タイトル

開講年度 開講学部等
2025 経済学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 火5~6   5.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1032110012 ジェンダー論[Gender Studies] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
鍋山 祥子[NABEYAMA Shoko]
担当教員[ローマ字表記]
鍋山 祥子 [NABEYAMA Shoko]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
 ジェンダー(gender)とは、生物学的な性差を意味するセックス(sex)とは異なり、社会・文化的な性差を意味するもの。私たちは何故、身体的な性差によって当たり前のように、男なら「男らしく」、女なら「女らしく」振る舞っているのだろうか。そこに必然性はあるのか。
また、広く社会における男女関係を規定している「性別役割分業」という考え方に、私たちの生き方はどこまでしばられているのだろうか。
 本講義では、生活の様々な場面に織り込まれているジェンダー構造を可視的にすることを試み、ジェンダーが私たちの生活や選択に与える影響とその帰結を考察する。
*状況により、授業や試験等の実施形態を変更する場合があります。
授業の到達目標
ジェンダー(文化的・社会的性差)とは何か、また、ジェンダーの内面化過程を理解し、ジェンダー規範が引き起こす個人や社会に対するマイナスの側面を理解する。自分の問題として、自分の内面にあるジェンダーに着目するところから始め、家族や社会に影響を及ぼす社会的構造物としてジェンダーを捉える。
授業計画
【全体】
 まず、「ジェンダー」とは何か?という基本的な問題意識を共有することから始める。
 そして、私たちが日常生活をおくっている社会のあらゆる場面に潜んでいる「ジェンダー」について明らかにし、その現状や問題点を自分自身の事柄として考えていく。
 また、ジェンダー視点を取り入れることで、具体的な日々の社会的経験が、さまざまな領域での「学問」として体系的に研究されてるということをよりリアルに感じてもらいたい。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ジェンダーとは何か 性別についての概念を身体的性差と文化的社会的性差によって説明する 授業計画に沿って、予習1時間と復習1時間をおこなう
第2回 ジェンダーアイデンティティ ジェンダーアイデンティティについて説明する 授業計画に沿って、予習1時間と復習1時間をおこなう
第3回 多様な性自認と性的指向を学ぶ(SOGI) 多様な性自認と性的指向とは何かを説明する 授業計画に沿って、予習1時間と復習1時間をおこなう
第4回 性別役割分業 性別役割分業概念を説明する 授業計画に沿って、予習1時間と復習1時間をおこなう
第5回 ジェンダーの内面化過程 わたしたちがジェンダーを獲得する過程を説明する 授業計画に沿って、予習1時間と復習1時間をおこなう
第6回 ジェンダー構造の影響 男らしさ・女らしさが人生に与える影響を説明する 授業計画に沿って、予習1時間と復習1時間をおこなう
第7回 アクティブラーニング グループで話し合う 授業計画に沿って、予習1時間と復習1時間をおこなう
第8回 専業主婦の誕生 専業主婦が誕生した経緯を説明する 授業計画に沿って、予習1時間と復習1時間をおこなう
第9回 育児とジェンダー 育児にまつわるジェンダーを説明する 授業計画に沿って、予習1時間と復習1時間をおこなう
第10回 ケアとアイデンティティ
ケア役割とアイデンティティの関係について説明する 授業計画に沿って、予習1時間と復習1時間をおこなう
第11回 市場とジェンダー 働くことについての男女差を説明する 授業計画に沿って、予習1時間と復習1時間をおこなう
第12回 男らしさの弊害 男らしさによる弊害を説明する 授業計画に沿って、予習1時間と復習1時間をおこなう
第13回 私たちの生きていく社会とジェンダー 少子高齢化が進む社会において求められる男女の生き方を模索する 授業計画に沿って、予習1時間と復習1時間をおこなう
第14回 アクティブラーニング グループで話し合う 授業計画に沿って、予習1時間と復習1時間をおこなう
第15回 ワーク・ライフ・バランスという解決策 ワーク・ライフ・バランス概念を説明し、これからの男女の生き方に求められることを提示する 授業計画に沿って、予習1時間と復習1時間をおこなう
第16回 期末試験
期末試験 試験勉強(学修時間の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 40% C: 10% D: --%
成績評価法
授業ごとの理解度テストと学期末の筆記テストで評価します。
理解度テスト:30%、学期末の筆記テスト:70%
教科書にかかわる情報
備考
特定のテキストは使用せず、必要なデータ・資料等についてはコピーを配布したり、授業内でスクリーン投影する。
参考書にかかわる情報
備考
授業テーマに沿って、理解を深めるのに適した参考文献については適宜提示する。
メッセージ
本講義は女性学と男性学両方の視点を含むものである。
「当たり前」とされていることを「疑う」ことができる社会学的思考を基礎としている。
キーワード
ジェンダー、性別役割分業
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
地域福祉社会学
履修条件
連絡先
Eメール:nabeyama@山口大学
オフィスアワー
水曜日:11:00~13:30

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