 近現代[第4版] ISBN 9784130421539
著者名 三和良一・三和元 出版社 東京大学出版会 出版年 2021
参考書 書名 日本資本主義百年の歩み ISBN 4130421212
著者名 大石嘉一郎 出版社 東京大学出版会 出版年 2005
参考書 書名 経済史入門(日経文庫) ISBN 4532108888
著者名 川勝平太 出版社 日本経済新聞社 出版年 2003
備考
この他の参考文献は、授業中、適宜紹介する。
メッセージ
講義に関する連絡は修学支援システムのメッセージ機能を通じて行うので、確認を怠らないこと。
キーワード
経済史、資本主義社会、明治維新、産業革命
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • つくる責任つかう責任
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
日本経済史各論、西洋経済史総論、西洋経済史各論、政治経済学
履修条件
連絡先
経済学部C207研究室
内線5566、E-mail;kibe@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月曜日12:00~12:40
(メールによる問い合わせは随時)

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