タイトル

開講年度 開講学部等
2025 経済学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 火3~4   4.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1032140001 特殊講義Ⅰ(生命保険論:寄附講義)[Special Lecture Ⅰ] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
田畑 雄紀[TABATA Yuki]
担当教員[ローマ字表記]
田畑 雄紀 [TABATA Yuki]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
・我が国における少子高齢化の進展や社会保障制度の現状と課題を踏まえ、「生命保険の社会的意義(相互扶助の精神)」や「私的保障による自助努力の必要性・有用性」について理解を深める。
・生活の様々な局面で関わる生命保険の仕組みや役割を知ることで、これからの人生に役立つ実践的な知識の習得を目指す。
・授業では、大手生命保険会社や業界団体等で豊富な実務経験を有する担当教員が、生命保険のみならず社会・経済・金融の幅広い領域にわたり、近い将来の社会人として有用な情報の提供や多様な視点の涵養に努める。
授業の到達目標
・「社会保障制度(死亡・老後・医療・介護)」の現状・課題を把握した上で、「私的保障による自助努力の必要性・有用性」について考察する。
・「生命保険の基礎知識」「生命保険契約の仕組み」「生命保険商品の変遷」「保険会社の組織と業務」など、生命保険全般の理解を深める。
・「身の周りのリスク」を想定し、自身の「ライフプラン」作成を通じてリスク管理・生活設計・自助努力の重要性を実践的に体験する。
授業計画
【全体】
・生命保険に関わる幅広い学習のみならず、生命保険契約の保険料の算出根拠や、死亡保障における必要保障額の算出、自身のライフプラン作成等、実践的な作業も行う。
・前半講義終了後(第8週目)と最終講義(第15週目)では、小人数のグル-プを編成して、設定したテ-マに基づきディスカッションを行い、相互研鑽を深める。
・一部の講義では、異なるキャリアを有する講師を招いて実体験や俯瞰的な視点からの解説を受け、理論と実学両面での理解を深める。
・授業で使用するテキストは電子ファイルで事前に配信する。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 オリエンテーション・生保総論

【ゲストスピーカー/生命保険協会】
・講義の目的、講義計画、成績評価
・リスクと保険の社会的意義・役割、生命保険の歴史
・テキストに基づき2時間以上の事前学習
・2時間以上の事後学習
第2回 社会保障制度概論

【ゲストスピーカー/生命保険協会】
・社会保障制度の成り立ち、現在の制度、環境変化、制度改革、公的保障と私的保障の関係
・テキストに基づき2時間以上の事前学習
・2時間以上の事後学習
第3回 生活設計とリスク管理

【ゲストスピーカー/生命保険協会】
・ライフサイクルの変化、生活設計の必要性、経済的リスクとその対処法 ・テキストに基づき2時間以上の事前学習
・2時間以上の事後学習
第4回 公的保障と生保①(死亡・老後保障)

【ゲストスピーカー/生命保険協会】
・世代別家計収支想定・必要保障額
・公的年金保険、老後に備える生保商品(各種年金)の種類・特徴
・テキストに基づき2時間以上の事前学習
・2時間以上の事後学習
第5回 公的保障と生保②(医療・介護保障)

【ゲストスピーカー/生命保険協会】

・公的医療保険、民間医療保険の種類・特徴
・公的介護保険、民間介護保険の種類・特徴
・テキストに基づき2時間以上の事前学習
・2時間以上の事後学習
第6回 生命保険の契約関係

【ゲストスピーカー/生命保険協会】
・生保契約の基本、契約の締結・継続・見直し、保険金等受取りのポイント、消費者保護や利便性向上取組
・テキストに基づき2時間以上の事前学習
・2時間以上の事後学習
第7回 生命保険と税金

【ゲストスピーカー/生命保険協会】
・生保契約と税金との関係、関連する基礎知識(親族関係、相続 等) ・テキストに基づき2時間以上の事前学習
・2時間以上の事後学習
第8回 中間総括・グループディスカッション

