タイトル

開講年度 開講学部等
2025 経済学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 水5~6    
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1032110057 開発とジェンダー[Gender and Development] 英語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
富本 幾文[TOMIMOTO Ikufumi]
担当教員[ローマ字表記]
富本 幾文 [TOMIMOTO Ikufumi]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
世界経済フォーラムが毎年公表しているジェンダー・ギャップ報告書の2024年度版で、日本は世界146カ国中、118位という状況である
この状況をどのように理解したら良いのだろうか?
さらに、発展途上国に目を移すと、そこでは女性、子ども、高齢者、ハンディー・キャップを負った人々が、社会から正当に評価され、自分の能力を活かし、積極的に開発に参加できないような状況も見受けられる。こうした様々な開発とジェンダーに関わる課題を理解し、自分たちがどのように関わって行ったら良いのかを、この講義を通じて一緒に考えて行こう。講義では発展途上国の留学生を招いて、それぞれの状況についてプレゼンテーションをお願いする。
なお、本講義はJICA(国際協力機構)での実務経験のある教員によって行われる。
講義は出来るだけ対面で行います。
授業の到達目標
開発とジェンダーの基礎理論、各国と日本との開発とジェンダーの現状比較、国際機関や各国の取組みの課題についての基礎的事項を理解できる。世界各国の開発とジェンダーに関する出来事について、正しく理解し、何が今日の課題かを判断できる。開発とジェンダーの課題に対して大学生として、あるいは社会に出てから積極的に何ができるかを考え行動できる。講義や討論に積極的に参加し、自分の意見をまとめ発表することができる。グループ・ディベートなどで議論をリードできる。
グループ・ディベートの技能を学び、効果的に自分の意見を発表するための表現方法を学ぶ。外国からの留学生と気楽に話ができ、多文化の中で日本の良さ、外国の良さを理解し、行動することができる。
授業計画
【全体】
授業全体は3部構成とし、第Ⅰ部では開発とジェンダーを理解する基礎枠組みを学び、第2部では国際社会での課題への理解を深め、グループ・ディベートを行う。第3部はプレゼンテーションを中心とする。
第1部では、開発とジェンダーを学ぶ意義、私たちの身の回りの出来事とジェンダーの関係を解説する。さらに、国際協力との関係についても基礎的な事項を出来るだけ分かりやすく説明する。
第2部では、日本を含む各国の開発とジェンダーの課題について、具体的な事例を通じて解説し、グループ・ディベートを行う。
第3部では、山口大学に在学中の外国人留学生を招いて自国の紹介とジェンダーの状況についてプレゼンテーションを行い、各国の開発とジェンダー課題について理解を深める。
受講生は、最終レポートを英文で作成し、指定日までに提出する。

講義は出来る限り対面で行います。ただし、状況により授業や試験等の実施形態を変更する場合があります。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 第1部 開発とジェンダーの基礎

第1回 イントロダクション

講師の紹介、講義全体の計画、開発とジェンダーを学ぶ意義 修学支援システムに登録された講義資料の予習、講義内容の復習.学修時間の目安 約4時間
第2回 第2回 開発とジェンダーの理解の枠組み
開発とは何か?ジェンダーとは何か?
修学支援システムに登録された講義資料の予習、講義内容の復習.学修時間の目安 約4時間
第3回 第3回 開発とジェンダーの理解の枠組み
開発とは何か?ジェンダーとは何か?
修学支援システムに登録された講義資料の予習、講義内容の復習.学修時間の目安 約4時間
第4回 第4回 SDGs とジェンダー
SDGsとは何か?SDGsの中のジェンダー関連目標
修学支援システムに登録された講義資料の予習、講義内容の復習、SDGs全般の理解.学修時間の目安 約4時間
第5回 第5回 ジェンダーと国際協力
ジェンダーに対する国際協力
修学支援システムに登録された講義資料の予習、講義内容の復習、SDGsとジェンダーの関連性の理解.学修時間の目安 約4時間
第6回 第2部 各国のジェンダ-の現状と課題
第6回 日本の開発とジェンダー
日本の開発とジェンダーの課題
効果的なグループ・ディベートの方法
修学支援システムに登録された講義資料の予習、講義内容の復習、SDGsとジェンダーの関連性の理解、グループ・ディベートの準備. 学修時間の目安 約4時間
第7回 第7回 欧米諸国の開発とジェンダー
欧米諸国の開発とジェンダーの現状と課題
グループ・ディベートの準備
修学支援システムに登録された講義資料の予習、講義内容の復習、SDGsとジェンダーの関連性の理解、グループ・ディベートの準備. 学修時間の目安 約4時間
第8回 第8回 アジア、中東諸国の開発とジェンダー
アジア、中東諸国の開発とジェンダーの現状と課題
グループ・ディベート
修学支援システムに登録された講義資料の予習、講義内容の復習、SDGsとジェンダーの関連性の理解、グループ・ディベートの準備. 学修時間の目安 約4時間
第9回 第9回 アフリカ、中南米諸国の開発とジェンダー
アフリカ、中南米諸国の開発とジェンダーの現状と課題
グループ・ディベート
修学支援システムに登録された講義資料の予習、講義内容の復習、SDGsとジェンダーの関連性の理解、グループ・ディベートの準備. 学修時間の目安 約4時間
第10回 第10回 第1部、第2部のまとめと小テスト
第1部、第2部のまとめ

