タイトル

開講年度 開講学部等
2026 経済学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 金3~4   2.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1032110061 国際協力論[International Cooperation] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
石川 剛生[ISHIKAWA Takeo]
担当教員[ローマ字表記]
石川 剛生 [ISHIKAWA Takeo]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
 本講義は、民間企業に6年間勤務の後、(独)国際協力機構(JICA)で四半世紀国際協力に携わり、海外協力隊を含め中南米4ヵ国に計11年半駐在した経験を有する実務家教員が担当します。
 国際(開発)協力とは、「所謂開発途上国が「より良いと考える状態」に移行しようとする能動的な努力(開発)を外国の諸機関が支援し一緒に努力することで、それ自体が公共財の提供である」と定義します。これ一体何を意味するのか、だから何なのか、そもそも「所謂~」とはなんだ?等の疑問については授業の最初の方で学び考えてもらいます。
 担当教員は国際協力の実務に専ら携わってきましたが、実務に関する講義のみを行う予定はありません。そもそもなぜ国際協力なるものが実施されているのか、その背景は何か、国の社会経済の開発についてはどのような考え方や取組がなされてきたのか、そして世界は持続可能なのか等々についても扱います。これらの中に国際協力の実践が位置付けられるからです。「葦の瑞から天井を覗く」ことにならぬように留意したいと思います。
 日本のことも時に引き合いに出します。それは日本が相互依存的な世界の一員であり、「圧倒的な先進国」として涼しい顔をして開発途上国の問題を論じられるような立場にはないからです。ある国(途上国)がどうすればより豊かになれるのか、と問うことと、「日本が30年の停滞・衰退から脱するにはどうすればよいのか」を考えることは本質的に同じです。
 講義を前半(1~7.)と後半(8.~15)に分け、前半では国際協力の背景や基本的な考え方について扱います。それを踏まえて、後半では、日本のODAに即した国際協力の実際について、事例を含めて学んでもらいます。
本講義を通じて、国際開発協力についての理解とその背後にある様々な諸課題について受講者の関心や探求心が一層深まることを期待します。
授業の到達目標
貧困削減、人間の安全保障、ガバナンスなどを中心とする開発途上国の課題群と、それらに対する日本および各国・各機関の取り組みにつき理解し、自らの言葉で説明できる。発展途上国の課題群に対して、日本および国際社会がどのように貢献できるかを考え、将来の国際貢献の在り方について考察し、自らの意見として発表できる。日常生活における国際社会との関わりに関心を持ち、知識と能力を高め、自らの貢献方法を考える。自らも参加しうる国際協力活動に関心を持つ。
授業計画
【全体】
 講義を前半(第1回~第7回)と後半(第8回~第15回)に分ける。
 前半では国際協力の背景(国際開発協力とは何か、経緯、対象、目的、実施主体等の基本事項)や国際開発協力の基本的考え方(国際開発協力に関連する基本的な理論・分析枠組み)について理解する。それを踏まえて、後半では、日本のODAに即した国際協力の実際(国別協力戦略、プログラム、プロジェクト、評価、その他の協力の実際)について、事例を含めて理解する。併せて国際協力の基本について理解、関心、問題意識が深まることを期待する。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 導入・国際協力とは(1)
講義の狙い、構成、講師紹介、貧困とは、途上国とは
講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(1.5時間)
第2回 国際協力とは(2)
「途上国」(の多様性)、国際協力の提供者、望ましい状態? 講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(4時間)
第3回 国際協力とは(3) 国際協力の動機、「失敗」、評価
講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(4時間)
第4回 国際開発協力の基本概念(1)(経済開発)
ビッグプッシュ、輸入代替と輸出指向工業化、新自由主義等 講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(4時間)
第5回 国際開発協力の基本概念(2)(人間開発) 人間開発、エンパワメント、人間の安全保障
講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(4時間)
第6回 国際開発協力の基本概念(3)(環境、もう1つの開発) 環境課題への取り組み、持続的開発、もう一つの開発 講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(4時間)
第7回 国際開発協力の基本分野(4)(ガバナンス)
国際開発協力におけるガバナンス(政治形態、選挙、行政) 講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(4時間)
第8回 DAC加盟国のODAと日本のODA DAC加盟国のODAの中で日本のODAの特徴や協力形態、事業サイクル
講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(4時間)
第9回 中南米の開発課題 中南米の特徴と開発課題について
講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(4時間)
動画あり
第10回 国別協力戦略とプログラム
国家開発計画、セクター戦略、プログラム
講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(4時間)
第11回 資金協力
無償資金協力、有償資金協力、プロジェクト、非プロジェクト、公共調達、環境社会配慮 講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(4時間)
動画あり
第12回 技術協力プロジェクト・モニタリング
PCM手法、キャパシティ・デベロップメント(能力開発)、モニタリング
講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(4時間)
動画あり
第13回 参加型開発とNGO
参加型開発、国際開発NGO,NGOと行政の連携 講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(4時間)
動画あり
第14回 企業と国際開発協力、協力隊
国際開発における企業(民間部門)、企業との連携、協力隊事業
講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(4時間)
動画あり
第15回 評価・とりまとめ
政策評価、ODAの評価、全体のとりまとめ
講義資料等の予習・復習、課題がある場合はその準備(4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 10% C: --% D: --%
成績評価法
授業態度・授業への参加度25%、小テスト35%、レポート40%
出席:5回までの欠席を認める(6回以上欠席した場合評価対象としない)
教科書にかかわる情報
備考
教科書は使用せず講義資料を基に授業を行います。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 よくわかる開発学 ISBN 9784623094554
著者名 大森佐和/西村幹子編著 出版社 ミネルヴァ書房 出版年 2022
参考書 書名 国際開発学辞典 ISBN 9784621303405
著者名 国際開発学会編 出版社 丸善 出版年 2018
参考書 書名 開発経済学事典 ISBN 4335450249
著者名 渡辺利夫他編 出版社 弘文堂 出版年 2004
備考
講義の各回に対応する文献は、授業の最初にmoodleで共有します。
メッセージ
1.この講義受講を通じて日本や世界の諸問題に対する関心や理解の一助となることを願っています。
2.授業計画に記載の項目は全部扱う予定ですが、進捗状況等により実施日を調整する可能性があります。ご了解願います。
キーワード
途上国、国際開発、国際協力、ODA、プロジェクト、経済開発、持続可能な開発、ガバナンス、技術協力、資金協力、南南協力、海外協力隊、実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
公共管理論、経済成長論、国際関係論、政治学、政治経済学、経済発展論等
履修条件
連絡先
t-ishiq
オフィスアワー
事前にメールで予約をいれるようにしてください。

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