タイトル

開講年度 開講学部等
2025 経済学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 火5~6    
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1032110018 医療福祉事情と経済[Current Issues in Healthcare and Welfare] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
角田 由佳[TSUNODA Yuka]
担当教員[ローマ字表記]
角田 由佳 [TSUNODA Yuka]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
 日本では人口構造の少子高齢化が急速に進むなかで、医療や介護を必要とする高齢者が増加している。とりわけ地方における高齢者の人口割合は高く、厳しい財政状況のなかで、その生活により添った対応がどのようにできるのか、独自のアイデアと実践が求められている。
 本科目は、日本における医療保障・福祉政策のもとで、医療福祉サービスを提供する現場において、いかなる状況が存在し、問題点を改善するためにどのような取組みが行われているのか、各種事例を学んでいく。そして、経済学の視点から事例を分析し、どのような改善策が導き出せるのか、考察する。
授業の到達目標
日本の医療保障・福祉政策のもとで医療福祉サービスを提供する際に、現場でどのような状況が生じているのか、理解する。医療福祉の現場における現状について、問題点や要因を自ら考察することができる。授業内容や小論文課題を通じて、医療福祉の現場における問題点や対応策、今後の課題について検討できる。医療福祉の現場における現状について、学生自身も関わりのある問題として捉えることができる。授業内の小論文課題に対して論理的な文章を執筆するとともに、自身の見解を述べられるようにする。医療福祉の現場に従事する方の取組み報告について、真摯な態度で傾聴することができる。
授業計画
【全体】
 医療施設や福祉施設等、運営に携わっていたり、サービスの提供等に直接携わっている方を講師として招き、現場の取組み等を報告してもらう(全講義回数の3分の一から2分の一程度を予定)。あわせて、その内容に関連する医療・福祉政策の仕組みや地域の社会・経済状況等、講義を進める。
 なお外部から講師を招くため、【週単位】に示す講義内容や順序に変更がある可能性がある。
 対面での授業を予定しているが、状況により、授業また試験等も含めて実施形態を変更する場合がある。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 イントロダクション 本授業の進め方を説明した上で、日本の医療保障・福祉を取り巻く環境について講義する。 日ごろから、医療保障・社会福祉問題について、新聞等で情報を得るように心がけること(1時間以上)。
第2回 日本の医療保障・福祉政策の動向について 医療保障・社会福祉の政策展開、近年の動向を講義する。 授業内容について復習し、疑問点があれば整理しておくこと(1時間以上)。
第3回 医療保障・福祉政策はなぜ必要か:経済学の視点から 医療福祉サービスの特殊性と政策介入の必要性について講義する。 授業内容について復習し、疑問点があれば整理しておくこと(1時間以上)。
第4回 地域における保健・医療・福祉のサービス複合提供体制 済生会山口地域ケアセンターを中心とした保健・医療・福祉サービスの提供体制の運営について 授業内容について復習し、次回の授業内小論文作成に向けて論点を整理しておくこと(2時間以上)。
第5回 日本における介護の現状 日本における介護サービスの供給体制について(および小論文作成) 授業内容について復習し、疑問点があれば整理しておくこと(1時間以上)。
第6回 介護保険関連施設の運営と介護事業戦略 日本における介護保険関連施設の運営と海外事業戦略・労働者確保について 授業内容について復習し、次回の授業内小論文作成に向けて論点を整理しておくこと(2時間以上)。
第7回 日本における医療の現状 日本における医療サービスの供給と連携について(および小論文作成) 授業内容について復習し、疑問点があれば整理しておくこと(1時間以上)。
第8回 急性期病院の実態と課題 「特定機能病院」における医療提供と事業戦略について 授業内容について復習し、次回の授業内小論文作成に向けて論点を整理しておくこと(2時間以上)。
第9回 医療サービスの供給政策について 医療サービスの価格規制としての診療報酬制度について(および小論文作成) 授業内容について復習し、疑問点があれば整理しておくこと(1時間以上)。
第10回 ソーシャルインクルージョンの取り組み ソーシャルファーム等、ソーシャルインクルージョンに向けた活動について 授業内容について復習し、次回の授業内小論文作成に向けて論点を整理しておくこと(2時間以上)。
第11回 社会的包摂(ソーシャルインクルージョン)について 就労困難者等とソーシャルファーム事例について(および小論文作成) 授業内容について復習し、疑問点があれば整理しておくこと(1時間以上)。
第12回 生活困窮と刑余者支援 全国済生会による刑余者の生活支援、就業支援活動について 授業内容について復習し、次回の授業内小論文作成に向けて論点を整理しておくこと(2時間以上)。
第13回 日本における犯罪の現状と就労困難 就労困難者等の現状について(および小論文作成) 授業内容について復習し、疑問点があれば整理しておくこと(1時間以上)。
第14回 日本赤十字社の取り組み 日本赤十字社が行っている災害支援活動等について 授業内容について復習し、次回の授業内小論文作成に向けて論点を整理しておくこと(2時間以上)。
第15回 総括 これまでの授業内容の総括(および小論文作成) これまでの授業内容を復習し、疑問点が無いようにしておくこと(1時間以上)。
第16回 期末試験(実施予定) 本科目の全授業内容について試験を実施予定
(但し状況によっては期末試験を行わなかったり、時間を短縮した確認テストへ変更する可能性がある)。
第15週迄の授業内容を、講義資料をもとに十分に復習すること(10時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
 授業内小論文と試験による評価。授業内小論文は、外部講師による医療福祉の現場の取組み報告を踏まえたものになる(取組み報告回数と小論文作成回数は同じ予定)。評価のウエイトは、授業内小論文と試験の順に、60%、40%の予定である。
 なお状況により、試験等の実施形態や評価ウエイト等、成績評価方法を変更する場合がある。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 特に指定はない ISBN
著者名 出版社 出版年
備考
・教科書は使用しない。必要な資料等は、就学支援システムの「講義資料」に掲示する予定である(学生が各自でダウンロードし準備すること)。
・状況によって、授業・試験等の実施方法等が変更となる場合があるため、就学支援システムの「講義資料」あるいは「講義情報」に注意すること。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 特に指定するものはない ISBN
著者名 出版社 出版年
備考
参考図書や資料等は、講義中に適宜、提示したり配布したりする。
メッセージ
この講義を受講することで、書籍や新聞を読んだりニュースを見るだけでは分からない、現場の生の声をきき、自身にも何らかの関わりがある問題として考える機会になるとうれしく思います。
キーワード
医療、福祉、介護、貧困、社会的包摂、地域包括ケアシステム、災害支援
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • すべての人に健康と福祉を
  • 働きがいも経済成長も
  • 住み続けられるまちづくりを
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
関連科目
医療福祉経済論
履修条件
連絡先
研究室はA棟411号室(内線5551)、メールアドレスはytsunoda@yamaguchi-u.ac.jp です。
オフィスアワー
水曜日(12:10~13:00)
*可能な限り事前にメール等で連絡してください。

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