グループ・ディベート
修学支援システムに登録された講義資料の予習、講義内容の復習、SDGsとジェンダーの関連性の理解、グループ・ディベートの準備. 学修時間の目安 約4時間
第11回 第11回 事例研究とプレゼンテーション
事例研究、留学生によるプレゼンテーション
グループ・ディベート
修学支援システムに登録された講義資料の予習、講義内容の復習、プレゼンテーションの内容把握、グループ・ディベートの準備.学修時間の目安 約4時間
第12回 第12回 事例研究とプレゼンテーション 事例研究、留学生によるプレゼンテーション
グループ・ディベート
修学支援システムに登録された講義資料の予習、講義内容の復習、プレゼンテーションの内容把握、グループ・ディベートの準備.学修時間の目安 約4時間
第13回 第13回 事例研究とプレゼンテーション 事例研究
グループ・プレゼンテーションとディベート
修学支援システムに登録された講義資料の予習、講義内容の復習、プレゼンテーションの内容把握グループ・ディベートの準備.学修時間の目安 約4時間
第14回 第14回 事例研究とプレゼンテーション 事例研究
グループ・プレゼンテーションとディベート
修学支援システムに登録された講義資料の予習、講義内容の復習、プレゼンテーションの内容把握、グループ・ディベートの準備.学修時間の目安 約4時間
第15回 第15回 講義全体のまとめ
講義全体のまとめ
修学支援システムに登録された講義資料の予習、講義全体の復習.学修時間の目安 約4時間
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
グループ・プレゼンテーション 50%
最終レポート 50%
教科書にかかわる情報
備考
講義に必要な資料は講師が準備し、提供します。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 Sustainable Development Goals Report 2023, Special edition ISBN The United Nations(https://unst
著者名 The United Nations 出版社 The United Nations 出版年 2023
参考書 書名 Global Gender Gap Report 2023, ISBN The World Economic Forum(https:
著者名 The World Economic Forum 出版社 The World Economic Forum 出版年 2023
参考書 書名 Sustainable Development Report 2023, Implementing the SDG stimulus ISBN Dublin University Press(https:/
著者名 出版社 Dublin University Press 出版年 2023
参考書 書名 Progress on the SDGs: The gender shapshot 2023 ISBN UN Women(https://www.unwomen.or
著者名 UN Women 出版社 UN Women 出版年 2023
備考
上記の参考図書はさらに詳しく開発とジェンダーを学びたい人のために示しました。山口大学図書館で閲覧が可能であり、さらにウェブ上でも閲覧可能です。
メッセージ
英語を用いた講義ですが、英語を苦手とする学生の皆さんも受講できるように配慮します。外国留学や発展途上国でのNGO活動、JICAの青年海外協力隊などに関心のある方々も受講してください。
キーワード
国際協力論、人間の安全保障、貧困と格差、持続可能な開発目標(SDGs)
実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
国際協力論、国際公共管理論、公共行政学
履修条件
連絡先
オフィス 経済学部C206号室 電話番号 083-933-5568 メールアドレス tomimoto@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月曜日から木曜日までの午前8時30分より午後5時までです。面会を希望される方は事前にメールか電話をお願いします。海外留学に関することやJICAの青年海外協力隊に関する質問などにもお答えします。

ページの先頭へ