タイトル

開講年度 開講学部等
2025 経済学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 木5~6   1.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1031120060 社会法Ⅰ[Labour Law and Social Security Law Ⅰ] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
鄒 庭雲
担当教員[ローマ字表記]
鄒 庭雲
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本講義では、身近な事例及び裁判例を素材に、みなさんの「働くこと」に深くかかわる「労働法」を中心に学習を進めます。
社会に生きるほとんどの人が雇用されて「労働」の社会に入ります。                                                              しかし、この労働の世界では、様々な問題が発生しうるといえます。例えば、皆さんがこれから就職活動をして、晴れて内定をもらったのに、この内定を急に取り消されてしまったら、どうしたよいでしょうか?また、ある日突然「クビ」と言われたら、何ができるのでしょうか?あるいは、自分のミスで職場で怪我したのだから、補償が得られないまま泣き寝入りするしかないのでしょうか?このような労働者が直面する法律問題を扱う「労働法」は、学生時代のうちに勉強しておく必要があるでしょう。                                                                                   
授業の到達目標
本講義では、社会人になるにあたって必要なワークルールを知ること、職場で発生する問題に応じた対応を理解し把握できること、労働をめぐる問題を多角的に考えるという「視点」を涵養することを目標とします。また、労働法を身近に感じ、変動する労働の世界及びワークルールについて関心を持てるようになり、法律に関する基本的な考え方を身につけることを目標とします。

授業計画
【全体】
社会法Ⅰでは、労働契約の成立・展開・終了を軸に、個々の労働者と使用者の間で展開する労働関係をめぐる法的ルールを学習していきます。「今、こうなっている」という労働法を覚えるだけではなく、その背景や基盤にはどういった事情があるのか、 これからどうすればいいのかについても、広い視野から一緒に考えていきます。                            
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス
労働法とは何か?何故学ぶのか?
事前にシラバスを読んでくること。教科書で予習・復習すること。(合計2時間)
第2回 労働法の全体像
1.労働法のルールはどこに定まっているか?               2.労働法の体系                      3.労働法の発展
教科書で予習・復習すること。前回の講義で指示した宿題をやってくること。(合計2時間)
第3回 労働法上のプレーヤー(登場人物)
1.労働者とは               2.使用者とは
教科書で予習・復習すること。前回の講義で指示した宿題をやってくること。(合計2時間)
第4回 労働契約の成立(1)
1.労働契約の締結過程                   2.採用の自由とその制約
教科書で予習・復習すること。前回の講義で指示した宿題をやってくること。(合計2時間)
第5回 労働契約の成立(2)
1.採用内定                      2.試用期間                    3.労働条件の明示
教科書で予習・復習すること。前回の講義で指示した宿題をやってくること。(合計2時間)
第6回 労働契約上の権利義務
1.労働契約の主要な権利・義務            2.労働契約の付随的義務
教科書で予習・復習すること。前回の講義で指示した宿題をやってくること。(合計2時間)
第7回 労働条件の形成(1)
1.労働条件の設定                   2.個別合意による変更                 
教科書で予習・復習すること。前回の講義で指示した宿題をやってくること。(合計2時間)
第8回 労働条件の形成(2)
1.就業規則と労働契約                    2.就業規則による不利益変更
教科書で予習・復習すること。前回の講義で指示した宿題をやってくること。(合計2時間)
第9回 労働条件(3):賃金
1.賃金支払いに関するルール                 2.最低賃金法
教科書で予習・復習すること。前回の講義で指示した宿題をやってくること。(合計2時間)
第10回 労働条件(4):労働時間
1.導入                             2.原則的規制と例外・弾力的規制                        3.時間外・休日労働
教科書で予習・復習すること。前回の講義で指示した宿題をやってくること。(合計2時間)
第11回 労働条件(5):休憩・休日と年次有給休暇
1.休憩                            2.休日                             3.年次有給休暇
教科書で予習・復習すること。前回の講義で指示した宿題をやってくること。(合計2時間)
第12回 人事と労働法(1)
1.配転                             2.出向・転籍
教科書で予習・復習すること。前回の講義で指示した宿題をやってくること。(合計2時間)
第13回 人事と労働法(2)
「企業秩序」と懲戒処分                                                       
教科書で予習・復習すること。前回の講義で指示した宿題をやってくること。(合計2時間)
第14回 企業組織の変動と労働法
1.企業組織の変動とは何か                       2.企業の組織変動と雇用維持
教科書で予習・復習すること。前回の講義で指示した宿題をやってくること。(合計2時間)
第15回 解雇
1.一般的解雇規制                    2.特別な解雇規制                          3.解雇の救済方法
教科書で予習・復習すること。前回の講義で指示した宿題をやってくること。(合計2時間)
第16回 期末試験
   
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 15% C: --% D: --%
成績評価法
授業内小テストまたはレポート30%、期末テスト60%、平常点(授業内ディスカッションへの参加など)10%。

出席は欠格条件とし、5 回以上の欠席は欠格とします。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 判例労働法入門[第8版] ISBN 9784641243705
著者名 野田進・山下昇・柳澤武編著 出版社 有斐閣 出版年 2023
備考
教科書は予習・復習に用いてください。講義では、別途授業用資料及びレジュメ(授業開始前に修学支援システムにアップロードします)を使います。事前にダウンロードすることをお勧めします。

参考書にかかわる情報
参考書 書名 ワークルール検定(問題集)[2023年版] ISBN 9784845118076
著者名 日本ワークルールる検定協会 出版社 旬報社 出版年 2023
備考
参考書は復習・宿題にお使いください。

メッセージ
本講義は「社会法Ⅱ」とセットの内容です。可能であれば併せて履修することをお勧めします。

分からないこと、難しいと思うところ、または授業との関係で相談したいことがあれば、ご遠慮なく聞いてください。

キーワード
労働法、社会法
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 働きがいも経済成長も
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
関連科目
民法、社会法Ⅱ、働く人のための労働法(共通教育)
履修条件
連絡先
経済学部A棟306室
zoutingyun@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
木曜日12:00~13:00。事前に上記アドレスまでご連絡ください。なお、この時間以外でも事前にご連絡をもらえれば対応可能です。


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