タイトル

開講年度 開講学部等
2025 経済学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 火3~4   3.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1031130014 異文化コミュニケーション論[Intercultural Communication] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
武本 Timothy[TAKEMOTO Timothy]
担当教員[ローマ字表記]
武本 Timothy [TAKEMOTO Timothy], 藤村 香予 [FUJIMURA Kayo]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
この授業は、二名の教員により、コミュニケーション理論と異文化表象・理解について講義・演習を行う。

藤村担当分の前半は文化の定義とことばによるコミュニケーションを取り上げ、文化間の話しことばと書きことばの使用の違いを見ていきます。これらの内容を通して文化間での思考の違いを学びます。

武本担当の授業の狙いは、他文化との言語的や非言語的コミュニケーション方式の違いや、その結果生じてくるコミュニケーションの問題について考えることである。講義中定期的に、他の学生と組んで日本語や英語で話しあうことによって、示されている文化差の実感を図る。またロールプレーゲームのような実験によって、異文化体験をさせる。

ただし、状況により授業や試験等の実施形態を変更する場合があります。修学支援システムのメッセージとMoodleを定期的に確認してください。
授業の到達目標
異文化コミュニケーションの諸理論と語用論・社会言語学の異文化コミュニケーション分野についての知識を学ぶ。文化間における考え方・価値観の相違を認識し異文化コミュニケーションの理解を深め、イデオロギーや固定概念について考える力をつける。文化の違いや異文化コミュニケーションの諸問題について意欲的にコミュニケーションを行う。
授業計画
【全体】
藤村担当分
前半は、会話などの話しことば、ノンバーバルコミュニケーションの身振りや沈黙、メディアのことば、社会とことばの関係を考察していきます。提出課題により、各文化圏の文化の特徴と考え方・伝え方の相違について考察を行います。

武本担当分
異文化コミュニケーションは、米国の企業・大使館員が海外職務中にコミュニケーションを有効的に行うための学習から始まった学問です。後半では異文化コミュニケーションの書く理論を見つめなおし、その文化依存性を検討・考察します。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 イントロダクション:文化の定義と社会的属性 文化の定義、自分をとりまく社会的属性について、言葉と行動の違いについて認識する 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第2回 ことばと文化, 会話スタイル 会話スタイル、明示的・暗示的意味、コンテクスト 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第3回 ノンバーバルコミュニケーション 間とサイレンス、アイコンタクト、ジェスチャー、時間の概念 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第4回 メディアのことば
映像と記事から読み取れる異文化
課題の提出締め切り
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第5回 社会とことば 世界の英語、性差、年代差、地域、職場による発話行為の違い 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第6回 西洋と東洋のコミュニケーションスタイル
面子と言語ポライトネス理論 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第7回 前半のまとめと総括


前半確認テスト 復習(学修時間の目安:4時間以上)
第8回 文化の定義と文化的相対主義 2種類の文化・小文字の文化の潜在性・不可視性・日本文化の欧米化・相対主義の限界 スライドと授業のビデオをMoodleに掲載ししそれらを参照しながらMoodleの選択式テストに答え、授業で取り上げられた文化現象を探す(約4時間)。
第9回 コミュニケーションの定義 行動主義・記号学・相互依存性 スライド提供と授業のビデオを共有しそれらを参照しながらMoodleの選択式テストに答え、授業で取り上げられた文化現象を探す(約4時間)。
第10回 非言語的コミュニケーションの重要性 どれだけ重要か・種類・ジェスチャーの普遍性・ジェスチャーの多さ・非言語コミュニケーションが「コンテキスト」だと言えるか スライド提供と授業のビデオを共有しそれらを参照しながらMoodleの選択式テストに答え、授業で取り上げられた文化現象を探す(約4時間)。
第11回 道徳と異文化 道徳の内外性 スライド提供と授業のビデオを共有しそれらを参照しながらMoodleの選択式テストに答え、授業で取り上げられた文化現象を探す(約4時間)。
第12回 空間と異文化 空間とは何か スライド提供と授業のビデオを共有しそれらを参照しながらMoodleの選択式テストに答え、授業で取り上げられた文化現象を探す(約4時間)。
第13回 時間と異文化 時間とは何か スライド提供と授業のビデオを共有しそれらを参照しながらMoodleの選択式テストに答え、授業で取り上げられた文化現象を探す(約4時間)。
第14回 差別 人間がどれだけ他者を差別するか。認めたくない・意識しない差別を計測する方法。 スライド提供と授業のビデオを共有しそれらを参照しながらMoodleの選択式テストに答え、授業で取り上げられた文化現象を探す(約4時間)。
第15回 後半の授業を振り替えて復習する。 学生の質問に答える。 スライド提供と授業のビデオを共有しそれらを参照しながらMoodleの選択式テストに答え、授業で取り上げられた文化現象を探す(約4時間)。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 20% C: --% D: --%
成績評価法
前半(50%)は、授業内の演習課題、提出課題、前半最終日の確認問題テストで評価します。
授業内の演習課題 10%、提出課題 15%、前半最終日の確認問題テスト 25%

後半(50%)は、毎週の復習の10%オンラインテスト 40%学期末試験 授業の発言(試験中に回収するカードによる評価)ボーナス点


本授業は欠席回数と授業参加度が成績に反映されます。
教科書にかかわる情報
備考
必要に応じてMoodleで資料を配布する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 (藤村担当分)グローバル社会における異文化コミュニケーション : 身近な「異」から考える ISBN 9784384059373
著者名 池田理知子, 塙幸枝編著 ; 青沼智 [ほか] 著 出版社 三修社 出版年 2019
備考
参考書と異文化コミュニケーション論の書籍は多数、図書館にあります。
メッセージ
「異文化コミュニケーション論」は実習・演習的な科目でもあるので、出席は重要です。
キーワード
異文化コミュニケーション論・異文化理解
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
観光文化心理学
履修条件
連絡先
武本: http://nihonbunka.comの「武本Timothyへメールを送る」リンクをクリックしてください。
藤村: Webmail: fujiwils[at]yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
武本:授業時間外はいつでもよいですが、連絡先に連絡し予約するか、上述のメールリンクか090 9588 3270まで電話して在室中かどうかを確認するとよいです。また授業時間直後に質問にお答えします。
藤村:オフィスアワーはメールで問い合わせてください。

ページの先頭へ