【ゲストスピーカー/生命保険協会】
・前半学習内容の振り返り
・グループ単位で課題分析・討議し、提言としてのまとめを実践
・テキストに基づき2時間以上の事前学習
・2時間以上の事後学習
第9回 生命保険と資産運用

【ゲストスピーカー/生命保険協会】
・運用の意義、運用の原則、運用資産、運用態勢
・テキストに基づき2時間以上の事前学習
・2時間以上の事後学習
第10回 生命保険商品の変遷・動向

【ゲストスピーカー/生命保険協会】
・生保の主力商品が、時代・社会構造の変化に応じてどのように対応し、多様化してきたか ・テキストに基づき2時間以上の事前学習
・2時間以上の事後学習
第11回 隣接業界(損害保険)

【ゲストスピーカー/生命保険協会】
・損害保険の概要
・生命保険との相違
・テキストに基づき2時間以上の事前学習
・2時間以上の事後学習
第12回 生命保険会社の社会的役割

【ゲストスピーカー/生命保険協会】
・環境・社会・経済の関係、生保事業の公共性、法律と自主ガイドライン、災害対応、機関投資家の機能 ・テキストに基づき2時間以上の事前学習
・2時間以上の事後学習
第13回 トラブル対応

【ゲストスピーカー/生命保険協会】
・金融ADR制度・生保協会のADR運営体制の概要、トラブルの未然防止に向けた取組 ・テキストに基づき2時間以上の事前学習
・2時間以上の事後学習
第14回 生命保険会社の組織・業務

【ゲストスピーカー/生命保険協会】
・生保会社の経営上の規制とその理由、組織形態、コーポレート・ガバナンス、主な業務 ・テキストに基づき2時間以上の事前学習
・2時間以上の事後学習
第15回 生命保険に関する調査
グループディスカッション
【ゲストスピーカー/生命保険協会】
・生命保険に関する全国実態調査等
・グループ単位で課題分析・討議し、提言としてのまとめを実践
・テキストに基づき2時間以上の事前学習
・2時間以上の事後学習
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 15% B: 15% C: 10% D: --%
成績評価法
・毎回の授業終了後に提出を課す「受講カード」の記載内容(小テスト得点、講義から得た新しい気づき、新しく湧いた疑問・提案等)に基づき、各回7点満点で加算する。 80%
・授業態度・授業への参加度 20%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 該当なし ISBN
著者名 出版社 出版年
備考
・講義日前週までにテキストを電子ファイルで配信、学生は予習のうえで講義日には各個人用手持ち用として持参
・講義ではテキストをスクリ-ンに投影して説明
参考書にかかわる情報
参考書 書名 該当なし ISBN
著者名 出版社 出版年
備考
必要に応じて授業時に配布
メッセージ
生命保険を学ぶ当講義は、自身の人生や生活設計(ライフサイクルやライフイベント等)を考える貴重なきっかけとなり、また、社会保障制度を自身の「未来予想図」に照らし合わせて理解し活用できるようになることを目的としています。
併せて、少子高齢化時代における今後の社会保障制度の改革について注視し、日頃から新聞やTV、インタ-ネット等で情報収集をし、課題認識の向上・深化を図るようにすれば、より講義が楽しく理解できます。 
大学生の皆さんが今後充実した人生を過ごすことができるよう、有益な情報提供を行います。

【ゲストスピーカー情報/社会人実務家】 ・大手生命保険会社で長年の勤務を経て、現在は「一般社団法人 生命保険協会」に勤務。
【ゲストスピーカー情報/社会人実務家】
長年にわたる大手生命保険会社勤務を経て、現在生命保険協会に勤務。
キーワード
実務家教員・社会保障制度と生命保険・公的保障と私的保障・公助と自助・生活設計とリスク管理
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 質の高い教育をみんなに
  • 人や国の不平等をなくそう
  • つくる責任つかう責任
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
保険論Ⅰ
保険論Ⅱ
履修条件
連絡先
tabayuki@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
オフィスアワーは特に設けない。                                                                            (受講カードに質問等の記入は可能。短時間であれば講義終了後、教室にて対応。)
もしくはメールでアポを取ってもらえば、田畑が対応する。

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