開講年度
開講学部等
2025
経済学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
金1~2
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1031130012
環境経済学[Environmental Economics]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
諏訪 竜夫[SUWA Tatsuo]
ー
担当教員[ローマ字表記]
諏訪 竜夫 [SUWA Tatsuo]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
現代、我々は気候変動をはじめとする様々な環境問題に直面している。本講義ではまず現実の様々な環境問題(気候変動、廃棄物、生物多様性等)の現状を解説し、その上でそれらの問題が発生する原因を経済学の観点から分析し、具体的な対策を提示していく。
授業の到達目標
本講義の到達目標は次のとおりである。
・現実の様々の環境問題に関する知識を深める。
・環境問題を経済学的に理解することができるようになる。
・環境問題の解決策を経済学に則って提示することができるようになる。
・自分が関心を持つ環境問題に経済学的分析を適用できるようになる。
・経済学的な思考を粘りづよく続けることができる。
授業計画
【全体】
本講義では最初に様々な環境問題の現状を紹介する。次に経済学が環境問題をどのように捉えるかを解説する。さらにその理論的枠組みに基づき現実の様々な環境問題に対する経済学的政策を提示していく。また講義内容を理解を確認する復習課題に取り組んでもらう。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
イントロダクション
講義内容の説明
授業後に講義計画、成績評価方法の確認(学修時間の目安:1時間程度)
第2回
環境問題の歴史
持続可能な発展、気候変動、生物多様性に関する国際的な議論
授業後に講義資料に基づき、
講義内容の復習(学修時間の目安:1時間程度)
第3回
公共財
非排除性と非競合性
授業後に講義資料に基づき、
講義内容の復習(学修時間の目安:1時間程度)
第4回
公共財の最適供給
サミュエルソン条件
授業後に講義資料に基づき、
講義内容の復習(学修時間の目安:1時間程度)
第5回
コモンズ
コモンズの悲劇について
授業後に講義資料に基づき、
講義内容の復習(学修時間の目安:1時間程度)
第6回
外部性
外部性について
授業後に講義資料に基づき、
講義内容の復習(学修時間の目安:1時間程度)
第7回
最適汚染水準
最適汚染水準の考え方
授業後に講義資料に基づき、
講義内容の復習(学修時間の目安:1時間程度)
第8回
ピグー税
ピグー税の経済学的理解
授業後に講義資料に基づき、
講義内容の復習(学修時間の目安:1時間程度)
第9回
気候変動
気候変動枠組条約、京都議定書、パリ協定について
授業後に講義資料に基づき、
講義内容の復習(学修時間の目安:1時間程度)
第10回
排出量取引
排出量取引制度の経済学的理解
授業後に講義資料に基づき、
講義内容の復習(学修時間の目安:1時間程度)
第11回
生態系サービスと生物多様性
生態系サービスの概念の理解
授業後に講義資料に基づき、
講義内容の復習(学修時間の目安:1時間程度)
第12回
環境評価
無差別曲線と支払意志額
授業後に講義資料に基づき、
講義内容の復習(学修時間の目安:1時間程度)
第13回
環境評価手法
表明選好法と顕示選好法
授業後に講義資料に基づき、
講義内容の復習(学修時間の目安:1時間程度)
第14回
費用便益分析
環境保全(劣化)の費用と便益の比較
授業後に講義資料に基づき、
講義内容の復習(学修時間の目安:1時間程度)
第15回
まとめ
全体の復習
授業後に講義資料に基づき、
講義内容の復習(学修時間の目安:1時間程度)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
各授業回のレポート40%、学期末筆記試験60%
出席は欠格条件とし、5回以上の欠席は欠格とします。
教科書にかかわる情報
備考
教科書は指定しないが、講義資料は適宜講義中に配布する。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
環境経済学をつかむ 第5版
ISBN
9784641177345
著者名
栗山浩一、 馬奈木俊介
出版社
有斐閣
出版年
2024
参考書
書名
環境経済学の第一歩
ISBN
9784641150898
著者名
大沼 あゆみ、 柘植 隆宏
出版社
有斐閣
出版年
2021
備考
必要な参考資料は講義中に適宜指示する。
メッセージ
環境問題は現代社会における重要かつ複雑なテーマです。その環境問題を“経済学”で紐解いていきます。そのためこの授業ではミクロ経済学Ⅰの理解を前提とします。さらに授業の解説には高校レベルの数学(微分等)を用います。
キーワード
ミクロ経済学、公共経済学、外部性、公共財、環境評価
持続可能な開発目標(SDGs)
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
ミクロ経済学Ⅰ、観光経済学、国際環境保全論、エコツーリズム論
履修条件
連絡先
suwa[at]yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
場所:経済学部A棟410号室
時間帯:木曜日5・6時限
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