タイトル

開講年度 開講学部等
2025 経済学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 金5~6    
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1031110062 国際地域統合論[Regional Integration] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
山本 勝也[YAMAMOTO Katsuya]
担当教員[ローマ字表記]
山本 勝也 [YAMAMOTO Katsuya]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
トランプ現象やBrexitのようなグローバリゼーションに背を向けるような動きが生じつつある中で、地域の経済統合や経済協力、貿易協定が重要さを増しています。この講義では、そうした地域統合の動きがどのような背景と意味を持ち、これからの世界経済に対してどのような影響を与えようとするのかを考えます。
授業の到達目標
地域統合の現状を理解し、これにかかわる基本概念と理論を身につける。世界経済の現状あるいは歴史的観点から、地域統合理論を批判的に検討し、理論の有用性や問題点、限界を指摘することができる。一般論や自らの考え方・価値観にとらわれず、些細なことにも関心を持ち、多角的な視点から事態を観察することができる。自分の身に置き換えることで、より具体的な関心を持って、真摯に問題に取り組むことができる。自らの考えを、理論的あるいは歴史的な視点を踏まえて、論理的に展開することができる。
授業計画
【全体】
以下に示すテキストを用いて講義を行います。地域統合の現状、歴史的な経緯、基本概念や理論について順を追って説明していきます。講義では、常に時事的要素を絡めながら、現代の問題を起点にして理論や歴史的展開について解説することを心がけます。また、理解の助けのために、新聞・雑誌記事、学術論文、ビデオ教材、Webなどを適宜利用します。
なお、以下の授業計画は、主要な講義内容を提示したものであり、講義の進捗状況やその他の事情により、変更することがあります。
また、新型コロナウィルス感染症の蔓延状況により授業や試験等の実施形態を変更する場合があります。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 イントロダクション―国際国際地域統合論の対象と方法― 講義概要、進め方、問題意識 授業計画に沿って,準備学習 2 時間と復習 2 時間を行う。
第2回 ヨーロッパの地域統合1 EUの誕生と歴史、特性 授業計画に沿って,準備学習 2 時間と復習 2 時間を行う。
第3回 ヨーロッパの地域統合2 通貨統合というチャレンジ 授業計画に沿って,準備学習 2 時間と復習 2 時間を行う。
第4回 北米の地域統合1 画期的な自由貿易協定・NAFTA 授業計画に沿って,準備学習 2 時間と復習 2 時間を行う。
第5回 北米の地域統合2 NAFTAの特性と世界経済への意義 授業計画に沿って,準備学習 2 時間と復習 2 時間を行う。
第6回 南米の地域統合 Mercosurとは何か? 授業計画に沿って,準備学習 2 時間と復習 2 時間を行う。
第7回 アフリカの地域統合 AUの登場と課題 授業計画に沿って,準備学習 2 時間と復習 2 時間を行う。
第8回 アジアの地域統合1 ASEANの現在 授業計画に沿って,準備学習 2 時間と復習 2 時間を行う。
第9回 アジアの地域統合2 野心的自由貿易協定・TPP 授業計画に沿って,準備学習 2 時間と復習 2 時間を行う。
第10回 アジアの地域統合3 RCEP 授業計画に沿って,準備学習 2 時間と復習 2 時間を行う。
第11回 アジアの地域統合4 アメリカの思惑とインド太平洋経済枠組み(IPEF) 授業計画に沿って,準備学習 2 時間と復習 2 時間を行う。
第12回 地域統合とWTO WTOルールとの関係、整合性 授業計画に沿って,準備学習 2 時間と復習 2 時間を行う。
第13回 地域統合とグローバリゼーション 地域統合はグローバリゼーションに歯止めをかけるか? 授業計画に沿って,準備学習 2 時間と復習 2 時間を行う。
第14回 地域統合の行方 経済協力か、経済的囲い込みか? 授業計画に沿って,準備学習 2 時間と復習 2 時間を行う。
第15回 期末試験 テスト 授業計画に沿って,準備学習 2 時間と復習 2 時間を行う。
第16回 総括 期末試験の解説 授業計画に沿って,準備学習 2 時間と復習 2 時間を行う。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
小テスト(修学支援システムで実施)と学期末の筆記テスト(対面で実施)で評価します。
評価の配分:小テスト40%、学期末の筆記テスト60%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 世界経済論 第2版 -変容するグローバリゼーション- ISBN 9784623095407
著者名 山本和人・鳥谷一生 編著 出版社 ミネルヴァ書房 出版年 2023
備考
上記のテキストは各自購入してください。
その他、別途レジュメ等により補足します。なお、レジュメの配布はMoodleにおいて配布します。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 初期欧州統合1945-1963 : 国際貿易秩序と「6か国のヨーロッパ」 ISBN 9784814003327
著者名 能勢和宏著 出版社 京都大学学術出版会 出版年 2021
参考書 書名 ヨーロッパの「統合」の再検討 ISBN 9784792371135
著者名 森原隆編 出版社 成文堂 出版年 2024
参考書 書名 アジアの地域共同 : 未来のために ISBN 9784750346298
著者名 羽場久美子編著 出版社 明石書店 出版年 2018
参考書 書名 アジアの地域協力 : 危機をどう乗り切るか ISBN 9784750346281
著者名 羽場久美子編著 出版社 明石書店 出版年 2018
参考書 書名 アジアの地域統合を考える : 戦争をさけるために ISBN 9784750344683
著者名 羽場, 久?子, 1952-,羽場久美子 編著 出版社 明石書店 出版年 2017
備考
上記の参考書は、講義内で触れるトピックに関するものです。より深く勉強したい場合に参照してください。上記のほかにも、「貿易論」で紹介している参考書も参照してください。
メッセージ
 日々の生活における実感から、現状に対する疑問や批判的な思考を紡ぎ出すことが重要です。一般論として言われていることの根拠を今一度疑う姿勢を持って、講義に臨んでください。
 なお、シラバス冒頭にある「授業の到達目標」に照らして考えれば、この授業の課題について生成AIを利用して作成した場合、その目標が達成できないことは明らかである。したがって、この授業の課題において生成AIの利用は一切禁止する。
キーワード
地域統合、地域協力、地域貿易協定、域内貿易
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 働きがいも経済成長も
  • 気候変動に具体的な対策を
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
国際経済学、貿易論、国際マクロ経済学、国際金融論、その他の各国経済論など国際経済系科目
履修条件
連絡先
修学支援システムのメッセージで連絡してください。
オフィスアワー
木曜16:30-17:30, 上記の方法で事前に連絡をください。

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