タイトル

開講年度 開講学部等
2025 経済学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 金7~8   6.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1032130003 観光メディア論 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
國﨑 歩[KUNISAKI Ayumi]
担当教員[ローマ字表記]
國﨑 歩 [KUNISAKI Ayumi]
特定科目区分   対象学生   対象年次 1
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
近年の情報技術の発達は観光にも影響を与えており、インターネットを利用して誰でも情報を発信し相互のやりとりができる双方向のメディアであるソーシャルメディアの普及により、観光客の行動パターン、旅行の意思決定プロセス、情報収集方法に大きな変化をもたらしている。インスタグラム(Instagram)等に代表されるSNSの普及は、観光事業者ではない観光客個人が観光情報を発信し、拡散され、それが新たな観光を誘発するという新しい流れを生み出し、観光とメディアの関係はさらに密接なものとなっている。
本講義では、メディアと観光の関係性について、様々な観点から、雑誌やテレビ等の既存のメディアに加えてソーシャルメディアによる観光への影響を中心に学んでいく。SNSとの関わりの深いコンテンツツーリズムの事例を紹介し、観光においてソーシャルメディアが果たす役割について考える。
授業の到達目標
観光学とメディア論に関する基本的な概念や知識を習得し、観光とメディアの関係性を理解し、ソーシャルメディアが与える観光への影響について、事例分析を通して自ら問いを発見し課題を解決することができる。
授業計画
【全体】
この講義では、基本的に指定テキストの内容を基に授業を展開し、前半に観光学とメディア論に関する基本的な概念や専門用語について説明する。後半では、ソーシャルメディアによる観光への影響を中心にSNSとの関わりの深いコンテンツツーリズムの事例を紹介し、外部講師を招いたディスカッション等も予定しており、実際の観光とメディアとの関係性について理解を深める。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス 授業概要、成績評価方法等の説明 シラバスの確認とテキストを入手
第2回 観光の記号とメディア 観光とメディアの基本的な枠組みとメディアがつくる観光地イメージ 授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第3回 モバイルメディアとツーリズム 観光で利用されるモバイルメディアの概要 授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第4回 ツーリズムとしての音楽フェス 音楽フェスのメディア装置としての観光性、フェスの隆盛を支えるインターネットとソーシャルメディアの関係性 授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第5回 写真と語り 写真というメディアが内包する観光性 授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第6回 ソーシャルメディアの普及とコンテンツツーリズム SNSの普及が与えた観光への影響とコンテンツツーリズムの特徴 授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第7回 観光客のSNS利用とコンテンツツーリズムの現場 アニメ聖地巡礼の事例にみるソーシャルメディアと観光の関係性(消費型観光の旅行者から創造型観光の旅行者への変容) 授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第8回 コンテンツツーリズムと社会・文化創造 SNSの利用とコンテンツツーリズムのアクターによる文化創造 授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第9回 ゲスト講師による講演 ゲスト講師(JTB総合研究所研究員等を予定)とのディスカッション 授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第10回 ゲスト講師による講演 ゲスト講師(JTB総合研究所研究員等を予定)とのディスカッション 授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第11回 「ご当地」はどこにあるのか 「ご当地」の背景にあるメディア化する現代社会、媒介メディアとコンテクストメディア 授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第12回 観光政策とセルフ・オリエンタリズム 観光メディアに表象される日本文化イメージと日本の観光政策 授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第13回 メディアとしての観光 観光地がもつメッセージ性とメディア、電子メディアによる場所感の喪失 授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第14回 再帰性のメディア 映画作品にみる再帰性と観光の再帰性 授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第15回 授業の総括 最終レポートの作成と提出 授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 50% C: --% D: --%
成績評価法
最終レポート、講義内でのディスカッションへの参加と貢献などから総合的に評価する。
(最終レポート70%、授業態度・授業への参加度30%)

状況により授業や試験等の実施形態、評価方法などを変更する場合があります。

教科書にかかわる情報
教科書 書名 観光メディア論 = Tourism & media ISBN 9784779508554
著者名 遠藤英樹, 寺岡伸悟, 堀野正人編著 出版社 ナカニシヤ出版 出版年 2014
備考
必要に応じて、教科書とは別に講義資料を配布して講義を進める場合がありますので、就学支援システム等の連絡を確認するようにしてください。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 観光学ガイドブック : 新しい知的領野への旅立ち ISBN 9784779508264
著者名 大橋, 昭一, 1932-,橋本, 和也, 1947-,遠藤, 英樹, 1963-,大橋昭一, 橋本和也, 遠藤英樹, 神田孝 出版社 ナカニシヤ出版 出版年 2014
参考書 書名 コンテンツツーリズム研究 : アニメ・マンガ・ゲームと観光・文化・社会 ISBN 9784571410628
著者名 岡本健編著 出版社 福村出版 出版年 2019
備考
必要に応じて適宜紹介します。
メッセージ
観光とメディアの関係性について広く関心を持ち、ソーシャルメディアの影響について考えてみましょう。
キーワード
観光、メディア、ソーシャルメディア、SNS、コンテンツツーリズム
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
履修条件
連絡先
akuni@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
金曜12:00~13:00
必ず、事前にアポイントメントを取ってください。

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