開講年度
開講学部等
2025
経済学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
木1~2
2.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1032120057
刑法各論[Criminal Law : Specific Offences]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
櫻庭 総[SAKURABA Osamu]
ー
担当教員[ローマ字表記]
櫻庭 総 [SAKURABA Osamu]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
刑法典に規定された犯罪類型ごとに、個別の成立要件を学びます。物を盗んだら窃盗罪になる程度のことは誰でも分かっているでしょうが、では、後で返すつもりで誰かの物を無断で一時使用した場合も窃盗罪でしょうか。誰かの家のコンセントで勝手にスマホを充電した場合はどうでしょうか。
比較的条文数の少ない刑法典ですが、そのぶん解釈の幅は広いとも言われます。たとえば、石を投げて相手にあたらなくとも「暴行」罪が成立し、トイレに落書きをしたら建造物「損壊」罪が成立するとした事案があります。
適宜、こうした判例の立場も参照しつつ、その論理と処罰範囲の妥当性を一緒に考えてみましょう。
授業の到達目標
刑事法の制度や理論、とりわけ犯罪の成立要件について理解できる。代表的な犯罪の成立要件に関する個別具体的な論点につき、対立点を説明できる。刑事法の制度や理論に関する教科書レベルの法的文章を読解できる。
授業計画
【全体】
個人的法益に対する罪を中心に、その代表的なものを検討する。社会的法益、国家的法益に対する罪については可能な限りで取り上げる。
ただし、状況により授業や試験等の実施形態を変更する場合がある。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
ガイダンス
刑法各論とはどのような学問か、総論と各論の関係、一般刑法と特別刑法
刑法に関して知っていることを整理しておくこと (学修時間の目安:2時間以上)
第2回
殺人の罪
殺人罪、自殺関与、嘱託殺人罪
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第3回
傷害の罪
傷害罪、暴行罪、過失傷害罪
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第4回
堕胎の罪、遺棄の罪
堕胎罪、遺棄罪
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第5回
住居を侵す罪
住居侵入罪、不退去罪
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第6回
信用及び業務に対する罪
信用毀損罪、業務妨害罪
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第7回
窃盗罪
保護法益、既遂時期、不法領得の意思
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第8回
強盗罪
暴行脅迫の態様、事後強盗、予備・未遂の成立段階
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第9回
詐欺罪
詐欺罪と財産上の損害、無銭飲食、クレジットカードの不正使用
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第10回
横領罪
横領罪、不法領得の意思
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第11回
背任罪
背任罪、財産上の損害
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第12回
毀棄および隠匿の罪
建造物等損壊罪、器物損壊罪
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第13回
社会的法益に対する罪(1)
騒乱罪、放火罪
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第14回
社会的法益に対する罪(2)
偽造罪、公然わいせつ罪、わいせつ物頒布罪
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第15回
まとめ
まとめ
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第16回
期末試験
筆記試験
試験勉強をしっかりしておくこと(学修時間の目安:2時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: 20%
成績評価法
小テスト 20%、学期末の筆記試験 80%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
ベイシス刑法各論
ISBN
9784842918303
著者名
本庄武編著
出版社
八千代出版
出版年
2022
備考
何でもよいので六法を必ず持参すること。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
刑法判例百選Ⅱ各論〔第8版〕
ISBN
9784641115514
著者名
佐伯仁志・橋爪隆編
出版社
有斐閣
出版年
2020
備考
メッセージ
半期で各論を終わらせるには、どうしてもハイペースになります。基礎的な予習を怠らないように。
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
関連科目
刑法総論、刑事訴訟法
履修条件
連絡先
sakuraba[アットマーク]yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
急な会議などが入る可能性があるため、上記連絡先にメールでアポイントメントをとってください。
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