開講年度
開講学部等
2026
経済学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
木5~6
3.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1031140004
特殊講義Ⅰ(分断される世界とアジア:寄附講義)[Special Lecture Ⅰ]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
山本 勝也[YAMAMOTO Katsuya]
ー
担当教員[ローマ字表記]
山本 勝也 [YAMAMOTO Katsuya]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
これまでのグローバリゼーションを批判的に反省し、現在の多極化をその経緯の中で理解しつつ、世界平和のための未来構想をこれらの反省と理解の上に立って学生一人ひとりが自ら考え、行動する能力を養うことを目的とする。
現在の世界情勢の把握に基づいて、開講テーマを「多極化する世界とアジア」とする。このテーマのもとに、①政治体制(民主主義と権威主義)、②自然環境、③紛争、④世界経済、という4つのサブテーマを設け、これらに精通した各分野の専門家を講師に迎える。アジアの経済協力や紛争解決について講義終了後も思考しつづけてくれることを期待する。
授業の到達目標
アジアの多様性およびアジア共同体について知識を身につける。アジアの多様性およびアジア共同体に関する知識を利用して、意見を提示できる。アジアの多様性およびアジア共同体に関して関心を持って、意欲的に情報を収集、整理できる。アジアの多様性およびアジア共同体の現状に対して真摯に向き合い、これを尊重しつつ議論を展開できる。アジアの多様性およびアジア共同体についての自らの意見や主張を、論理的かつ説得的に提示できる。
授業計画
【全体】
現代の世界は目まぐるしく変化し、グローバリゼーションによる地球規模での繁栄という理念的目標に大きな揺らぎが生じている。2017年に米国において誕生したトランプ政権は自国優先的対外政策へと舵を切り、イギリスはその前年の国民投票においてBrexitを決定した。世界が謳歌してきたグローバリゼーションは、2008年米国発世界金融危機の傷跡から回復する過程においてすでに変容し始めていたが、2025年第2期トランプ政権の登場はこの変容を決定づけるものとなった。また、2001年WTO加盟以降の台頭著しい中国は、米国の覇権的地位を揺るがし、これを抜き去り新たな覇権国たらんとする野望を隠そうとしない。2022年2月からのロシアによるウクライナ侵攻、同年10月以降のイスラエルによるガザ攻撃は力による現状変更であり、米国一強の世界秩序バランスが崩れ、多極化へ向かっていることを反映している。本講義の目的は、これまでのグローバリゼーションを批判的に反省し、現在の多極化をその経緯の中で理解しつつ、世界平和のための未来構想をこれらの反省と理解の上に立って学生一人ひとりが自ら考え、行動する能力を養うことである。
このような現状把握に基づき、開講テーマを「多極化する世界とアジア」とする。このテーマのもとに、①政治体制(民主主義と権威主義)、②自然環境、③紛争、④世界経済、という4つのサブテーマを設け、これらに精通した各分野の専門家を講師に迎える。
複数の講師(学外の多数の講師を含む)がリレー形式で講義を担当する。それゆえアジアが多面的に語られる。
講義の内容、順序は、講師の都合により変更になる可能性がある。
第1回の講義で授業計画を説明する。
また状況によっては、授業実施方法や定期試験、評価方法等に変更の可能性がある。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
イントロダクション
講義の全体像の説明。
講義内容の復習
第2回
コンゴの紛争資源問題と私たちのくらし
コンゴを事例に、紛争を引き起こす資源が我々のくらしにどのように関係しているのかを考える
講義資料を良く復習し、テーマを決めて最終レポートを準備する。
第3回
アフリカにおける競争的権威主義と若者の政治参加要求
近年の権威主義体制の登場をアフリカを事例に確認し、その背景を探る
主に、レポート作成を中心とした復習
第4回
SNSを背景にした日本のヘイトクライム
日本のヘイトクライムの現状とSNSとの関連を紐解く
主に、レポート作成を中心とした復習
第5回
欧州における共同体の形成
欧州の経験を参照しつつ、アジア共同体の可能性を考える。
主に、レポート作成を中心とした復習
第6回
中南米の政治
中南米の政治の特徴を踏まえ、民主主義、権威主義について考える。
予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第7回
