開講年度
開講学部等
2025
経済学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
金1~2
8.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1032130030
観光政策評価論[Tourism Policy Evaluation Theory]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
諏訪 竜夫[SUWA Tatsuo]
ー
担当教員[ローマ字表記]
諏訪 竜夫 [SUWA Tatsuo]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
観光に関する経済政策を立案するためには観光客の選好に的確に把握する必要がある。また持続可能な観光を確立するためには、自然観光資源、歴史・文化観光資源保全の価値評価が重要となる。
この講義では経済学的な環境評価手法を観光分野へ応用することで、観光政策を定量的に評価する方法を学習していく。それにより受講者が観光をはじめとする各種経済政策の立案に不可欠な情報を自力で作成し、定量的な根拠を持った政策立案していく能力を育成していく。
授業の到達目標
本講義の到達目標は次の通りである。
・分析に必要となるデータを入手する方法を習得する。
・経済学的な厚生評価の理論が理解できる。
・適切なデータ分析を通じて根拠ある政策提言ができるようになる。
・自分の関心があるテーマの分析に本講義で学んだ分析手法を活用できる。
・毎回課される講義課題に粘り強く取り組むことができる。
・ExcelやRを用いてデータ分析・統計分析をスムーズに進めることができる。
授業計画
【全体】
様々な観光関連データ等への理解を深め、それらのデータを活用した政策評価方法を学習する。最終的に講義で学んだ手法を用いてレポート課題を作成していく。また本講義の受講にはExcelとR及びRstudioが使えるノートパソコンの持参が必要がある。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
イントロダクション
講義の概要説明
授業後に講義内容確認(目安1時間)
第2回
費用便益分析と環境評価
ミクロ経済学的な厚生評価
講義内容の復習と課題作成(学修時間の目安2時間程度)
第3回
消費者理論
無差別曲線、需要曲線
講義内容の復習と課題作成(学修時間の目安2時間程度)
第4回
効用最大化と支出最小化
双対性
講義内容の復習と課題作成(学修時間の目安2時間程度)
第5回
消費者余剰、補償変分、等価変分
需要曲線と補償需要曲線
講義内容の復習と課題作成(学修時間の目安2時間程度))
第6回
Rによる実習(1)
Rでのデータ分析の実習
講義内容の復習と課題作成(学修時間の目安2時間程度)
第7回
Rによる実習(2)
Rによるグラフ作成の実習
講義内容の復習と課題作成(学修時間の目安2時間程度)
第8回
非市場財の価値評価
利用価値と非利用価値、支払意志額と受入補償額
講義内容の復習と課題作成(学修時間の目安2時間程度)
第9回
仮想評価法(1)
アンケートデザイン
講義内容の復習と課題作成(学修時間の目安3時間程度)
第10回
仮想評価法(2)
2項選択モデルと支払意志額推定
講義内容の復習と課題作成(学修時間の目安3時間程度)
第11回
選択型実験(1)
アンケートデザインとランダム効用モデル
講義内容の復習と課題作成(学修時間の目安3時間程度)
第12回
選択型実験(2)
支払意志額推定、様々なモデルの紹介
講義内容の復習と課題作成(学修時間の目安3時間程度)
第13回
旅行費用法(1)
単一サイトの旅行費用法
講義内容の復習と課題作成(学修時間の目安3時間程度)
第14回
旅行費用法(2)
複数サイトの旅行費用法
講義内容の復習と課題作成(学修時間の目安3時間程度)
第15回
講義全体のまとめ、期末レポートの解説
全体の復習
講義内容の復習と課題作成(学修時間の目安3時間程度)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 80% D: --%
成績評価法
毎週の授業の課題作成 60%、期末レポート 40%
出席は欠格条件とし、5回以上の欠席、もしくは3週連続の欠席は欠格とします。
教科書にかかわる情報
備考
教科書は指定しないが、講義資料は講義中に適宜配布する。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
初心者のための環境評価入門
ISBN
9784326503728
著者名
栗山浩一、柘植隆宏、庄子康
出版社
勁草書房
出版年
2013
参考書
書名
環境評価の最新テクニック
ISBN
9784326503575
著者名
柘植 隆宏、三谷 羊平、 栗山 浩一
出版社
勁草書房
出版年
2011
備考
参考資料は講義中に適宜配布する。
メッセージ
一度欠席すると授業についていくのが困難となるため、毎週の出席がとても重要である。
本講義はExcelやRを用いた実習形式で行うので、受講や課題作成にはExcelとRがインストールされたノートパソコンが必要となる。
キーワード
環境評価、厚生測度、費用便益分析
持続可能な開発目標(SDGs)
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
環境経済学、観光経済学、観光統計学、観光地域経済論、観光産業総論、経済統計学Ⅰを履修済み、もしくは履修中であることが望ましい。
履修条件
本講義の履修には、ExcelとR及びRstudioがインストールさたノートパソコンの持参が必要となる。
観光統計学を既に履修したことを前提に授業を進めていく。
連絡先
suwa[at]yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
場所:経済学部A棟410号室
時間帯:木曜日5・6時限
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