開講年度
開講学部等
2025
経済学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
金5~6
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1031120023
医療マネジメント[Management of Health Care]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
中田 範夫[NAKADA Norio]
ー
担当教員[ローマ字表記]
中田 範夫 [NAKADA Norio]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
社会保障の将来が危ぶまれている。それは、急激な人口減少時代及び少子高齢化の同時到来が予想されるからである。当該授業では社会保障の中でも医療に焦点を当てる。国民医療費の推移、医療提供の仕組み(医療サービス提供者としての病院、保険者、診療報酬支払基金、厚生局)について概要を述べた後、病院を対象にしたマネジメントについて説明する。最初に、マネジメントはどの時点で実施されているのか、また中期目標・中期計画・予算・資金計画について概論する。その後、マネジメント手法としてのバランスト・スコア・カード、原価計算につて講義する。近年、中・大規模病院を中心に普及しているDPC及び米国のDRG/PPS・中国のDRGと日本のDPCとの相違についても講義する。
なお、新型コロナ感染症の状況によっては、就学支援システムを利用した授業になる可能性もある。
授業の到達目標
社会人として必要な医療に関する知識を身に着けることが目標である。
授業計画
【全体】
社会保障の将来が危ぶまれている。それは、急激な人口減少時代及び少子高齢化の同時到来が予想されるからである。当該授業では社会保障の中でも医療に焦点を当てる。国民医療費の推移、医療提供の仕組み(医療サービス提供者としての病院、保険者、診療報酬支払基金、厚生局)について概要を述べた後、病院を対象にしたマネジメントについて説明する。最初に、マネジメントはどの時点で実施されているのか、また中期目標・中期計画・予算・資金計画について概論する。その後、マネジメント手法としてのバランスト・スコア・カード、原価計算につて講義する。近年、中・大規模病院を中心に普及しているDPC及び米国のDRG/PPS・中国のDRGと日本のDPCとの相違についても講義する。なお、ほとんどの授業は単なる教科書の説明ではなく、小生の現在および過去における経験にもとづいて講義する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
社会保障と医療
社会保障の一部である医療についてまず全般的な話をする。すなわち、医療というと「病院」や「診療所」が想起されるが、そのほかのいくつかの組織が医療を支えていることをお話しする。
予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第2回
保険者の機能変化
保険者のうち協会健保(全国健康保険協会)について主に保険料率についての話を行う。
予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第3回
診療報酬支払基金の役割
支払基金はサラリーマンの加入する保険者の保険料支払い部分の審査・支払いを行っている。現在、この支払基金の大きな改善・改革が行われている。
予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第4回
中期目標・中期計画・予算について
山口県立病院のケース
予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第5回
病院のマネジメントとは
1991年のバブル崩壊前には日本のGDPはプラス成長であり、診療報酬の改定はプラス改定であった。その時期には病院経営には大きな関心が払われなかった。
予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第6回
バランスト・スコア・カードの意義と目的
ミッション・ビジョン・戦略について
戦略マップの作成
予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第7回
重要成功要因・業績評価指標・ターゲット・アクションプラン
スコア・カードの作成
予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第8回
幾つかの病院のバランスト・スコア・カード比較
企業のバランスト・スコア・カードとの比較を含む
予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第9回
他会計繰入金について
一般的には自治体病院における補助金と呼ばれている部分についての説明
予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第10回
病院の原価計算について
原価計算は製造業では義務である。病院はサービス業なので原価計算を実施することは義務ではない。しかし、経営管理を厳密に行うためにはコストの計算が必要である。
予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第11回
診療科別原価計算
企業の部門別原価計算との違い
予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第12回
疾患種類別原価計算
日本ではまだ疾患種類別原価計算は少ないが・・・
予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第13回
出来高支払制度から包括支払制度へ
入院医療に関してDPCという支払方法が増加している
予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第14回
我が国の病院における原価計算の採用状況について
8回の全国調査を実施しています
予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第15回
我が国の病院におけるバランスト・スコア・カードの採用状況について
8回の全国調査を実施しています
予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
学期末に行う筆記試験(評価の100%)によって評価する。出席は最低10回を要求する。
教科書にかかわる情報
備考
テキストは使用しない。
プリントを配布する。
参考書にかかわる情報
備考
適時指示する。
メッセージ
キーワード
少子高齢化、多様な病院種類、マネジメント・ツール、
持続可能な開発目標(SDGs)
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
原価計算論,管理会計論、保険論
履修条件
連絡先
次のメールアドレスへ
shnakada@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
金曜日:15:00~16:30
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