タイトル

開講年度 開講学部等
2025 経済学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 月5~6   2.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1031120053 法理学[Jurisprudence] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
渡邉 幹雄[WATANABE Mikio]
担当教員[ローマ字表記]
渡邉 幹雄 [WATANABE Mikio]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
法について哲学的に考える訓練をします。ここで「哲学的」というのは、特別テクニカルなことではなくて、「常識」や「当たり前」を疑って考える姿勢を言います。法について哲学的に考えるためには、ひとまず「常識」や「当たり前」を脇において、すべてについて一から考え直す必要があります。一見突飛と思われる常識外れの議論も、法を哲学的に捉えなおす上で重要な役割を果たします。法について自由に考えることのできる受講生を求めます。伝統的なものの考え方にとらわれていると、法理学には不向きでしょう。*ただし、状況により授業や試験等の実施形態を変更する場合があります。
授業の到達目標
法理学の基本的な概念、考え方に習熟できること。法理学の問題について、自分自身の意見を、論理的、整合的に語れること。常識を常に疑う視点と、意欲を持っていること。授業に積極的に出席すること。
授業計画
【全体】
法理学の基本的なトピックスを、何回かに分けて詳しく論じていきます。特に、法概念論、遵法義務論、人権論、実証主義、自然法論、正義論などについて、数回ずつ講義します。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 道徳と法の関係について 道徳(モラル)と法はどのような関係にあるのかを理解する。 予習、復習とも1時間程度。
第2回 何が法なのかについて 法と呼ばれるものは一体何なのかについて考えます。 予習、復習とも1時間程度。
第3回 現代の実証主義における法について ハンス・ケルゼンの法実証主義を紹介します。 予習、復習とも1時間程度。
第4回 ハンス・ケルゼンの法理論について 現代の代表的な実証主義者であるケルゼンの理論を詳しく論じます。 予習、復習とも1時間程度。
第5回 ケルゼンの実証主義に対する批判について ハーバート・ハートの実証主義的法理論を検討します。 予習、復習とも1時間程度。
第6回 法実証主義についての総括 さまざまな実証主義的法理論についてその特徴や問題を整理します。 予習、復習とも1時間程度。
第7回 自然法論の一般的な特徴について 自然法とは何なのかを、古代から近代にかけて紹介します。 予習、復習とも1時間程度。
第8回 現代の自然法論について 古典的な自然法論と現代の自然法論について、その対照を論じます。 予習、復習とも1時間程度。
第9回 現代自然法論における正義の位置について 現代正義論をいろいろな視点から紹介します。 予習、復習とも1時間程度。
第10回 ジョン・ロールズの正義論について(1) 現代の代表的な正義論であるロールズの正義論を紹介します。 予習、復習とも1時間程度。
第11回 ジョン・ロールズの正義論について(2) ロールズ正義論の特徴について検討します。 予習、復習とも1時間程度。
第12回 ジョン・ロールズの正義論について(3) 正義の原理がどのように導かれるのかを検討します。 予習、復習とも1時間程度。
第13回 ジョン・ロールズの正義論について(4) ロールズの正義の原理について、詳細に考察します。 予習、復習とも1時間程度。
第14回 ジョン・ロールズの正義論について(5) ロールズの正義の原理を批判的に検討します。 予習、復習とも1時間程度。
第15回 現代正義論に関する様々な問題と批判について ロールズに代表される現代正義論について、その問題点や批判を考察します。 予習、復習とも1時間程度。
第16回 総括と試験 総括と試験 総括と試験
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 10% C: --% D: 10%
成績評価法
学期末の筆記テストで評価します。筆記テスト100%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 該当なし ISBN
著者名 出版社 出版年
備考
教科書等は特に指定しません。有益なものは講義の中で紹介していきます。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 該当なし ISBN
著者名 出版社 出版年
備考
教科書と同様です。
メッセージ
常識に囚われない、自由な発想をしましょう。
キーワード
法、哲学、道徳、正義、権利、人権など
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
関連科目
憲法、政治学
履修条件
連絡先
mikichan@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
授業終了後の一定時間ならば、いつでも結構です。

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