ICT産業の世界的構造変化におけるインドの重要性
世界経済を大きく変化させるICT産業の動向のなかで、インドに注目して、最新動向を確認する
予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第8回
ラオスにおける食糧危機と気候変動
気候変動がラオスにおいて、どのような食糧問題を引き起こしているのか
予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第9回
気候変動下における水資源の分配と民主主義
気候変動において水資源の確保が問題となる中で、これを民主主義的にぶんぱいすることの意味を考える
主に、レポート作成を中心とした復習
第10回
SDGsとアジア諸国 多面的視点から見た貧困と格差
SDGsに照らして、アジア諸侯の発展の現状を評価し、その実態を確認する
主に、レポート作成を中心とした復習
第11回
南アジア諸国の概説とネパールと日本の関係
南アジア諸国について概説し、ネパールと日本の関係について説明します。
主に、レポート作成を中心とした復習
第12回
変わるアジアの経済構造と国際協力-覇権問題と国際経済協力-
アジア経済の構造変化を、米中の覇権争いの影響から捉え返す
主に、レポート作成を中心とした復習
第13回
アフガニスタンの平和は誰にとってのリアリティか
アフガニスタンの平和構築に関して、現実に起きていることをもとに平和の意味を考える
主に、レポート作成を中心とした復習
第14回
SAARC(南アジア地域協力連合)とASEAN(東南アジア諸国連合)
南・東南アジアにおける代表的な地域協力の枠組みについて検討する
主に、レポート作成を中心とした復習
第15回
経済のアジアvs. 安全保障のアジア、海のアジアvs. 陸のアジア
アジアにおける現状を、経済と安全保障、陸路と海路の観点から分析する
主に、レポート作成を中心とした復習
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 15% B: 15% C: --% D: --%
成績評価法
原則として全回出席すること。
毎回のフィードバックシート:30%
4回の小レポート(A4用紙1枚程度):40%
学期末のレポート:30%
教科書にかかわる情報
備考
教科書は使用しない。
大学外から講師を招聘する(7〜10名程度)。彼らの事情により講義の内容が変更となる可能性がある。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
西洋の敗北と日本の選択
ISBN
9784166615070
著者名
エマニュエル・トッド [著]
出版社
文藝春秋
出版年
2025
参考書
書名
なぜ、成熟した民主主義は分断を生み出すのか : アメリカから世界に拡散する格差と分断の構図
ISBN
9784799108352
著者名
渡瀬裕哉著
出版社
すばる舎
出版年
2019
参考書
書名
戦争と西洋 : 西側の「正義」とは何か
ISBN
9784480018236
著者名
西谷修 [著]
出版社
筑摩書房
出版年
2025
参考書
書名
民主主義の人類史 : 何が独裁と民主を分けるのか?
ISBN
9784622096597
著者名
デイヴィッド・スタサヴェージ [著] ; 立木勝訳
出版社
みすず書房
出版年
2023
参考書
書名
移民の経済学
ISBN
9784492314883
著者名
ベンジャミン・パウエル編 ; 佐藤綾野, 鈴木久美, 中田勇人訳
出版社
東洋経済新報社
出版年
2016
備考
必要な参考書があれば、授業中に指示する。上の参考書も、講義の理解のために適宜参照してほしい。
メッセージ
アジアの政治、経済、社会に興味を持って臨んでください。
なお、このシラバス冒頭にある「授業の到達目標」に照らして考えれば、この授業の課題について生成AIを利用して作成した場合、その目標が達成できないことは明らかである。したがって、この授業の課題において生成AIの利用は一切禁止する。
キーワード
アジア共同体
東南アジア諸国連合(ASEAN)
南アジア地域協力連合(SAARC)
経済発展
持続可能な開発目標(SDGs)
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
国際経済学、貿易論、国際地域統合論、国際公共管理論、東アジア経済論、国際協力論、など
履修条件
連絡先
katsu-y@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
まずは、上記のメールアドレスまで、連絡をください。
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