タイトル

開講年度 開講学部等
2025 経済学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 火3~4   8.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1031120022 地域企業経営論[Local Business Management] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
宮井 浩志[MIYAI Hiroshi]
担当教員[ローマ字表記]
宮井 浩志 [MIYAI Hiroshi]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
現代の地域企業経営には単なる利益追求ではなく、地域資源の持続的な活用による商品・サービス開発や販路・顧客の開拓など、地域の多様なステークホルダーと協働して地域課題解決や共通価値創造に取り組む「社会的企業」型ビジネスモデルの構築が求められている。
本講義では未来のソーシャルアントレプレナー(社会企業家)育成をターゲットに、①全国の地域産業と先進的な地域企業経営の事例を取り上げたテキストの事前精読、②ゼミ同等レベルのグル―プワークによる深い文献レビューとそれを背景とした深い論点抽出、③講義参加者全員による徹底的なディスカッションを通じて、山積する地域課題解決に資する革新的な地域企業経営のあり方について共に学び考える協働学習および反転授業形式の講義である。
上記のような特殊な講義スタイルを採るため、受講希望者は必ず事前にシラバスを熟読&理解した上で履修登録期限内に履修登録を完了し、初回講義でのグルーピングに必ず参加すること。
授業の到達目標
地域企業を取り巻く社会経済環境のグローバルな変化を理解して、持続可能な地域企業経営に求められる組織・戦略・社会的責任等についての知識を習得することができる。具体的な地域課題を出発点に、利益追求と課題解決の両立を目指す革新的なビジネスモデルについて自ら問いを見出し考えることができる。ディスカッションやグループワークを通して、協働学習に主体的かつ意欲的に取り組むことができる。グループワークに貢献し、主体的・建設的にディスカッションすることができる。地域課題を解決し、地域と企業経営を革新するビジネスモデルのあり方についてプレゼンテーションができる。
授業計画
【全体】
本講義では実際の地域企業経営への実践的な経営学の応用を検討するために一般的な座学講義の形式は取らず、毎回のテキスト予習精読と予習レポート提出を前提に参加者全員でディスカッションを行う、いわゆる「反転授業」形式での講義を予定している。また、必要に応じて地位企業経営者など外部講師講演や映像資料視聴を行う場合がある。
ただし、状況により授業や試験等の実施形態を変更する場合がある。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンスとグルーピング、美濃和紙産業 美濃和紙産業の伝統継承と流通・マーケティング戦略 シラバスとテキスト1章の予習精読(2時間)
第2回 筆産業 愛知県豊橋市における筆産業の経営・マーケティング戦略 テキスト2章の予習精読(2時間)
第3回 靴下産業 奈良県広陵町靴下産業の伝統と企業間連携 テキスト3章の予習精読(2時間)
第4回 桐生織 桐生織の継承と発展 テキスト4章の予習精読(2時間)
第5回 瓦工業 島根県石州瓦企業のイノベーション テキスト5章の予習精読(2時間)
第6回 瀬戸陶磁器 愛知県瀬戸陶磁器産地の経営実態と流通・マーケティング戦略 テキスト6章の予習精読(2時間)
第7回 豆味噌製造業 豆味噌製造業の伝統と革新 テキスト7章の予習精読(2時間)
第8回 三ヶ日みかん みかん産地三ヶ日の戦略 テキスト8章の予習精読(2時間)
第9回 柑橘農業 山口県周防大島の柑橘農業における流通・マーケティングと新規就農促進 テキスト9章の予習精読(2時間)
第10回 日本酒メーカー 奈良県の日本酒メーカー(梅乃宿酒造)による新しい酒文化とイノベーション テキスト10章の予習精読(2時間)
第11回 素麺 播州手延素麺揖保乃糸の伝統と革新 テキスト11章の予習精読(2時間)
第12回 和菓子製造 岐阜県大垣市における和菓子製造の伝統と革新 テキスト12章の予習精読(2時間)
第13回 観光まちづくり 山口県下関市における観光まちづくり テキスト13章の予習精読(2時間)
第14回 料亭 大分県中津市における料亭(筑紫亭)の伝統と経営革新 テキスト14章の予習精読(2時間)
第15回 観光地マーケティング 栃木県日光市の観光地マーケティング(日光ブランド)戦略 テキスト15章の予習精読(2時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 40% C: --% D: 20%
成績評価法
予習レポート60%、プレゼンテーション20%、ディスカッション20%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 地域産業の経営革新と流通・マーケティング戦略: 地域産業の振興と地域創生 ISBN 9784805112984
著者名 西田 安慶、ほか 出版社 千倉書房 出版年 2023
備考
指定テキストは文栄堂大学前店での取り扱いを予定している。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 起業の科学 : スタートアップサイエンス ISBN 9784822259754
著者名 田所雅之著 出版社 日経BP社 出版年 2017
参考書 書名 地域発イノベーションの育て方 : リソースから紡ぎ出す新規事業 = Weaving regional innovations : utilizing resources from regions, your oganizations, and yourself to weave innovations ISBN 9784757123724
著者名 徳久悟著 出版社 NTT出版 出版年 2018
参考書 書名 地域産業の発展と主体形成 ISBN 9784595141348
著者名 北川太一編著 出版社 放送大学教育振興会 出版年 2020
備考
その他の参考書についても講義内で適宜紹介する。
メッセージ
履修登録者が教室定員(54名)を超えた場合、履修制限(抽選)を行う場合がある。
農林水産業など地域産業や地域活性化をテーマにした卒論を書く予定の学生、行政系の国家・地方公務員および地域企業への就職を希望する学生から事前に履修相談があった際は最大限配慮する。
毎日の食事や買い物が大事な学習の機会となる。日経新聞系の番組(ガイアの夜明け、カンブリア宮殿、ワールドビジネスサテライト)、そしてスーパーやデパートなどで産地や原材料、製造者など商品のラベル情報をチェックする習慣を身につけるように。
キーワード
社会的課題、地域課題解決、ソーシャル・ビジネス、アントレプレナーシップ、ビジネスモデル、起業、企業経営、コーポレート・ファイナンス、SDGs
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
経営管理論、経営戦略論、企業論、生産管理論、中小企業経営論、マーケティング論、マーケティング戦略論、商品学、商品開発論、観光マーケティング論
履修条件
マーケティングや観光ビジネスに関する基礎知識(関連科目の履修)を必要とする。
初回講義でのグルーピングに正当な理由なく参加しなかった学生は、履修および単位の修得を認めない。
連絡先
miyai@yamaguchi-u.ac.jp
公欠・病欠の場合は、学部公式の「欠席届」に欠席の正当性を示す「根拠資料」を添えて後日対面にて提出すること。
オフィスアワー
火曜日12時~13時
あらかじめアポイントメントを取ってから来室すること。

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