開講年度
開講学部等
2025
経済学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
水9~10
4.5
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1032120059
知的財産権法[Intellectual Property Law]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
陳内 秀樹[JINNAI Hideki]
ー
担当教員[ローマ字表記]
陳内 秀樹 [JINNAI Hideki], 木村 真二, 生田 容景, KUCHKOROV MIRSHOD [KUCHKOROV MIRSHOD]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
知的財産の創作者あるいは利用者の観点からの倫理観を養うためにも、その基礎となる知的財産法の知識は重要である。一方、知的財産法を学ぶことは、創作活動においても、他者の創作した知的財産を使用する場面においても非常に重要であり、知財活用についても注目が集まっている。この授業では、知的財産法とは何かを総合的に理解するを前提として、社会における知的財産といった観点から、特許法あるいは著作権法等に関わる様々な判例・事例を用いて我が国の知的財産権制度について検討する。
授業の到達目標
・知的財産を把握し,知財マネジメント(創造・保護・活用)の各局面について説明できる。・知的財産の権利の発生から消滅までについて説明できる。・事業戦略の観点から知財制度について理解できる。・知財制度について,各局面の事実関係に対応する権利を客観的に把握することができる。・テレビやインターネットで報道される知財関連のニュースに関心をもち、知的財産法の観点から説明ができる。・知財制度を積極的に理解することができる。
授業計画
【全体】
本講義では、知的財産の概要を解説したのち、特許、実用新案および著作権についてより詳細に解説する。そして、知的財産法の社会における位置づけと影響といった観点から考えることを予定する。できるかぎり、学生に発表やコメントをしてもらう形で進める。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
ガイダンス
知的財産法の概要
この授業のガイダンスとして、知的財産と呼ばれるものが、自分の周りにどれくらいあるのか、どのような種類なのかについて認識する。
小レポートと講義資料・参考書籍の熟読(学修時間の目安2時間以上)
第2回
著作物とはなにか
著作物とはなにかを解説する。
小レポート・復習と講義資料・参考書籍の熟読(学修時間の目安2時間以上)
第3回
保護対象、著作者
著作権の保護対象について解説する。
小レポート・復習と講義資料・参考書籍の熟読(学修時間の目安2時間以上)
第4回
著作権の歴史、著作者人格権
著作権のなりたちについて説明する。著作者人格権について解説する。
小レポート・復習と講義資料・参考書籍の熟読(学修時間の目安2時間以上)
第5回
著作権と制限
著作権について解説する。
小レポート・復習と講義資料・参考書籍の熟読(学修時間の目安2時間以上)
第6回
保護期間
著作権の保護期間について解説し、保護期間の延長の是非について議論を行う。
小レポート・復習と講義資料・参考書籍の熟読(学修時間の目安2時間以上)
第7回
研究倫理
著作権と研究倫理について考える。
小レポート・復習と講義資料・参考書籍の熟読(学修時間の目安2時間以上)
第8回
特許法①
法目的、特許が取れる発明の範囲、権利取得までの流れ、発明の本質を捉えるなどについて概説します。
小レポート・復習と講義資料・参考書籍の熟読(学修時間の目安2時間以上)
第9回
特許法②
特許情報、従来技術の把握と発明の形態、公報の読み方、特許請求の範囲、特許権の効力等について演習を交えて概説します。
小レポート・宿題レポートの提出・復習と講義資料・参考書籍の熟読(学修時間の目安2時間以上)
第10回
標準化と特許
標準化とは何かについて概説すると共に、特許と標準化の組み合わせによるビジネス戦略について考える
小レポート・ワと講義資料・参考書籍の熟読(学修時間の目安2時間以上)
日本規格協会 標準化アドバイザー・千葉大学名誉教授 山野 芳昭 氏をゲストスピーカーとして招いて実施する予定
第11回
意匠法
法目的、意匠の定義、権利取得までの流れ、意匠権の効力、意匠特有の制度などについて概説します。
小レポート・ワークシートの提出・復習と講義資料・参考書籍の熟読(学修時間の目安2時間以上)
第12回
商標法
法目的、商標の定義、商標の種類、商標権の効力などについて概説します。
小レポート・復習と講義資料・参考書籍の熟読(学修時間の目安2時間以上)
第13回
種苗法
法目的、登録要件、育成者権の及ぶ範囲、実際の侵害事例等について概説します。
小レポート・ワークシートの提出・復習と講義資料・参考書籍の熟読(学修時間の目安2時間以上)
第14回
不正競争防止法
法目的、不正競争行為とは、その要件と効力、適用除外などについて概説します。
小レポート・ワークシートの提出と講義資料・参考書籍の熟読(学修時間の目安2時間以上)
第15回
企業活動と知的財産
特許権や商標権、著作権等に係る実例をもとに、実社会と知的財産との関わりについて考え、検討します。
小レポートの提出と講義資料・参考書籍の熟読(学修時間の目安2時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 15% B: 15% C: 15% D: --%
成績評価法
小レポート・ワークシート・宿題レポート、授業外レポート(最終課題 複数テーマから1つを選んで論述する)を総合的に評価する。
小レポート等50%、最終課題50%
教科書にかかわる情報
備考
スライド資料及びワークシート等を、印刷配布及びMoodleから提供します。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
標準特許法
ISBN
9784641243064
著者名
高林龍著
出版社
有斐閣
出版年
2017
参考書
書名
たのしい著作権法2019
ISBN
9784990393557
著者名
小川明子
出版社
山口ティーエルオー
出版年
2019
参考書
書名
たのしい著作権法2020(※2019年版の別冊 2020年の法改正対応)
ISBN
9784990393588
著者名
山口大学制作・著作 ; 小川明子 [著]
出版社
山口ティー・エル・オー
出版年
2021
参考書
書名
たのしい著作権法 : [ネコ] でもわかる
ISBN
9784990393595
著者名
山口大学制作・著作
出版社
山口ティー・エル・オー
出版年
2022
備考
「たのしい著作権法」は山口TLOで販売しています(常盤キャンパス内)
https://www.tlo.sangaku.yamaguchi-u.ac.jp/liblary/
メッセージ
キーワード
著作権法 特許法 意匠法 商標法 種苗法 不正競争防止法 研究者倫理
持続可能な開発目標(SDGs)
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
関連科目
共通教育科目「知的財産入門」
知財展開科目「著作権法」「特許法」「意匠法」「商標法」「不正競争防止法」「農業と知的財産」「情報法と知的財産」「ものづくりと知的財産」「知財情報の分析と活用」「コンテンツビジネスと知的財産」
詳細は、令和7年度 共通教育 『知財展開科目』開講日程を参照
https://kenkyu.yamaguchi-u.ac.jp/chizai/?page_id=10763
履修条件
連絡先
著作権法について
ao@yamaguchi-u.ac.jp
特許法、種苗法、標準化について
h-jinnai@yamaguchi-u.ac.jp
意匠法、不正競争防止法、企業活動について
yklee@yamaguchi-u.ac.jp
商標法について
miru@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
各回分野毎に担当教員が異なります。連絡先でしめした教員にメールで連絡ください。
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